橋下市長のおためごかしの屁理屈にはほとほと呆れます。
まず、学校の統廃合を進めようとしていることについて、ツイッターで2012年5月15日に
「少なければ良いってもんじゃない。やはり最低の規模と言うのは必要だ。子どもたちの一番大切な時期だからこそ、集団生活を学ぶための最低限の規模は必要。それこそ学校は塾とは違う。この点を重視しているのが僕の考えだ。」
と説明したのには失笑転じて怒りを禁じ得ません。
ビッグダディ橋下市長「一番に考えなければならないのは子どもの教育環境だ」=とにかく詰め込み教育!
最初、学校の統廃合については、財政赤字を解消するために予算削減の必要があるからだと説明していたのです。ところが、これに対して批判が高まると、ひとつの学校の子どもの人数が少なくなりすぎると、教育的環境として良くないから、統廃合をした方が良いと言い出したわけです。
なんといっても都会である大阪の学校より、少ない人数でやっている学校なんて、全国を見渡せば五万とあるわけです。
しかも、どれだけの人数が最低限いないと教育的に良くないかを調査したわけでもなく行おうとしている学校統廃合について、教育的意味があると言い出すのですから、その牽強付会ぶりには開いた口がふさがりません。
歳出削減の対案を出せというなら、南海大地震の時には必ず津波と地震で壊滅的な打撃を受けるのが分かっている埋め立て地、夢洲の土地造成事業をまず見直せば良いのです。なのに、古くさい公共事業偏重の経済政策で、大手ゼネコン優遇。自民党時代と同じです。
しかも、そこにカジノを創るって案も堅持しています。これでは、自民党以下です。
さらに、公約違反で猛烈な抗議を受けているバスの敬老パス有料化について、橋下市長はまた物凄いこじつけの言い訳をしています。
(だまし討ちにあって怒る市民)
橋下市長に「パス奪い歩けと言うのか」と批判
70歳以上の大阪市民が地下鉄・バスに無料乗車できる「敬老優待乗車証」(敬老パス)の一部有料化案について、橋下徹市長が23日、市議会委員会でその影響を尋ねられ、
「(パスを使わず)歩くことで健康になる高齢者も出てくるのでは」と答弁した。
市議会内では、有料化で外出を控える高齢者が増えるのでは、という懸念も強く、「乱暴だ」との反発の声も上がった。
共産党の北山良三市議の質問に対し、「プラスになることもある。(パスのない)大阪府豊中市や八尾市のお年寄りは元気だ」などと答えた。北山市議は議会 後、「パスを奪って『歩け』と言っているに等しい」と批判したが、橋下市長は「(有料化しても)すべての高齢者が閉じこもりにならない。冷静な議論をしたい」と意見を曲げなかった。
市は、見直しについて市民や市議会の意見を踏まえ、7月末に最終決定する。
(2012年5月23日22時10分 読売新聞)
バス運賃の有料化で外出を控える高齢者が増えるのでは、という懸念に対して、敬老パスのない「大阪府豊中市や八尾市のお年寄りは元気だ」ですって!
いつ調査したんですか、地域別のお年寄りの元気さなんて。1000歩譲って、豊中や八尾のお年寄りがお元気なら素晴らしいことですが、それが敬老パスがないからかどうかなんて、わからないでしょうが。
橋下市長は冷静な議論をしたいなどといっていますが、もはやそもそも議論にすらなっていないでしょう?いやはや、この知的レベルの低さは目を覆わんばかりです。
バスに乗りにくくしたら、病院にも行きにくくなるんですよ。それなのに、かえって高齢者は健康になるだなんて、公約違反を誤魔化すための強弁、詭弁を通り越して、むしろもう妄想ですよ。
2011年11月の府知事・市長ダブル選挙で、橋下氏らは「だまされないでください」と大書きし、「敬老パスはなくしません。敬老パス制度を維持します」「さらに高齢者にとって便利なものとするために私鉄でも利用できる制度にします」「高齢者・障がい者福祉を充実させます」との「大阪維新の会」選挙ビラを新聞折り込みしました。
(「敬老パス制度を維持します」と公約した昨年の府市ダブル選挙時の選挙ビラ。だましてるのは橋下維新の会です。まさに選挙に勝つためには手段を選ばぬ民主党以下のあくどさ)
敬老無料パスの見直しが必要だというなら、選挙の時から正々堂々と、財政赤字問題解決が焦眉の急なので、高齢者には我慢して欲しいと言えばいいじゃないですか。公約変更なら徹底的に謝罪すべきです。
嘘をついたくせに、言うに事欠いて、身体に良いから受け入れろだなんて恥を知らないにも程があります。
そういえば、2011年11月の大阪市長選の際、市交通局の職員情報を記載した「知人・友 人紹介カード」配布・回収リストが作成されたとされる問題で、交通局は2012年3月26日、リストは同局の30代の非常勤嘱託職員の男性が業務上のデー タをもとにねつ造した偽物と確認したと発表しました。
同リストは橋下徹市長率いる「大阪維新の会」に情報提供があり存在が発覚しました。そして、市長選で橋下氏と一騎打ちとなった当時の平松市長を支援するため、交通局職員でつくる大阪交通労働組合(大交)が作成されたものだと追及されていたものです。
橋下維新の会と市議と特別顧問は、労組の行為を追及するばかりで、自分たちが根拠にした肝心の「証拠」の真実性の問題は全く見抜けなかったのです。
ところが、橋下市長は「議会の指摘があったからこそ捏造問題が明らかになったという意味で、議会としては健全だ」とし、全く問題はないとの姿勢を示しています。でっちあげにのっかって他人を追及しながら、それが全くのえん罪だったと分かっても謝れない橋下市長は人間として失格で、教育を語る資格なんてありません。
大阪市ねつ造リスト職員は維新政治塾に応募 最低なのは市議会ではなく過ちを謝れない橋下維新の会
学校統廃合は教育効果があるだの、敬老パス有料化で高齢者は健康になるだの、ねつ造データを元に議会で追及してしまったのに、だからこそ議会は健全だとか、橋下さんのわけのわからない言い訳は、小泉元首相の迷言「人生いろいろ、会社もいろいろ」「自衛隊が活動している地域が非戦闘地域」以下です。
週刊現代など「橋下首相」待望論をぶちあげるマスメディアが目立ちますが、はっきり言って、コロコロ発言を変えるクルクル王子橋下市長は、小泉さんどころか、裕福な家庭に育った宇宙人、鳩山元首相以下のトンデモ首相になるのは目に見えていると思います。
石原都知事と言い、橋下市長と言い、こんなのが人気あるのが情けない!
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asahi.com 2012年4月5日13時51分
大阪市は5日、市政改革プランの試案を公表した。財政難を踏まえ、市独自の福祉事業や施設を廃止し、2014年度までの3年間で約548億円の歳出削減効 果を見込む。橋下徹大阪市長は「現役世代の重視」を掲げており、高齢者や低所得者には厳しい内容のリストラ策となりそうだ。
橋下氏は、5日の市戦略会議で試案を了承。報道陣に「市民は認識していないかもしれないが、至る所で非常にぜいたくな住民サービスを受けている。標準レベルに落とさせてと訴える」と述べた。
市は今後、地下鉄運転士ら現業職員の給与カットや外郭団体の統廃合、新たな歳入確保策などを盛り込んで6月に成案をまとめ、7月に開かれる臨時市議会に提出する方針。
市は2月、今年度の一般会計の収支不足が535億円にのぼり、今後10年は500億円規模の収支不足が続くと試算。「民間でできることは民間に」「現役世代への重点投資」を基本方針に、1億円以上の事業について総点検してきた。
この結果、比較的手厚かった住民サービスは、横浜市や神戸市など他の政令指定市の水準に合わせ、各種団体への補助金も443事業のうち104を廃止、削減するとした。
不正利用の疑いもあるとの報道もありましたすが、まずは不正利用できなくする施策をとるのが先だと思います。
選挙の時の公約と実際の施策に齟齬が発生するのは、正直違和感を禁じ得ません。
この記事読んで、ひどいと思いました。
実は私は、いわゆる身体障害者です。
体幹機能障害なんですが、医者からは「100m以上は歩けない」という診断をされています。
今はまだ若いのでけっこう長距離でも休み休み歩いてますが、今後はどうなるのか分からないです。
ましてお年寄りの方は、なおさら大変だと思います。
僕には、この発言は人権侵害に値するものだと思えました。
こんなこと言いたくないですけど、この人、片足を義足にする体験をしてみてはどうかなぁと思ってしまいました。
まさに、橋下維新の会に欠けているのは、お二人のお持ちになっている想像力だと思います。想像力なきところに思いやりなしですものね。
人を踏みにじっても気にしないどころか気付かないような教育・行政にはこれからも抵抗していきたいと思います。
今後ともよろしくご指導をお願いいたします。(o_ _)o
原発再稼働の件についても表面的には反対していても、実際は逆のような発言をしたりなどして、全く信用できません。ポーズだという胡散臭さを感じます。
庶民文化を大事にしない政策は知事の頃より、全くかわってはいないですね。
財政難をいうのなら、無駄な自然破壊につながるような開発をやめればいいと思います。
市長や知事のお膝元のごく一部、それもすごく都合のいい一部だけを見て言ったのだろうと推測されますが、底が浅いですね。
関電には正確なデータを要求しておきながら、自分らは適当というのも呆れます。
ただ、選挙の時に調子のいいこと言ったとしても、この手の福祉予算を削減するなんて分かり切っていたことなのに、あんな適当な公約を信じて投票した人もどうかと思うのが正直なところです。
名古屋市では65歳以上の市民を対象にした敬老パスがあり、市バスと地下鉄を全線利用できます。
これのお陰で高齢者が元気に外へ出れるだけでなく、バス路線も保てるなどメリットが多いのです。
もともとは無料でしたが、数年前に年間5000円になりました。しかし、これも財政難のためにやむを得ずという大義名分は確保されています。
しかし、大阪にはそれもないですね。橋下とんちんかん市政は、すぐにでもやめてもらいたいなと怒りよりも悲しくなりました。
スーパーの安売りの日は元気な年配の方が多く見かけます。
元気な年配の方、八尾市の中心部はほぼ平坦のため、電動自転車を見かけません。
スーパーが多い、スーパーでの安売り競争、それに向かう年配の方、1円でも安く食料品を手に入れるには元々からバスに乗る習慣が無い方もいます。
無料パス・有料パスにかかわらず、バス代を払ってまでスーパーに出掛ける習慣が薄いです。
公正な報道は民主主義の根幹ですから、調査にもっと力を入れて、有権者が正しい判断ができるようにお願いしたいものです。
どう考えても未来志向の政策が行われていたとは思えない。学校給食ですらやってこなかった大阪市政。その過去を批判せず、橋下維新の批判だけをするのは正義なのであろうか。敬老パスについても、これから少子高齢化で子供たちの負担は大きくなる一方、彼らが高齢者になる頃には、それこそ一部負担の敬老パスですら実施できないかもしれない。であれば、なにがなんでも無料というのは、それこそ未来に対する想像力の欠如であろう。敬老パスをなくさないためにも、それ相応の負担を開始することは必要なのではないか。ただ、一方で、敬老パスを一部有料化の第二段階においては、障害者の方、一部負担も払えない方には別途支援策は必要であると思う。これまで大阪市民自分たちが選んできた自民・民主・公明・共産の市議会が行ってきた破綻事業への振り返りはせず、財政難と次世代の投資のための負担増という至極まっとうな橋下・維新政策について批判だけをするのは、上の人言葉を借りれば、それこそとんちんかんではないだろうか。批判だけをする方々に聞きたいが、教育予算をはじめ、限られた税収の中で敬老パス永久的に継続する術を逆に教えてもらいたい。