あちらはいかがですか、たかちゃん?

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フラッシュバックはいらない

2021-10-16 18:00:00 | 日記
たかちゃんが亡くなってから数年
フラッシュバックしていた。
たかちゃんの顔、一緒だった光景、しぐさ、、


今は、滅多にない、いや、無い。
いつから無くなったのだろう。

これがあって、苦しかった時期があった。

たかちゃんのことを考えてもない、
思い出してもないのに、
急に頭に浮かぶ、蘇る、たかちゃんの映像。


一緒に歩いた道でのしぐさだったり、
車で迎えに来たたかちゃんに
手を振った時のたかちゃんの顔だったり、
最期の亡くなった時のたかちゃんの顔や
葬儀で安置された棺の中のたかちゃんは、
よくフラッシュバックした。

それがある度に、苦しかった。

ボーっと、掃除機をかけているとき、買い物をしてるとき、歩いている時、何気ない時に、
やってきた。



そんな時、道を歩きながら、
涙が浮かんだならまだいい、
ボロボロと涙が溢れて、どうしようもなく、
下を向いて歩いていた時もあった。

ある時、
満員電車に乗っていたとき
涙が溢れてどうしようもなくしていたら、
ガムをクチャクチャ音をたてて噛んでいた、
怖そうな若者が、

私を人目につかないように、
見えないように立ってくれてた時には、
人を外見で判断してはいけないと思った。
駅で降りるときに、
その若者に無言で頭を下げた。

北海道に行っていた時も
フラッシュバックはあった。



また関東圏に戻って、
難病、癌の余命宣告され入院していた病院に、
カルテ、検査などの書類を取りに行ったときも、
フラッシュバックした。
入院中のたかちゃんが、蘇った。

これが
フラッシュバックした最後の記憶かもしれない。

この書類は、病院に頼んで、
入院、通院していたすべての記録を
お金を出して取り寄せたもの。
5年経過すると処分されるかもしれないので、
電話で取っておくように頼んでいた。

でも、なかなか取りに行こうとしなかった。

書類を取りに行った時、
一階の会計のところで、
入院、通院していた時と同じよう
お金を支払った。


入院していた時の、
たかちゃんの様子の看護記録を読んだとき、
私の知らなかった、たかちゃんがいた。

何日もかけて、読んだ。

癌がわからなかった時期
骨転移していた部位のレントゲン写真のCDを
パソコンで開いて、
ずっと見ていた。

過去をみていても仕方ないことは承知で、こんなことをしていた。




フラッシュバックした時は、たかちゃんを思い出す、懐かしむ、そんなものはなかった。

突然急に、過去に引き戻される、
そして、ただただ悲しくなる。

それは必要ないもの、そう思ってしまう。



たかちゃんが入院していた病院の駅、
電車で通りすぎる時見える病院、
今、行っても大丈夫だろうか、、、

書類を取りに行ってから
鬼門のように、行ってない。
余計な外出をしてない、
コロナのおかげもある。

このフラッシュバックと
セットのようになっているのが、
過去のたかちゃんの写真。

息子、娘に写真だけは捨てないでと言われ、
すべて持っている。

たかちゃんが亡くなってから、
たかちゃんを感じたくて
写真を見ては、泣いていた時期があったが、
今は、ほとんど、いや全く見てない。
部屋に飾ってある写真しか見てない。

フラッシュバックと重なって、
写真の映像までもが浮かびそうだからと
いうこともあるが、、、

フラッシュバックが無くなっただけで、
心が落ち着いてた。

もう、フラッシュバックはいらない。


自分が落ち着いて、
懐かしむたかちゃんだけでいい。


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