立民創設者の枝野幸男氏のオープンミーティング全文書き起こし。対トランプ外交について「実は石破政権、この間の動きは評価してるんです」といい、立民は内閣不信任案を出すべきではないという主張は間違っている。

Facebookの立憲民主党関連のページで、こういうことを書いている方がおられました。
『「減税ポピュリストは他の党へ」発言が飛び出した4月12日の枝野オープンミーティング。


尊大でいまだに立憲民主党のオーナー気取りで(広く)不人気の枝野幸男氏にも、日本保守党共同代表の極右政治家河村たかし氏と応援しあう(一部に)人気の泉房穂氏にも、政治改革も政権交代も期待できない。
『当てにならない米国だよりから脱却の第一歩は「自衛官の給与アップ」(枝野)。定員すら充足していない自衛隊を先ずはまともにしなければならないとする。』
「枝野は大軍拡しなければならない国難の時に「減税」などやってる余裕はないと言う」
という部分に、わたくし、ハア???!!
となりまして。
それで枝野氏の2025年4月12日のオープンミーティングでの講演の書き起こしがないのか探してみた結果、ありました!
50分余りの講演の書き起こしが2万字くらいありましたので、本当の労作です。
末尾に全文掲載させていただきました。ありがとうございました!
「減税ポピュリズム」に関する枝野幸男さんの2025年4月12日のご講演の書き起こしです。部分的だと「切り抜き」だと批判されるので、やはり全部書き起こしをしました。素晴らしいご講演です(動画でご確認を)
— ParkSJ 朴勝俊 Anti Austerity, Anti Nuclear, GND (@psj95708651) April 21, 2025
ダウンロード百日間↓https://t.co/D1We4peTRD
動画↓
https://t.co/LtTwbNjWIi @YouTube
この書き起こしを作られた方は「素晴らしいご講演です」と書いておられますが、いやいやいや、アメリカから独立した安全保障を構築するために軍拡をするんだから消費税の減税なんてしてる場合じゃないとエダノンが言い出したという話なら、また話が全然変わってきます。
さて、自衛隊の給与についての下りは以下の通りです。
「え、まあ、もちろん繰り返しますが、このままトランプが突っ込めばですよ。
そう簡単に一筋縄ではいかないとも思っているんですが。
少なくとも今のような状況が、リアルな可能性として出てきているので、備えなければならない。だから何するか。自衛官の給料上げましょうよ、まず早く、ちゅう話なんですよ。
自衛官の充足率8割ぐらいですからね。
特に若い、万が一の時に最前線に出る、あのまあ、士と(サムライの士ね)と呼ばれる人たちの充足率半分なんですって。
最近はもう募集かけても採用予定の人数の半分しか取れないんですって。そりゃそうだよね、今、人手不足だもん、採用いいもん。どこでも、売り手市場だもん。ますます自衛官集まらないんですよ。
これでね安全保障も何もあったもんじゃないでしょ。
充足100%にしましょう。
100%に充足できるまで賃金水準上げてくしかないんです。
いやもちろん我々、知ってますよね、私、立憲民主党自衛隊員を応援する議員連盟の会長なんです(会場笑い)。
本当ですよ。
で、細かいことからやってかなきゃいけないんですよ。
例えばね、今時、それはあの隊舎ね、隊の中に住むでしょ、若い自衛隊員は、個室じゃないと、もう生まれた時から個室が当たり前の生活の中わけでしょ。
スマホ当たり前でしょ、スマホから遮断された生活だなんて、今の若い子考えられないでしょ。
それでも山奥の自衛隊の駐屯地とかね、海上自衛隊の船の中とかね、Wi-Fiが飛んでないと、バカか。
こんなもんでは自衛隊員来るわけないじゃないか。
来てもすぐやめるに決まってるじゃないか。それで何が安全保障だ。」
枝野氏の話の流れは、トランプ大統領は関税問題で滅茶苦茶やってるし、ロシアのプーチン大統領と協力関係を結びかねない状態だから、まして台湾有事の時に台湾や日本を守るなんて気はないだろう、だから日本は独自の安全保障ができるようにならないといけないが、自衛隊員の充足率からして問題だ、と言っています。
しかし、50分間の講演の中で、軍拡が必要だから消費税減税なんてポピュリズムだ、とは言っていない気がします。
とはいえ、自公政権の大軍拡をストップすべきだとはサラサラ思ってないんだね、エダノン。
こりゃやはり比例は社民、選挙区は共産だな、私は。
立憲民主党は「地獄逝こう」=自国維公に対抗してどうやって活路を見出し、政権交代を実現するか。財界の走狗に過ぎない自公政権に対して「大きな政府論」という対立軸を持って、真剣に政権交代だけを目指すべきだ。
むしろ、物価高に対応するために減税なんかしたら余計にインフレになるだろうなどなど、古寺さんも何度も指摘されている経済学のいろはを説いています。
石破内閣に不信任案を出すべきではないという理由は、枝野氏はトランプ関税に対して石破政権はよくやっている、選択的夫婦別姓法案や政治とカネの問題に対する対応はちゃんと自民党内をまとめろよと思うが、だからといって今内閣不信任案を出して解散総選挙・一か月半の政治的空白のリスクは冒すべきではないといっていますね。
この点は、内閣不信任案を出さないと明言するのは自ら伝家の宝刀は決して抜きませんと宣言することですから、立憲民主党への期待がますます萎む愚策だと思います。
だいたい、石破政権の対トランプ外交を枝野氏はかなり高く評価していますが、石破首相らはトランプ氏にペコペコするだけで大したことをやれていないわけで、トランプ大統領に相互関税アップを90日間棚上げさせたことに1ミリも貢献していませんから、全く評価に値しないと思います。
要は国難だから日本は一丸となって対応できるように野党第一党としても協力するのが大人の政治家だ、と枝野氏は言っているわけですが、「大人」にならないといけないという強迫観念が強すぎて、大政翼賛会化していると感じます。
て、手作り感がハンパなさすぎる。。。
参考記事
kojitakenの日記さんより
立民・枝野幸男が内閣不信任決議案の提出に否定的な考えを示した (読売, 4/12)
参考記事
村野瀬玲奈の秘書課広報室さんより
「消費税減税はできない」という主張には公平さ・公正さがありません。
玉木雄一郎と国民民主党の問題点や危険性についてどうしたら広く知らせることができるだろう。
編集後記
kojitakenの日記さんの古寺さんが、今は内閣不信任案を出すべきではない理由をさらに補充されました。
自民党では高市早苗が強硬な「減税派」。総選挙があれば「ガラガラポン」で高市が自民党を割って民民、参政党、日本保守党と「大減税連立政権」を組む可能性もなきにしにもあらず?
という記事の中で、古寺さんはエダノンとは別の理由、すなわち
『政治家個人としては、悪い奴だが肝っ玉だけは座っていた小沢一郎とは違って高市早苗は本質的にはチキンだが、自民党自体の求心力は1993年と比較すると現在はずっと弱っていると思われる。だからチキンの高市にさえ党を割るチャンスが出てきたのではないか。
ここは、富の再分配の縮小へと向かう世界的な大きな流れから特異的に外れることがないように、恥を忍んで野党第一党が内閣不信任案を出さずに、高市一派などの造反を誘引するリスクを抑えるべきだというのが弊ブログの主張だ。
以上が、昨日(4/20)公開された宮武嶺さんの下記記事への反論です。例によってほぼ純粋な政局論であって、枝野幸男や野田佳彦ら立民の政治家たちが抱える問題点は捨象して論じています。』
と書いておられます。
政局には疎い私は、高市早苗にそんなに求心力はないので一緒に自民党を出てくれる議員なんてそれほどいないとタカをくくっています。
あと、自民党を割った高市氏と組むなら首班指名では高市氏の名前を書けという話に高市一派からはなるが、玉木雄一郎は自分の名前を書くという枠組みでないと高市組には乗らないだろうと思っています。
だから高市氏は党を割れないだろうと。
むしろ、衆議院選挙まで夏にあったら候補者が間に合わない玉木民民の狙いは衆参同時選挙狙いではなく、参院選で一人勝ちして自公国の連立政権を樹立し、自分が村山富市氏か細川護熙氏みたいに首相になる、ということなのではないかと思います。
この玉木一族の陰謀を阻止するためには、自民党が議席を減らした分を民民以上に立民が取れるような魅力を立民が持つことであり、それは自公政権との対決姿勢をより鮮明にするしかないと私は考えていて、立民は内閣不信任決議案という伝家の宝刀はいつでも本気で抜くぞという姿勢でいることが肝要だと思うので、そこが古寺氏や枝野氏とは全く違う点になっています。
しかし自民党からの刺客である野田佳彦代表はたぶん内閣不信任案を出さず、ただの参院選になり、自公はまた敗北してその分以上に民民が大勝して玉木氏が総理になる、という予感と悪寒がしまくっています。
上下ともクリックしてくださると大変うれしいです。
枝野幸男さんオープンミーティング講演(2025/4/12)
書き起こし2025年4月21日
YouTubeの自動字幕機能で文字化されたものを、〇〇〇が動画を聞いて修正しました。聞き取れない所もあり、全てが正しく書き起こされているという保証はありませんので、引用される方は動画で確認してください。元の動画は、枝野幸男さんのアカウントから公開されたもので、映像も音質も非常に良好です。
https://www.youtube.com/watch?v=rRoaeUajvU
0:00
[拍手] ええ、どうも皆さん、あらためまして、こんにちは。桜もいよいよ葉桜になってまいりますが、この日、気候のいい日にお集まりをいただいてありがとうございます。2ヶ月にいっぺんのペースになりましたので、2月以来ということになりますが、言うまでもありません。
この間にはまあ、大変大きな、歴史的な変化と言ってもいいかもしれませんは。トランプ大統領による一連の既存秩序の破壊行為と私はなづけるべきと思いますが、関税の話だけじゃない。関税が 1番分かりやすく一気に来たっていう話でありますが、まあ私は、あくまでも建前かもしれないけれども、民主政治と、自由貿易と、国際社会においての法の支配という、この3つが、戦後の、少なくとも冷戦構造では西側の、そして冷戦崩壊後は世界の、建前としての基本原則だと思うんですね。少なくとも、このうち2つをトランプさんは、壊そうとしている、という強い疑いを持たざるを得ない。間違いなく自由貿易について破壊活動を始めていると、これが今の状況だと思っています。ですので、もう本当に大きな出来事だと思います。80年ぶりの大きな出来事かもしれない。
1:35
もしこのままトランプさんが突っ走っていくだろう。ええいろんなあの突っ走れなくなる要素はあり得るので、ええ、まだ分かりませんけれど、このまま突っぱしるならば、80年ぶりだと思います。例えばベルリンの壁の崩壊、ソ連の崩壊、冷戦の終焉って大きな歴史的なターニングポイントだったと言われますが、いやいや、元々西側はアメリカを中心とする民主政治と自由貿易と法の支配を目指すという、この秩序があって、これに東側・ソ連が飲み込まれたということに過ぎないのであって、その基本線は特に、西側に属してた我々にとっては、きほん何も変わってなかったんで。今回は、その前提自体が壊れるかもしれないという状況なんだから、下手をすると80年ぶりの大きな変化かもしれない。大きな出来事に私たちは直面している。
2:35
特に、私たちの国はよくも悪くもこの80年、やっぱりアメリカの後をついてくればいいという、非常に恵まれた状況の中で歩いてきたのだという風に思います。で、これが通用しなくなるかもしれないと。アメリカ自身が自由貿易を否定するようなこんな状況ですから。まあ、日本はどっちにしろ自由貿易でないと成り立ちません。かつてのように植民地でっかく作るという無謀なチャレンジをしない限りは。それは、もう今の国際秩序の中で無理ですから。自由貿易しかありえません。こんなに資源のない国土面積の狭い、でも人口だけはある。そして先輩世代の皆さんが豊かにしてくれている。この豊かさを維持しながら、これから暮らしていくには自由貿易しかない。アメリカはもしかすると関税障壁たてても、生きていけんのかな、僕は無理だと思うけどな。可能性は、あれぐらい面積も資源もあるから可能性ちょっとあるかもしれない。けど、日本は絶対無理なので、アメリカが何やろうと、うちは日本は、自由貿易で行くしかないわけです。
3:50
そして法の支配とか民主制というのを大事にしないで、ものすごく怖いのはプーチンとトランプが手を握ってる? 握りかけてる? 握りかけてる? 危なかしくてしょうがない。僕、実は関税よりこっちの方が危なっかしいと思います。日本にとってはシビアな話だと思います。私は一貫して、もちろん思いやり予算とかもあるし、それ以上にアメリカは、日米安保が日本のために、日本を守ってくれてるわけでは全くない。あれはアメリカのために日本を守っているんだ。だから日本が守っていただいてありがとうだなんて卑屈になる必要は全然ない。私はこういう論でした。
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違ってくるかもしれない。なぜ日本を、アメリカは日本を守らなきゃいけないかっていうのは、地球儀を上から見ていただければわかります。そしてこれまでの80年間の歴史は、最初はソ連、その後はロシアに変わっても、結局アメリカの仮想敵というのは、1にロシア、2に中国、この順番がどっちか入れ替わることがあっても、この2つであるという状況は、80年間ずっと変わってないわけです。地球儀うえから見ていただくと、アメリカとロシアと中国と、まあ三角形のど真ん中に入ってるわけじゃないけれども、1番密接なところにいる3つの国以外の国って、(まあグリーンランドが問題になってますけどね、グリーンランドをあのアメリカに寄越せなんてわけのわかんないこと言い出してるけども、あれと並んで)日本なんですよ。だからアメリカはロシアや中国との国際的な覇権争いの中で、日本が中国やロシアにつくと、めんどくさくてしょうがない。だからアメリカの側に、ね、引き寄せておかなきゃならないのは、アメリカのためです。だから卑屈になる必要は全くない。べつに、守らないんだったら、そんな無茶言うんだったら、俺たちの自分の国、自分で守って、好き勝手やりますって言ったら、アメリカはいやこれは困るから自衛隊に、アメリカは日本に軍隊を置かしてくださいと、米軍を置かしてください、こういう理害関係なの。でもプーチンとトランプが握っちゃったら、この前提が崩れるわけです。もちろん中国は仮想敵っていう、アメリカにとってね、状況だから、その対中戦略上、日本を守らざるをえないはずだよね、と思いたいけれども。
6:23
アメリカ本当に台湾守るのかな、いざという時。これは何しろ国際条約ないですからね。だからウクライナと一緒なんです。台湾って。あれがドイツがやられたんなら、一応NATOで、国際条約の中で、アメリカはドイツを守る、ヨーロッパを守るということになっているけども、まあウクライナはそれが、入りたかったんだけど、入らせてもらえないうちに、いや入らないうちに、攻めなきゃいけないってロシアが考えたわけだけど。なんか知らないけどプーチンと手打ちしかねないですよね。今ね、てことはウクライナを見捨てかねってことですよね。こっちの方が、僕はやばいと思ってて。ウクライナ見捨てかねないアメリカの大統領は、台湾守るとは限らないし、まして日本なんか守るはずがない。見捨てる可能性は高いと思った方がいいですよ。
7:21
大丈夫ですよ、今日の顔ぶれの世代だとみんな知ってると思いますけど、今から80年前には、ね、90年近く前に、日本はアメリカと戦争したんですからね。で、まあまあ歴史的な評価色々あるけどアメリカの人たちはリメンバー・パールハーバー、真珠湾を忘れるな、なぜかと言うと日本が一方的に奇襲攻撃をかけて、ハワイのアメリカ人がたくさん殺された、だから原爆落としたのはしょうがないよね。アメリカ人のメンタリティこれですからね。ね。アメリカにとって日本を守らざるをえないという、地政学的な状況でなければ、僕は日本を守ってくれるだなんて、当てにしない方がいいと思う。なので、安全保障の基本を大きく変えなきゃいけない、いま日本は状況だと思っています。
8:16
え、まあ、もちろん繰り返しますが、このままトランプが突っ込めばですよ。そう簡単に一筋縄ではいかないとも思っているんですが。少なくとも今のような状況が、リアルな可能性として出てきているので、備えなければならない。だから何するか。自衛官の給料上げましょうよ、まず早く、ちゅう話なんですよ。自衛官の充足率8割ぐらいですからね。特に若い、万が一の時に最前線に出る、あのまあ、士と(サムライの士ね)と呼ばれる人たちの充足率半分なんですって。最近はもう募集かけても採用予定の人数の半分しか取れないんですって。そりゃそうだよね、今、人手不足だもん、採用いいもん。どこでも、売り手市場だもん。ますます自衛官集まらないんですよ。これでね安全保障も何もあったもんじゃないでしょ。充足100%にしましょう。100%に充足できるまで賃金水準上げてくしかないんです。いやもちろん我々、知ってますよね、私、立憲民主党自衛隊員を応援する議員連盟の会長なんです(会場笑い)。本当ですよ。で、細かいことからやってかなきゃいけないんですよ。例えばね、今時、それはあの隊舎ね、隊の中に住むでしょ、若い自衛隊員は、個室じゃないと、もう生まれた時から個室が当たり前の生活の中わけでしょ。スマホ当たり前でしょ、スマホから遮断された生活だなんて、今の若い子考えられないでしょ。それでも山奥の自衛隊の駐屯地とかね、海上自衛隊の船の中とかね、Wi-Fiが飛んでないと、バカか。こんなもんでは自衛隊員来るわけないじゃないか。来てもすぐやめるに決まってるじゃないか。それで何が安全保障だ。
10:16
という、そっからやんなきゃいけないし。もう1つ実は、すぐにやるとは言いませんが、いいですか、トランプ大統領は、アメリカは何百万台も買ってんのに、日本はね、アメリカの車1台も買わないと。いやもうそれはね、売れるような車作んないあんたらのせいでしょと。あの、昔、私、経産大臣の時にね、軽自動車なんて仕組みは関税障壁だって、アメリカの通商代表が言うから、アメリカが作れないだけでしょって、アメリカさんが軽自動車作ったら日本は別にどんどん来てくださいですよと、作れないの文句言うなと、どこの国だろうと軽自動車は同じ基準で作っていただきゃ、どうぞ日本に売ってください、作れないのに文句言うな! って机叩いた。言わなくなりましたけどね、少なくとも私が大臣している間は。
11:08
ちゅう話なんですが、いやいやあの言いたいのは、自動車は買ってないかもしれないけどあんたの国から言われて、戦闘機だのミサイルだの山ほど買っとるじゃないですか、あれ買わなくていいんですかって、言ってやったらいいんです。通商交渉ったらこういうもんですからね。もちろんま日本にとっては、筋論をちゃんと言う。
13:30
あのま僕ね、実は石破政権この間の動きは評価してるんです。後でも少し言いますけども、きちんとこっちの、だってアメリカにたくさん日本が投資してるじゃないって、ちゃんと言うと。それでたくさん雇用生んでる、日本からの投資で、これは要するに引き上げてもいいのね? 日本の企業がアメリカに投資して作ってる工事を引き上げてもいいのね? 何百万人って失業者出ますね、こうやってあのまあ○○○してるわけです。やっぱりこういう世界ですから、これをやられたらあんたら困るでしょと、困ることこっちも突きつけなきゃいけないし、突きつける材料としては、アメリカの軍事産業困りますから。
12:10
その代わりヨーロッパと仲良くしなきゃいけないんですよ、それは。平和だけ唱えて平和になるわけじゃないし、ロシアとアメリカが、文句をつけないロシアが、西だけじゃなくて東にも来たらめんどくさいことになるし、アメリカが守ってくれない状況の中で、中国が膨張政策を具体化したらとんでもないことになる時に、残念ながら近くに頼りになる国、あんまりないんですよね。まあ韓国はねもう歴史的にね、なんか、いやそれはもうしょうがないです、向こうからすれば、その植民地時代のものがあるから、日本と二国間でね、信頼し合ってね、中国やロシアから身を守ろうと、なかなか、単独で2国間ではできないでしょ。台湾を国として云々しちゃうと、それは一蓮托生で中国との関係めちゃくちゃになるでしょ。やりたくてもできないでしょ、やりたいんだけども。ベトナムとかはやっぱり、中国に対する警戒心強いけど、こうは言いながらも、そこが頼りになるか、安全保障上で頼りになるパートナーと言えるかていうと、なかなかきついよね。ま、そうするとまあ、近いところで頼りにになりそうなのは、オーストラリアとニュージーランド、でカナダと、いやでもそれだけやっぱり足りない。やっぱりヨーロッパ、ヨーロッパもアメリカがわけわかんないことやってることに対して、困るよね、でも単独ではちょっとどうにもならない。ロシア、中国そしてアメリカという、この面積や人口や、まあ面積あるだけ資源とかを抱えているという規模と比べたら、それはフランスだってドイツだって単独じゃどうにもならない。だからNATOなり、だからEUがあるという状況の中で、まあヨーロッパだけ孤立するのもしんどい。やっぱり日本がいかにこのアメリカを除くNATO、そしてEUとこれまで以上にがっちり組んでいかなきゃならない。そしてアメリカに、あんたら変な方向に行くんだったらこっちでやるよっていう、こういう選択肢持たなきゃいけない。すぐ変えろじゃないですからね、日米同盟やめるんじゃないですからね。いやいや変なことやるんだったらこっちとやるよと、ちらつかせる、こういうカードを持たなきゃいけないという状況に、私はあると思っています。
14:30
ただあの、これ、大きな話で、ね、今すぐにバタバタ動く話じゃないんですね。経済についてもそうなんですよ。確かにこれ、とんでもない関税障壁で、自由貿易というこの基本をぶっ壊そうというとんでもない状況なんですが、だからこのままトランプ大統領が突っ込んでいきゃあ世界経済はめちゃくちゃになる。日本が、日本は同盟国だから、日本には変な高い関税かけなくて、ちょっと緩めてあげるよ、ああ良かったなと思ったって、ほとんど長期的には意味ないですからね。世界経済が沈んでアメリカと中国が沈んだら、アメリカと中国に向かって日本は輸出して稼いでるんだから、ね、関税率がどうこうじゃなくて、この2つが景気悪くなってボロボロになったらどうにもならないんだから。そっちの方が大事な話で、関税の話よりも。ね、この関税の話も、どこでどうなるかまだ決着ついてないわけですよ。ディールの人ですから。実際ね一喜一憂してもしょうがないの。実際にスタートして初めてだっていう話。
15:45
これ言うとね、メディアもいるしね、断片的に報道されると絶対誤解されてね、批判を受けるんだけど。いいですか、ダイレクトの影響は相対的には日本は小さいです。なぜか。この3年ぐらいで円は安くなりましたよね。いま足下ね、ちょっと戻って142円とか3円かな、でも120円ぐらいから150円ぐらいにきましたよね。はい、どれぐらい、何%、円の価値が下がりましたか、円安になりました? 25%ですね。ちょうど、自動車の関税と一緒じゃないですか。いいですか円が120円だった時の交易条件と、ね、それは為替と関税は意味が違うけども、戻っただけです、実は。この間、実は25%から30%ぐらい円安によって日本の輸出は、しやすい。より安く売れる。売ろうと思えば。その円安の恩恵を日本の輸出は受けていた。25%税金かかっても、その恩恵がすっ飛ぶだけで、じゃあ、今1ドル120円だった頃に日本製品はアメリカで値段高すぎて売れなかったかっていうと、そんなことないから。ということなんで。だから、トヨタがアメリカで売る自動車の値段、当面維持します、上げません。できるんですって。この円安の今までの差益を考えれば。間違ってないでしょ、ご商売されている方は、間違ってないでしょう。みんなこういうね、企業は大変だ大変だって言いたいから、こういう都合のいいことね(本当は都合のいいことなんだけどね日本にとっては)言わないんですよ。
17:35
だから関税そのものよりも、そもそもアメリカ経済自体が沈むこと、中国からたくさんのアメリカ人が買ってるわけで、これに百何%税金かかったら、アメリカで超インフレが起こるんですよ。いま起こり始めてるわけですよ。で、ね、中間から貧しい人たちは、インフレで物買えなくなって、日本からの自動車なんて買う余裕はますますございませんて。こっちの方が問題なんです。ね、関税の税率どうのこうのよりも。だからとにかくこれは、止めようがない。アメリカと中国が、もうどっちも面子大事にする国ですからね、これだけ拳を振り上げちゃったからね。どうすんでしょうね。まあ日本でコントロールしようもないですからね。
18:22
我々ができることはこの2つの国ほっといて、とにかく俺たちだけでもなんとか自由貿易でちゃんと頑張ろうよと、これもEUとやるしかないんですよ。カナダやオーストラリアとやるしかないんですよ。こんな時に日本だけ抜けがけして、うまいことやりましょうだなんて発想じゃなくて。アメリカはもう、ちょっとほっといて、しょうがない。中国とやり合って、勝手にやってくれ。我々は自由貿易ちゃんと守って、俺たちの間だけでは、今まで通りきちっと、ね、国境を超えたビジネスの中で、我々の価値をちゃんと守りましょう、利益を守りましょうって。これ日本が主導しなきゃいけないわけですよ。ここが大事なところなんです。というのが今の状況です。
19:03
ちなみにこのトランプさんの一種、悪い意味ではポピュリズムですね。ポピュリズムってことは難しくて、ポピュリズムそのものはなんか悪いことっていう意味を、本来は含んでないですよね。大衆に寄り添った政治なんだから、ポピュリズムって。でも一般的に、このポピュリズムって言った時には、大衆に寄り添って迎合してしまった無責任な政治ポピュリズムって言うんですよね。なので私はそれを悪しきポピュリズムと言って、悪しきと、良いポピュリズムと分けないといけないと思ってんですけど。まあ俗にはその大衆迎合をポピュリズムというんで、当面これで使いますけど。まあトランプ大統領はポピュリズムですわな。ポピュリズムはうまくいかないんですわ。トランプさんがやってることもうまくいきませんからね。
19:50
1つはですねその、経済ですけども。世界経済って、特にその先進国を含めたですね、グローバルな世界って、国際分業が出来上がりすぎてるぐらい出来上がってしまってるので、関税障壁を作ろうが何しようが、自国の中で例えば自動車作るのにね、部品から何から全部国内で作りますって、そんなことをやれる国はもはやない。それは戦前、1920年代のアメリカはできたかもしれない、でも、2020年代のアメリカはそんなことはできっこないんです。ええ、これどこの新聞? 日経だったかな? あの、例えばね、アメリカで、もの作りで、未だにちゃんと残ってるって言うと、ジェット機なんですよね。ボーイング。ボーイングって最新鋭、なんて言うか知ってます? ボーイングの最新鋭、787ってんですよ。この話、大好きなんですけどね。ちょうど私が経産大臣やってたころに、国内で就航してね。この787の機体って必ずしも金属じゃないんです、あれ。知ってますよね。何度かここでも話してるから。あの787の機体って、金属だと重いから、燃費悪くなるんで、もっと軽いものないかって言って、日本の作った炭素繊維を使ってるんですよね。未だにこの炭素繊維、飛行機の機体に使えるほど頑丈な炭素繊維って、日本なんです。だから日本から買わなかったら787作れないんですよ。で、それに一律もうすでに10%の税金かけているわけですよ。ボーイング困ってるでしょうね、ボーイングもね。だからこうね、もうトランプさんが、このような状態だったら、どうせほとんどね、あのボーイングの飛行機は、半分以上輸入した部品で作ってんだから、まあシアトルが本拠だから、まあ北海道あたりにでっかい工場を、日本、誘致したらいいんじゃない。うちの方が、日本の方が、税金かからないで部品が全部入ってくるよって、こういう話なんですよね。壁作ったら、じゃあ炭素繊維作れるようになんのアメリカは? こういう話ですね。
21:10
ですから、こんなものは絶対うまくいかないので、いずれ崩壊するんだけど、まあやっぱり国家と国家って、別の問題があるんです。まさにポピュリズムで、もう国民煽っちゃってるわけで、それはね、ここはあの、心あるアメリカ国民は初めからやばいよね、トランプさんは、と思ってるし、自分が実害を受けることになったら、トランプさんを応援していた企業たちも、やべえと、株が下がってとんでもねえ、なんとかしろとかってなっているけれども。1番のこう、ボリュームゾーンで多分トランプさんを支持した、昔は白人で羽振りが良くて、アメリカの自動車産業とか鉄工業とかで金を稼げていたはずなのに、今はそれが全部外国に取られて、俺たちは貧しくて苦しくて大変だっていう層を、煽ってやってるわけだから。この人たち裏切ることになっちゃうから、なかなか拳下ろせないから、大変なことですよね、というのが今のアメリカの状況かなという風に思っておりますが。
23:10
ということで、日本はどうしたらいいのか。いいですか、まあ確かに激変なんですよね。まあ国難とか言ってるそうなんですけど。まあ国難かどうかはさておいて、まあ大変な事態なんですけど。大変な事態の時に、為政者がやらなければならない最初のことは何ですか? 私、否応なくそういう場面、突きつけられたんで。2011年の3月11日って時にね。もうあの時、私が1番意識をしたことは、慌てふめかないこと。慌てふめいた姿を、間違っても国民の皆さんに見せないこと。これが僕は今の為政者のやらなきゃならない一丁目一番地だと思います。本当に国難だと思っているなら、国難であれば。ただでさえ国民に多大な影響を与えることになるかもしれない事態が(まあそれはそのとおりだと思うのです今回)。それなのに為政者が慌てふためいている姿を見せたら、余計国民は不安になるじゃないですか。不安になってパニックを起こして、より一層傷を深くするかもしれないじゃないですか。
24:25
東日本大震災の時も、私は、発言する内容は嘘をつくわけにはいかない。正確な広報をしなきゃならない。でも私がどういう姿勢で広報するか。慌てて、ね、噛みながら、ね、不安そうな目でキョロキョロしながら、記者会見をやったら国民がパニックになる。堂々と落ち着いて、自信を持って、広報すれば、同じこと伝えても、パニックは止められる。そういう意味では、今、石破さん自身は、僕は一定評価してます。石破さんはバタついていません。でも野党を含めて、まあ直接関係ない人たちは、バタついてますよね(会場笑)。
25:10
はあ? 減税? 給付? このなんかトランプ関税を口実にした? まずバタつくなと。どういう影響が出るかは、そもそもトランプ関税の行方がね、どうなるかわかんないでしょ。あのおじさん。二転三転するから、わけわかんないでしょ。特に日本との関係なんか、わけわかんないですよ、ね。で、僕は、あの石破政権とりあえずうまくやった、とりあえず交渉しましょうよ、卑屈に出るんじゃなくて交渉しましょうよ、ということで、ちゃんと交渉のね、ラインには乗った、うまくやってるじゃないですか。どうなるか分からないわけですよ。どうなるか分からないのに、大変だ、減税だ、給付だって。まあ参議院選挙めあてとしか、言いようがない! 本当に無責任なポピュリズムだと! すいませんあの野党にもたくさんいます(拍手)。私はこういう無責任な政治こそ、いま我々が1番やっちゃいけないこと。まずは見極めましょう、見極めてどこを支援しなきゃいけないのか。
26:13
例えばね、見極めるという意味では、私はずっと円高にしなきゃいけないと言ってきたのが。はからずもいま円高に触れてるんですよ。これ本当に、世界がごちゃごちゃ経済になるから。そもそも本当に円高の方向でこのまま行ってくれるかどうかすら分からない。アメリカ経済のボロボロになる、このプロセスの進行の具合によって、いずれは僕、円高の方向に行くんじゃないかと思うんだけど。でもいいですか、先ほど言った通り120円[ママ、150円の意と思われる]になれば25%海外で売る時に安く売れたんです。逆に1ドル120円になれば海外から輸入してるものが25%下がるんです。少なくとも、為替という面では。原油が下がるんです。小麦が下がるんです。なんなら、米が本当に足りないなら、アメリカから輸入したらいいんです。下がるんです、25%、ね。今、円高の方向に行ってる話じゃないですか。そうすると物価が下がるかもしれないんです、端的には。よって、本当に見極めないと、わけわかんないです。こんなもん。なのに、何バタついてんだ。全国民に一斉に百兆ばらまく? そんな余裕どこにあんの、この国。
27:30
いいですか。こっから先、大事な話。給付であれ、減税であれ、財源を明確に示さないのは、国民生活はマイナスです。それはあの、大衆迎合だからけしからんという前に、経済政策としてマイナスです。なぜかと言ったら、少なくともこの間、国民生活、国民経済、何が問題だったかって言うと、物価高、インフレで、国民生活も困ってたんです。物価高である以上は、それ以上に賃金が上がる、それならばいいんだけど。だから、それを目指してるけど、上がってきてないわけです。賃金が上がるのにやっぱり、1年2年3年という、こういうレベルが必要なんです。何よりも今、物価を抑えることが大事です。でも国の借金を増やせば、それは間違いなくその分だけ、インフレ方向に誘導してる政策です。これは間違いありません。国の借金が増えれば増えるほど、円の価値が、それは借金で賄ってる限りはその分だけ、円の発行量、円に対する信頼が下がって、円安の方向に触れる。円安の方向に触れるのは、今の物価高の原因なんだから。例えばもしかすると、トランプさんの間違いのおかげで、円高で輸入物価下がるかもしれないのに、例えば5万円給付するとか、消費税何%に下げるとかで、それで国債を例えば10兆を出したりとかすれば、その10兆分だけ間違いなく円安の方向に触れるんです。そうするとそれだけ物価が上がるんです。物価が下がるべきところが、下がらないです。そこまで。だからインフレの時に、インフレで困っている、しかも円安によるインフレで困ってる時に、借金を増やすってのは基本的には悪い手なんです。経済の理屈から言っても。
29:15
それを大衆迎合でやる、結局自分のためにやってる、選挙のため、国民のためですらないんですよ。国民マイナスになるんだから。今ぐらいのことの想定なしで、経済は語らないでほしいと、僕は思うので。まあ分かって言ってるんでしょうから、ね。借金増やして(あ、どっかが取りましたね)、減税しろ、しかも30歳未満? 減税しろ、でも財源含めてやり方は政府が考えろ[ここは国民民主党に対する批判か]。もう無責任って、ここまで開き直ると、もう無責任を超えちゃってますよね。うん。まあいいんだけど。いや本当にね、無責任なことをやっちゃいけない、ということに、なってると思っています。
29:30
いま世界中が、まさにポピュリズムとの戦いなんですよね。まあ、いやしょうがないんです。あのポピュリズム、まあ悪い意味でのポピュリズムが台頭するするのは、まあ世界全体の不安定性が高まって、将来が見えない。将来に対する不安がみんな大きくなってる時、先進国において。そういう状況だと、とにかく目先、何かなんか、目先の、バラ色にしてくれる、なんかいいことしてくれるっていうものに、どうしても食いつきやすくなる。そこで目先の損得勘定を煽って、そしてあんたが苦しいのは、あいつせいだ、という敵をね、社会を分断して敵を作る。ね。若い皆さんが苦労してるのは高齢者がね、たくさん年金もらってる、ウハウハだからですよ、だなんて世代間対立煽って、30歳以下だけ減税する? 無責任極まりない。その財源は借金だったら、その借金はもっと若い世代が払うんで、そっちの方がよっぽど若い人たちを搾取してるじゃないか。ね。若い世代に負担を負わせないって言うんだったら、借金減らさなきゃ。国の。だけどむしろ減税で、これで若い人たちの負担を軽くしますって、これは嘘ですよね。むしろ借金減らすことこそが、若い世代の負担を削ることですよね。すいません、いろんなちょっと腹が立つことが色々かかわってくるので、時々脱線しますけれども(会場笑)。
31:30
あの、今やらなきゃならない、あの、今の将来の不安が大きいと、どうしてもこういう風な対立を煽って、そこにこういう人気が一時的に集まってしまう。でもポピュリズムは人間を幸せにしませんから。結果的にポピュリズムが例えば戦争を起こしてね、そして、もっと多大な影響を、なんとかみんなでね、耐えて分かち合ってれば済んだ被害が、戦争にいきついてしまって、もっととんでもない被害になったりとかしたのが、第一次世界大戦であり、第二次世界大戦なんじゃないですか? その反省と教訓を踏まえて、それはポピュリズムでは保護主義的になるわけですよ。あの国のせいでね、我が労働者はね、苦労させられていると。日本がアメリカから車買わないような、けしからんとね。うーん、まさにポピュリズムですよね。こういうことをやって、それでね票を動員する。ね。で、こういうことをやって、国家間の対立が激しくなって、結局、第二次世界大戦に陥ったわけですよで。
32:35
で、それはトランプさんだけではありません。国内ではいわゆる減税ポピュリストですよね。いまの、この国で政治が最優先でやらなきゃならないことは何ですか。短期的には物価高を何とかするんでしょ。物価高に現金給付しようが消費税下げようが、例えば消費税ってどんなに減税しても10%しか減税できないんです。そうでしょ、ゼロにしたって。でも米は2倍、100%値上がりしているんですよ。どっちが大事です? ねえ? 消費税がゼロになったって、何よりも、米の値段を半分に戻すことが大事じゃありません? それを政治はやらなきゃならないのに、え、とりあえず分かりやすい....いやいや、立憲民主党のね、政策は、まああの要するに、消費税分をキャッシュバックするという、あれは分かりにくいから、分かりやすい消費税減税の方がいい....。分かりにくいことを説明するのが政治家の仕事で、分かりにくいから説明できないって、分かりやすい政策とるなら政治家やめろ! と私は思う(拍手)。我々は、まさに限られた財源で、逆進性を一番、逆進性を弱める、そういう給付付き税額控除という、堂々と党として決めて、去年の代表選挙でもそれを高く掲げた2人が決選投票をしてるんだから、党としては決着ついてる!(会場「そうだ!」) それを目先の選挙でバタバタするなんて、選挙対策としてはね、最悪ですよ。そう思いません? いいですか、野田さんが代表なんですよ、え? 本当はスウェーデンみたいな国がいいって、25%とか口走っちゃった人[小川淳也氏]が幹事長なんですよ(会場笑い)。でね、二度と減税は言わないって言った人[枝野氏自身]が最高顧問なんですよ。ここが減税言ったって、国民は信用しませんから。せっかくね、あの人たちはポピュリズムに走らないと言って、こうやって支えてくれる人たちがたくさんいるんでしょ。うちだけ野党の中で消費減税言わなくたって、国民民主党がバブル人気でこんな[支持率が]高くたって、うちの支持率ちゃんとそれに準じてちゃんとキープしてるでしょ。この人たち失うんでしょ? ポピュリズムに走ったら? どこ行くんですか? 自民党が真っ二つに割れて、ポピュリズムに走らない方がのこったら、そこ行くしかないのかなあ(会場笑)。そういう話ですよ。やっぱりまともな野党がちゃんと受け皿になって、いやいやホラ税金だから、誰だって安い方がいいに決まってますよ。所得税だって住民税だって消費税だってね、そりゃどっちがいいですかと言ったら安い方がいいに決まってるけど、でもそれやったら、借金でやったらインフレになるよね。借金でやったら次の世代にツケ回すことだよね。だからそういう無責任なことを無責任に言っちゃいけないよね、という、まっとうな有権者の皆さんの受け皿を、私は立憲民主党の名前で作ったつもりなんですよ! みなさんいかがですか(拍手)。だから減税ポピュリズムに走りたいなら別の党を作ってください!(拍手)。私はこの、私の作った党は、ポピュリズムに走らない。まっとうな有権者の、まっとうな声を受ける、その政党が2017年に必要だと思ったから立憲民主党を作った。僕は、野田さんも同じ思いでいてくれるので、うちの党は大丈夫だと思うんですけども、私は、ポピュリズムには走らない(拍手)。
36:00
なぜならば、今日来ておいでいただいている皆さんもそうだけど、いいですか、アメリカ、トランプ旋風で、ね、あんな人、なんで選んじゃったんだろうと、思っている人が本音ではたくさんいると思うんだけど、アメリカ人がみんなトランプさんを応援したわけじゃないわけです。アメリカだって51対49なんですよ。49は、トランプさんのポピュリズムではダメだ、という人たちが49%なんですよ。日本はもっと多いと思いますよ、ポピュリズムに走らない有権者。その人たちの受け皿、ひとつぐらい無きゃ困るんじゃないですか。逆に言ったらその受け皿になったら、ものすごいブルーオーシャンなんじゃないですか、ここは! 私は一人でも、このブルーオーシャンに飛び込みます。それは、ポピュリズムはどうぞやって下さい。たくさんあるんだから、ポピュリズム、減税ポピュリズムやってる人たちは。そらどうぞ、そっち行きたいなら行ってやったらいい。もう既にあるんだから、いくつか。でも減税ポピュリズムに走らないまっとうな政党を、私は2017年に作ったと思ってるし、今の野田代表もそこは大丈夫だと思っているので、立憲民主党はブレずに。変わったってだめでしょ? こんな人たちが党の幹部だ、重鎮だとしてやってる政党が減税いったって、票になんかなるわけないから。ね、だからダメなんだってあれは。別の党つくんないと、減税言ったって。説得力ないから。減税言ってる人は、どっちかですよね、諦めてもらうか、立憲にいる以上は。やっぱり別の党つくるか、どっちかですよ。はい、早く選んでくださいという感じです。
37:35
すいません執行部じゃないと、このぐらい無責任に言えるんです(会場笑)。幹部だと言えないと思うね。あ、せっかくなんで、マスコミの皆さんに期待してるんでもう1つ、執行部じゃないから言わなきゃいけない話があったんです。会期末でね、解散じゃなくて、不信任の話が出てくるんですよ。まあ大体、会期末に通常国会の会期末に、通信簿(?)だってここで話したことがあります。ええ、1年間ぐるっとやってみて、ね、予算も審議をし、国会を半年やって、この政権は、ようやってんのかダメなのか、野党から見れば大体ダメだから不信任出します。通らないことを前提にしてね。内閣不信任っていうのは、会期末に出して、どこがダメだと思ってるのかっていうのを、堂々と野党として国会の議事録に残し、国民に伝える。これが、通らない前提の内閣不信任なんです。で、国会は始まる時に総理大臣の施政方針演説で始まる。私は総理大臣でこういうことをやりたいという演説で始まる。最後に野党の、野党第一党党首の内閣不信任決議案の主旨説明で、あんたこう言ってたけどこういうとこはダメだよね、足りないよねっていう、その評価をする。これで国会の、通らない前提ならこれで、予定調和ができていたんですが。通るかもしれないんですねえ。今、足すとね。
39:05
実はですね、2011年の6月の当時、野党、自由民主党はですね、内閣不信任案を出したんです。2011年6月、いつか分かりますか。2011年の3月11日が東日本大震災なんです。東日本大震災から3ヶ月、約3ヶ月で、自民党の皆さんは内閣不信任案を突きつけて、選挙をしろって言ったわけですよ。解散をしろと。忘れもしません、当事者ですから。あの、解散ってほら、本会議場に紫の袱紗の中に包まれた解散証書というのがね、運び込まれて。あれ官房長官が運ぶんです。あ、オレできる、あれがと(笑)。不信任が通ったらオレ、あの仕事ができる(笑)。あれは、宮中からいただくんです。天皇陛下の御名の書をいただくんです。うんいや、いざとなったらどういう手続でやるの。全部調べてました僕は。解散するために。不信任とおるかもしれないという状況だったから。さて東日本大震災からわずか約3ヶ月でした。あんまりね、今、自分の所管してるところの話はね、あんまり深入りするとまたいろんなとこから怒られそうなんだけど。選挙困難事態がある。いろんなね災害とかいろんなことで選挙ができない時のために、衆議院議員の任期を延長しようっていう、こういうご主張があるんですが。自民党さんは、東日本大震災から3ヶ月で、衆議院選挙ができると思ってらっしゃったんですよね。じゃなきゃ不信任だせないでしょ。通ったら解散か、総辞職なんだから。それは通ったら解散するかもしれない。ね。それを求めたわけですよ。東日本大震災から3ヶ月で。どんな時に選挙ができない事態なのって聞いてみたいんですけどね。審査会長なので直接聞くわけにいかないんで、質問するわけにいかないので。まあ1つはそれなんですけど。それ経験してるんでね。
41:15
いいですか、僕ね、お隣の韓国ね、今の状況ものすごい気の毒だと思うんですよ。しょうがないことなんだけど、これ大統領が弾劾されちゃったわけですよ。で、6月何日、大統領選挙? その間も、まさに死に体の政権なわけですよね? で、大統領選挙もまあ、どっちが勝つか分からない。まあ今のところまあ、あの野党系のほうが一本化されそうで、そっちは勝ちそうだとかって言われてる。簡単じゃないです。一筋縄じゃないです。トランプさんがこんな状況のところに対して、韓国どういう通商交渉をするんだろう。一種、気の毒なんですよ。横から見てると、それはね。いやそこは今、あの外交通商省っていうのかな、えっと担当の大臣がいるわけだけど、あんた大統領選挙があるでしょ? みんな分かってるわけですよ。いやそれそんなこと言ってるけど、次の政権で引き継がれるの本当にって、こんな状態で責任を持った交渉できないじゃないですか。当然、通商交渉やって、アメリカにね、こんな変な関税かけるなっていう以上はね、それはどの国でも、なんかカード切らなきゃなんないんですよ。いや、うちの国はこれするから、だからあんたの国もこんな関税やめろと。カード切れないでしょ、無責任に。今の韓国の担当大臣は。
42:40
わざわざ作るの?日本が?内閣不信任が通って、通ったらね、次のね、まあ総辞職しても自民党総裁選挙をやって、でも、その人勝つかどうかわかんないわけですからね、自公過半数割れしてるから、ね。解散したら、約1ヶ月半、政治空白ができるんですよ。本当に国難だと。今この国の、アメリカとのね、トランプとのね、交渉が重要なとき、私は、そんな政治空白を作りかねないことを、年中行事だからと言ってやるのは、私は、無責任極まりないろ。従って、今は内閣不信任は出さない。とりあえず石破政権でやってください。どっちにしろ、この夏、国民の審判下るんだから。参議院選挙っての、あるんだから。わざわざ衆議院解散しなくって。それで自民党の負け方次第で、まあ、やめてもらえばいいわけなんで。その頃までには、とりあえず90日のね、あの停止期間を終わってるから。そっから政治状況を見て、どうするのかっていうこと決めればいい。
43:50
で、このね、参議院選挙そのものがね、変えられないわけだから。有事だろうとなんだろうと、それはちゃんとやるけども、それに加えて衆議院まで解散すんの? 今の局面で。トランプさんと交渉するのに。本当にその1ヶ月は空白になりますよ。無責任極まりないでしょ。今、内閣不信任を絶対出すべきだって言ってる人は、無責任極まりないか、こういう外交を知らないか、どっちかですよ。外交はやっぱりその政権に求心力がなければ。だから今、我々は。それは不満ですよ、石破さんに。それはちょっと、いい加減に早く選択的夫婦別姓ぐらいね、党内まとめろと、ね、わけわかんないようなこと言わせるなとか、色々あるんだけどね、政治改革にももう一歩ぐらい踏み込めよと、色々不満だよ。だけど今、大事でしょ、アメリカとの通商交渉。少なくともアメリカとの通商交渉について言えば、石破内閣は急心力を持って望んでいる。野党第一党も支持してる。これは僕、大事なメッセージだと思うんですよ。でもね、ただでさえね、議席過半数割れしてるの、知ってるわけですよね。アメリカだって。お前、基盤弱いんだろ、党内基盤も弱いんだろ、そんなこと言って大丈夫か? いや大丈夫です。野党第一党もこれについては支持してくれてるんだから。他のことでは意見違うけど。これぐらいのカード持たせてやんないと、危なくてしょうかないでしょ。できないでしょ、今の交渉。と私は思うんですけど間違ってますかね?
45:20
あるいみ、何でいま不信任なのか。まああのね、みんなね、国難だって言ってね、バタバタバタね、やばいやばい、なんか国民生活一気に崩れちゃうかもしんないから、給付だ減税だとか言ってる割には、頭の中、半年前と一緒なんですよ。全然局面違うと。アメリカが自由貿易を曲がりなりにも建前としてですよ、建前としては自由貿易だってずっと言ってきたアメリカが、とんでもないむちゃくちゃな関税障壁たてて保護主義に走っているという、このことで日本は、アメリカの後をくっついていけばとりあえず大きな失敗ないという、幸せな80年が終わった! こんなとんでもない局面のところで、ね、3ヶ月、4ヶ月前の、去年の暮れの、総選挙の終わった後の、なんか目先のちまちましたね、国内の政局の話でね、その延長戦上で物事やっている。まあ、こういう人たちは、とにかく天下国家に関わらないでください。ちまちました、そういうことだけやっててくださいと。ええ、私はそう。そういう局面じゃない。ものすごい、もしかすると歴史の教科書にね、まあ現代史ではやっぱり、ベルリンの壁崩壊とかね、ベルリンの壁の崩壊と、ロシアの、ソ連の崩壊があったからやっぱり、93年の政権交代と日本の政界再編があったんだと思いますよ。この子が、小沢一郎っていう人がやっぱりあの時、その世界の変化というものにどう対応するのかっていうことで動いたことが、本人の思いとは違う結論になってるけども、93年になっているという話なんだと思います。私は、政界再変そのものがね、いいのかどうか別としても、あれ以上の大きな変化、繰り返します、かもしれない、かもしれない。でもそうなった時に出遅れちゃいけないので、そうであった場合でもいいように、今からもう動き始めなきゃいけない、わけですよ。
47:20
まあ3ヶ月ぐらい経ったら、本当にそうなのかどうか、結論出るわけですよ。トランプさんが失脚して、いやこんなに関税かけるの間違いでした、これアメリカ経済がかえってボロボロになります、ごめんなさいと。あんまりなってそうもないでしょ。やり続けてそうな気がするとすると、いややっぱり、その方向で私たちは、相当な大きな変化の…中にいるんじゃない、もう変化が起きてしまった。もう結果です。それに対応した動きというものを、していかざるを得ないんじゃないのかなと。で、私はまあ、幸か不幸かですね、今ものすごく俯瞰して見れる立場なんですよ。さっき言った通り。今、執行部だったりするとね、まあ党内でいろんなこと言う人もたくさんいるの。参議院選挙までにね。うまいこと、まとめたことにしなきゃいけないとかね。色々執行部だと大変なんだろうけど、私、執行部じゃないですしね。憲法審査会長なんでね。今、憲法どころじゃないって言っちゃうと怒られるのかな(笑)。まあ非常に俯瞰してもの見れる立場なので、その立場は生かさせてもらおうと思ってます。
48:25
ええ、もちろん政治って、ディテールが大事なんです。若い人たちが大変だって、大事なんですけども、ものすごい大きな局面の転換にある。幕末も匹敵するんで。再来年の大河ドラマ、小栗上野介之助。優秀だったんだけど、政治判断間違ってね。ご自身が非常に悲惨な最期になったんだけど。ああいう間違った政治判断しないように、しっかりとやっていきたいという風に思っておりますので、皆さんも注意深く、そして、周りのポピュリズム、減税ポピュリズムをですね、あの抑え込むご協力を皆さん、いろんな身近なところで。いや減税したらもっとインフレ進むかもねって、そういう話なんだけど大丈夫?とかって。ええと、米、半値に戻した方がいいでしょっていう、こういう話をですね。
49:12
あ、もう1つだけ、あの同じような流れで言うと、もう1つ今、強調しなきゃならないのは、病院つぶれるのを食い止めなきゃだめでしょ。一定の年齢以上の方、覚えてますよね。救急者のたらい回し。受け入れ先の病院がない。わずか20年前です。あれ、救急車のたらい回しが一旦減ったのは。誰のせいですか、誰のおかげですか。皆さんのおかげですよ、民主党政権ができたから。あの民主党政権でね、救急や産科や小児科や麻酔科のね、診療報酬を大幅に上げて、救急車受け入れられる体制でも、病院が赤字にならないようにしたんです。それでたらい回し減ったのに、また。まあ良く考えたら、私もちょっとボーっとしてました。制度として組み込んどかなきゃいけなかった。いや30年も物価が上がらない時代にいたので、こんなに急に物価が上がると、診療報酬2年に1回改定だから、もう前回決めた時と比べたら、そら電気代から何から全部違うわけですよ、病院の。経費はどんどん出ていく、でも診療報酬は国で決まった額しかもらえないので。ね。もうどんどん赤字になって潰れかけている。その中で特に元々この間、産科はほぼない。いやあ田舎の話だかと思ったらね、埼玉市内でも出産ができる産科が足りなくて困ってますからね。これその世代に、ちょうどかかってる人が身近にいないと、気づかない話なんですけど、これで少子化対策ばかり言ってんじゃねえよって、そういう話でしょ。近くの子供を安心しておれるところもなくて、ね。やっぱりこういうちゃんとね、病気になったら安く近くで治療が受けられる、主食の米は安く食べられる、そういう当たり前のためにこそ、カネ使った方がいいんじゃないという。こういう真っ当な政治を、頑張っていきたいと思ってますので。引き続きよろしくお願いいたします。
ありがとうございます
尤も日本はカナダや中国と違い報復する気力も胆力もないだけなんですが(笑)
トラ公のアホ関税に対して加中両国のように報復に走るのも、ベトナムみたいに交渉しましょうと下手に出るのもともに愚策
台湾のように好きにさせといて結果に対して個々の弥縫策を講じるのが最善です
本来、貿易財の価格は「為替」が決めるもの
関税ってのは税制ですから、それを外部から歪めるだけ
関税という限定スキルを目的外に濫用する国があれば、できるだけニュートラルな形で返り血を浴びさせるべきなんです
「そんな悠長なこと言ってられるのか」という人がいるでしょうが、枝野が言ってるとおり今より遥かに円高の時期でさえ日本の対米輸出車は充分売れてました
円安期に高関税課したのと変わらない値段でもね
石破も枝野も、「交渉するする詐欺」でトラ公に余裕を作ってやろうってんだからなかなかトラ公思いですよ