Produced by 華礼

此処は男が女にモテるためのブログ。華礼(はな・れい)プロデュース。

水樹の理8

2009-12-03 | Weblog
俺はまた力無くメールする。

適度に時間を空けたつもりになりながら。

きっと、水樹にはしつこいくらいだろう。

俺はしかし、諦められなかった。ストーカーのように、きっと思われているかもしれない。

だが俺は真剣になっていたんだ。
信じてくれ。

願う気持ちだった。



その日、ついに俺は水樹を捕まえた。
風俗の仕事をあがり、帰るタイミングに捕まえたのだ。

電話して、走って追いかけた。

彼女は家に帰るところだった。



「飯に行こう」

しかし、水樹の返事は、俺の願いを聞き入れなかった。

「ムリです」

水樹の最寄り駅まで、俺はついて行った。



俺は自分の行動を冷静に考えた。



ないだろ、俺。
俺様がストーカーかよ?!


情けない。



俺は水樹を行かせ、逆方向に歩いた。



おかしい。

俺は自分がわからない。

何をしてるのか。



しっかりしろよ。








つづく。

水樹の理その7

2009-11-14 | Weblog
再会した水樹は、前とは少し違う出で立ちで現れた。

少し濃いメイクと、ファー付きの上着にショートパンツ。白い足は剥き出しのままだった。

言ってしまえば、風俗嬢寄りの格好だった。



しかし、水樹と再会した俺は、それまでの怒りを忘れた。

俺と水樹は、並んでベッドに横になり、お喋りをした。
気楽な何気ない、しかし楽しい時間だ。

結局、俺は何もしなかった。

「こんな時間ばっかりだったら、楽しくていいのになぁ」

彼女は、少なくとも客の俺に対しては、警戒していなかった。





俺は、わかっていた。

水樹が、俺に興味を示していないこと。

そして、俺が完全に水樹に興味を持ってしまったこと。





それまでの相手とは違う、大切な何かを感じていた。

俺は、水樹に手が出せなくなっていた。



どうすれば、水樹に興味を持ってもらえるだろう。

俺は急に何もわからなくなっていた。






続く。

水樹の理その6

2009-11-13 | Weblog
俺はプライドを取り戻していた。

ナメられるのは許せなかった。



俺は、水樹に優位に立つために、平静を保とうとした。

メールは控えめにして、苛立ちは真弓や摩耶にぶつけた。あるいは、別の風俗嬢を探した。

普通の女には、手を広げるのを辞めた。いや、その気にならなかった。

ただ、気楽に射精出来れば、それだけで俺の機嫌は収まった。



水樹と出会ってから、一週間経った。

それだけだった。
それだけ、俺の頭を占める割合がでかくなってたんだ。



俺は、水樹に会いたい。
もう、限界だった。



出勤表を見て、水樹に会いに行くことにした。

同じように、ホテルで一人待つ。
この時間は、タバコが進む。



ここの風俗は、受付で女を指名し、先にホテルで待っていると、後から女が部屋を訪ねてくる、というシステムだった。



コンコン



ドアを叩く音。

俺はドアを開ける。



「あぁっ」

水樹は笑った。





俺は水樹と再会した。

瞬間、プライドは崩壊寸前になった。



ダメだ。

この女は俺を弱くさせる。




そして、ここから徐々に俺の戦いが始まる。







続く。

水樹の理その5

2009-11-13 | Weblog
あれから、水樹とはメールをしている。

俺も、ずいぶんと、牙が丸くなった。

関係のあった女を切り捨て、俺は水樹にばかり夢中になっていた。

水樹は、よく自分のことを話してくれた。
彼女は有名私立大学の一年生。文学を学びながら、一人暮らしをしていた。

恋人の有無は、聞かなかった。

まずは、仲良くなりたかった。



俺は、すぐにまた会いたくなっていた。

「デートしよう」

彼女は風俗の他にもバイトをしていた。それが忙しいという理由で、俺は断られていた。

そして、メールはすぐに途絶えた。

水樹から、返事が来なくなった。



俺は自分に自身があった。
女を落とすのも、簡単に思っていた。

いらいらは、そのまま別の風俗店に向けていた。



真弓は、そんな俺を受け入れた。

「好きなのね」

真弓はそういうと、白い肌を露出させ、俺を包み込んだ。

「今だけ、忘れさせてあげる」

真弓の指使いと腰の動きが心地よくて、俺は甘えるように精を流す。



真弓は、俺の逃げ場だった。






俺は、水樹のことを考えていた。店のホームページの出勤表に、水樹はいない日だった。

俺は、わかっていた。

わかっていながら、気持ちに負けて、試すようなメールを書いた。

「今日はお店にいるの?」
返事は来た。

「今日は、出てないんです」

だよな。知ってるよ。
そう、客としてなら相手をしてくれる。

キャバ嬢と同じだった。

ふざけるなよ。この俺様をカモにしようってのか。

ナメられたもんだ。



遊ぶのは、俺なんだよ。
ガキのくせに、ナメやがって。

俺はまた牙を尖らせ始めた。

なら、俺は風俗に通う男らしく、お前を汚してやるよ。



俺に堕ちない風俗嬢なんて、ナマイキなんだよ。



俺は次のヘルスで新しい女に入った。摩耶という女だった。

出会ってすぐわかった。

こいつはヤれる。

瞳が、恋する形になってんだよ。

身体を愛撫してやると、摩耶はすぐに感じ始めた。そう、簡単なんだよ。

指を滑らせ、焦らしながら、中心に近づける。

舌を背中に這わせる。



お前らなんか、俺が適当に愛撫したって、それで十分なんだ。

それだけ、俺のテクニックは磨かれてんだよ!



苛立ちを、俺の指が具現化する。
怒りのまま、俺の中指と薬指が、摩耶の膣内を暴れ回った。

「ああっ!」

摩耶の膣が卑猥な悲鳴を上げる。

第二間接で曲げられた二本の指が、臍の裏目掛けて高速で動き、膣中の液体をシーツの上に掻き出した。

腰を動かし、快感に堪え、逃れようとする摩耶を、俺は左手を腰に巻き付けるように固定して、遠慮なく右手を動かし続けた。



ほら、簡単だろ?
お前も、またイクんだろ?


摩耶は身体を震わせ、絶頂を迎えた。
こんな陳腐な表現がよく似合う形で。

俺は、しかし休みを与えずに、また指を動かしながら、摩耶の耳に口を近付けた。

「しよっか」

摩耶は力無く頷き、そのままベッドに横たわった。

素早くコンドームをつけ、俺は摩耶の膣にペニスを挿入した。



こんなにも簡単に、ヤレるんだ。



すでに一度絶頂を迎えた摩耶は、快感に委ねるまま、喘ぎ声を漏らした。

俺は、特別な興奮もないままに、事務的なセックスを済ませ、射精した。









摩耶は、連絡先を俺に渡して、ホテルを去った。



な?
こんなもんだ。



俺は、水樹を犯してやりたいと強く思う。

その興奮は、摩耶とのセックスの比ではない。



その晩、俺はその想像のまま。手を使い、果てた。












続く。

水樹の理その4

2009-11-12 | Weblog
その一瞬に、切り裂かれた。

理沙は、短く言った。



俺はふと我に返ると、その手を止めた。

理沙の下半身の辺りにあった自分の顔を持ち上げ、改めて彼女の表情を見た。

理沙は、優しい顔をしていた。

悪戯を制する母親の優しさではない。それは、信じる顔だった。



俺は、理沙に魅かれていた。


ベッドに仰向けに横たわる理沙を、俺は無言のまま見つめ、鼻がぶつかる手前くらいに近づいた。



唇は、つけなかった。



なんて綺麗なんだろう。それまでの女性に対する自分を忘れるくらい、穏やかな気分が溢れてきた。



これは、本物かもしれない。


俺が、全力でぶつかるべき相手かもしれない。








沈黙を遮り、俺の口が動いた。

「やめよう」

俺は近付けていた顔を外し、理沙から少し離れて隣に寝転がった。

そしてズボンを履き、ベルトを閉めた。

仰向けで天井を眺める。



「え、いいの?」

理沙は、風俗嬢だった。
客の男を満足させるのが、彼女の仕事だった。



「ああ、そんな気がなくなった」



彼女は困惑したようだった。

俺は、ベッドから身体を起こすと、彼女の方を向いて言った。

「俺、君に本気になりそうだ」

これには彼女はあまり驚かなかった。本気にされていなかったのだろうか。

「まずは、友達になってくれ」



8も年の離れた女の子に、俺は願うように言った。



彼女はその願いを聞き入れた。
メールアドレスと、名前を教えてくれた。



彼女の名前は、水樹。












続く。

水樹の理その3

2009-11-11 | Weblog
目の前に、新しい女が現れた。
写真よりも、遥かに可愛いじゃないか。

いや、それよりも。
なぜ、こんな所に、君のようなお嬢さんが。

俺は瞬時にやられた。

なんてことだ。
俺は今からこの女を汚そうというのか。







女は、理沙と名乗った。
年は、19。

緊張した顔付きだ。

しかし、整った顔立ちに、真っ白な肌。白いワンピースもよく似合う。

年齢のせいで、少し幼く可愛い雰囲気ながら、十分に美人とも通用する容姿だった。

背は小さく、体型は細い。髪は肩より長く、ほぼ黒に近い。どこか私立のお嬢さま学校にいそうな、そしてアイドルでも通用しそうな雰囲気だった。
風俗にはあまりいなそうなタイプだ。


彼女は、けして口数は多くなかった。

これから犯されることを考えれば、そんなものかもしれない。



俺は迷い出していた。

この女を抱いてもいいのか。
俺は自分の迷いと、緊張をごまかしたくて、先手を打った。

そうだ。
俺は性欲を満たしに来たんだよ。
そしてこいつは所詮風俗嬢だ。
遠慮する必要はない。

「緊張してる?」

俺はベッドに腰掛けている理沙に近づいた。

「すこし」

少し?嘘だろう。
今から気持ちよくさせてもらうんだよ。
そうだな、せめて喜んでシテくれるよう、惚れさせてやるから。


俺はもう一度聞いた。

「どうして緊張してんの?」

「え」



彼女は少し黙った。
よし、俺のペースだ。

彼女の胸に手を伸ばす。
愛撫をするのではなく、胸の上側、ちょうど膨らみ始める辺りに手を置いた。

俺はさらに聞いた。

「ドキドキしてるよ。なんで?」





彼女は口を開き、泣きそうな声で言った。

「かっこいいから」





きた!

俺はもう迷わなかった。理沙を抱き寄せ、両胸を揉んだ。

そのまま、服を脱がそうとした、そのとき、理沙が漏らした。

「別料金になっちゃいますよぉ」



なんだと?!
途端に俺は気持ちが萎えそうになった。
不快だった。

俺は作戦を変更し、そのまま理沙をベッドに押し倒し、不快な気持ちのまま、ズボンを脱ぎ、ペニスを露出させた。

理沙の表情を見る余裕もないまま、俺は暴走した。

なぜ?俺に惚れ始めてたじゃないか。
いつものようでない流れに苛立ちを隠せない状態だ。


理沙の手を掴み、俺はそのまま自分の下腹部にあてがった。

理沙は様子に気付くと、俺のペニスを握り、前後に動かし始めた。



気持ちよくなんかない。
この女を犯し、よがらせるまで、俺は収まりそうになかった。

「ヤラせてよ」

俺は理沙の耳元で囁いた。
この風俗店は、もちろん本番は基本NG。
それどころか、女が脱ぐことも、デフォルトではなかった。

理沙は脅えた表情になった。
そんな女をセックスでその気にさせるのが、俺の趣味だ。



入れてしまえばこっちのもんだ。

俺は理沙の返事を遮り、下半身を露出させようと手を入れた。



「ダメです」

理沙は言った。











続く。

水樹の理その2

2009-11-10 | Weblog
どうしたんだろう。
やけに嫌な気になる。



そうだ。また新しい女でも探すか。



僕は、安価な風俗を選んだ。出来るだけ安ければ、内容なんてどんなでもいい。
どうせ俺に恋させてしまえば、新しい奴隷だ。
また俺で汚してやる。



俺は写真を見て、好みの子を選んだ。写真があてにならないのはわかっているが、他に情報もない。



ホテルに先に入り、独りタバコに火をつける。



ふーっ



何をやってるんだ俺は。
最近は仕事も楽しくない。
客は好き勝手に文句を言う。
黙ってろよ。

女上司は俺を見下した目で見る。

いつかベッドの上ではいずり回してやる。



今日のショールームの女はよかった。

あんな女を虜に出来たらな。







呼び付けた風俗嬢は、まだ来ない。
遅いな。

次のタバコに火をつける。


やけに勿体振るな。
すぐいける、って行ったじゃねぇか、あの受付の豚野郎。

まぁいい。

今から来るこの女に、欲望をぶちまいてやろう。

また、惚れさせてやる。







コンコン



力なく、ドアが鳴いた。
今から罠にかかる女の、断末魔に聞こえた。

ニヤリ。



俺はドアに手を伸ばした。
キィー



「どうぞ」



そのとき、グシャッと何かが崩れる音が聞こえた気がした。





先程のは、断末魔ではなかった。
いや、正確には、この女のものではなかったんだ。

そのことに、この時の俺は気付いていたのか。



「こんばんは」







女は、理沙と名乗った。











続く。

水樹の理その1

2009-11-10 | Weblog
どれほど経ったのだろう。
長い時間が過ぎた気がする。



俺は、華礼。
28歳の、会社員だ。

遊ぶ女はたくさんいるが、彼女と呼べる相手はいない。

この時は、茜、葉子、真弓、稟の四人の女を代わる代わる抱いては、所構わず射精した。

こいつらは、俺の奴隷だ。


ただ、俺を寂しい男と呼んだ女がいた。

稟という女だ。



そう。俺は単に寂しかっただけかもしれない。そんなときは、誰かを呼び付け、欲望のままに射精した。

茜、葉子、真弓。

彼女らは、裸になり、すぐに俺を求めてくる。
俺はセックスすら面倒になっていた。

ただ、射精すればよかった。

稟は、それをそのまま受け入れた。

俺は、稟の顔を汚すことで、プライドを守ろうとしていたんだろう。



そんな稟にも飽きていた、ある日のことだ。



そこは、銀座だった。
ショールームに並ぶ自動車のそばに、真っ白な女が立っていた。

「クルマ、お好きなんですか?」

彼女は、俺に声をかけた。
「いや、つい立ち寄っただけさ。でも、このクルマいいね」

ショールームで働いているこの女性に、俺は少し惹かれていた。

なぜか。

俺と遊ぶ女達とは違う、気品に満ち溢れていたからだ。

こんな女と食事をして、夜はシティホテルで一晩の恋をするのも悪くないな。



「ありがとうございました」

俺は、彼女に接客された。それだけのことが、やけに新鮮に感じた。



また来よう。



女を探し、捕まえては欲望を満たす。
そんな生活を続けて三年。
俺は、何でも出来る気がしていた。











続く。

久しぶりに再開

2009-11-10 | Weblog
見ているものはいないだろうが。ひとつ、また始めようと思う。

恋の話をしよう。

俺が起こした恋の話を。
誰にも邪魔されず。

そこに、願いがあった。

優しく、しかし厳しく。

お前は、何を俺に残したのか。

水樹と礼の物語を、ここに書こう。

ただその前に。
俺の話をしよう。

俺は、二年前。
独りだった。

遊ぶ女はいた。

茜。

茜は人妻だった。

茜は毎晩俺にまたがり、
俺たちはセックスをした。


茜がいなければ。

葉子とセックスをした。

葉子がいなければ。

真弓とセックスをした。

それさえもなければ。

風俗に行き、女に恋させた。

稟は、その中の女だった。
手淫嬢の稟は、すぐに俺を受け入れた。
稟は、どこか不思議な瞳をした。俺を哀れむような気もした。



なぜ?

俺が遊んでやってるんだろ。黙ってくわえてろよ。
そして、欲しいと頼むんだ。



稟は、俺に恋をした。



貴方は、寂しい男だから、アタシがシテあげるの。
シテあげたいの。

好きだから、貴方を見下すの。
寂しい男の強がってる顔が、アタシ、興奮するの。

さぁ

アタシに出して。













俺は心を覗かれていた。
苛立った気が、余計に刺激をよこした。


そのまま、稟の顔は、白濁液で飾られた。







続く。

惚れるかも

2008-10-20 | Weblog
えみか
いくみ
あさみ
じゅりあ
ゆか
けいこ
かよこ
まい



さて、誰が俺の恋人になるんだろうか。