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橋下徹大阪市長が小沢新党にTPP賛成を迫る 「国民の生活が第一」になれるか減税日本の二の舞か

2012年07月12日 | TPP参加反対

(これだけ弊害があるTPPに手に手を取って参加しようとする野田民主党内閣と橋下維新の会)

 

 

 大阪維新の会代表の橋下徹・大阪市長と、減税日本代表の河村たかし・名古屋市長が2012年2月3日、大阪市内で会談し、国政での連携を図るため、河村氏が減税施策をいったん棚上げすることを確認したのには、かなり笑いました。

 「減税日本」なのに減税を棚上げするんなら、存在価値ないでしょう?!

 もちろん、減税日本の減税は、小さい政府志向で福祉切り捨て、格差拡大ですからナンセンスなんですが、いくらナンセンスでも自分のところの唯一・絶対の政策でさえ放り出せる情けなさと、放り出せと迫る傲慢さにはあきれ果てました。

 その河村市長は実質的には小沢派なんですが、減税日本と連携すると明言した小沢一郎氏は、橋下氏からまたも出たゴーマン要求にどう対応するのでしょうか。

 橋下徹大阪市長は7月11日、小沢一郎元民主党代表が旗揚げする新党「国民の生活が第一」と連携する条件について、

「環太平洋連携協定(TPP)をどうするかが軸。維新の会はTPP(環太平洋連携協定)に賛成だ。僕らは消費税単純反対ではない。価値観を明確にすると誰と組むかはどうでもよくなる。野田佳彦首相は価値観を出し始めている。価値観が一致するかどうかが重要で、誰と組むかはどうでもいい話だ」

と言い放ちました。

 橋下維新の会は、財界べったり・アメリカべったりの新自由主義姿勢を露骨に出してきましたね。そりゃあ、野田内閣を絶賛するわけです。

橋下市長が野田首相を急に大絶賛 理由は集団的自衛権、TPP、消費税増税が「決める民主主義」だって(呆れ) 

TPP―第3の構造改革 (かもがわブックレット) 

萩原 伸次郎 (TPPは、橋本、小泉の構造改革に続く、国民に(農業者に)痛みを強いる悪しき第3の構造改革)



 橋下市長の「オレについてこれるか」と試し方は、昔の小沢自民党幹事長が宮澤氏ら総裁候補を面接したゴーマンさにそっくりで、その因果応報にはなんだか笑えてしまいます。

 それにしても、選りによって、国民生活破壊のTPP賛成か否かが橋下氏の踏み絵とは。小沢氏らが真の「国民の生活が第一」になれるか、いきなり正念場です。

 さて、米国のサンディエゴで開催されたTPPの第13回拡大交渉は7月10日に9日間の日程を終えたのですが、9月のアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議の際にはTPP交渉参加国による首脳級会合が予定されていて、「日本は遅くとも8月の末までに交渉参加を正式に表明すれば、カナダやメキシコとともに手続きに加われるだろう」などと期待?されてしまっています。

 いま、日本は「アメリカ人の生活が第一」のTPPに参加してしまうのかどうかの瀬戸際です。 

 さあここで、TPPの国民生活破壊ぶりですが、まず、日本の農林水産畜産業について。

 日本の場合、不作への備えとなる穀物在庫は近年、適正在庫率(年間消費量の17%)は上回っているものの低下傾向にあります。農水省は2011年発表した「世界の食料需給見通 し」で、2020年の穀物在庫率は適正水準を割り込む15%と予測しています。米、小麦、トウモロコシ、大豆といった主要食料の価格は、2008年に比べ3割前後上昇するという試算もあります。

 かつてフランスのドゴール大統領は「食料を自給できない国は独立国ではない」と述べ、フランスは今も、100%を超える食料自給率を維持し続けています。日本は食料自給率の向上目標を掲げてましたが、自給率はカロリーベースで40%を切って低下中です。

 ところが、TPPでは2015年までに加盟国間の貿易で、農業品、知的財産権、労働規制、金融、医療サービス、工業品などをはじめ、全品目の関税を10年以内に原則全面撤廃することを目標としています。

 もし、日本がTPPに参加すれば食料自給率がさらに低下することだけは、誰も争いようがない紛れもない事実です。これを否定する論者はさすがに一人もいません。これは人口密度の高い日本の国益、食糧安全保障に反します。

世界の土壌の4分の1が劣化で食糧危機(国連) 日本の食糧安全保障を危険にさらすTPP参加は許されない

世界の人口が70億人を突破 食糧安全保障の1点だけでもTPP参加はやめるべきだ

(農業に打撃を与えれば、農業にかかわる機械製造、流通、自然保全などあらゆる方面に悪影響がある)



 

 また、TPPについては下の絵のように、農業以上に医療における健康保険制度など、アメリカから見て非関税障壁と見える、日本の優れた制度が壊されてしまう可能性があります。

 アメリカや日本の大企業にとって、医療を営利企業にとって魅力ある市場に変えるには、どうしても現在は禁止されている混合診療の全面解禁が必要になります。混合診療の全面解禁というのは、保険診療と自由診療の組み合わせを医療機関の判断で任意に自由にやっても良いということを意味します。

 自由診療を受けることが出来るのは富裕層だけです。株式会社の病院は、患者に合わせて医療の価格を自由に決定できるようになり、保険診療より利益を上げられます。

 この結果、大多数の一般国民はこれまでなら健康保険で受けられた必要な診療を受けられなくなる可能性が高いのです。

TPP参加でアメリカの医療保険会社が我が国の医療に乱入し、国民皆保険制度と日本人の健康が崩壊する

 

 
 

 TPPの問題の本質は関税ではありません。また、TPPが撤廃する障壁はサービスには、健康保険制度のような医療のみならず、労働・司法・金融などなどが含まれますし、その他の貿易障壁には食料安全基準に加えて、法律などの制度も含まれます。

 金融・医療・食料・法律を含めた、現在日本に存在するありとあらゆる規制を他国=米国にあわせるかが問われているのです。



 このように、明らかに国民の利益に反するTPPなのですが、橋下・野田ライン同様、財界とアメリカには逆らえない大新聞も、消費税増税同様、TPPも盲目的に交渉に参加しろと言い募っています。

朝日新聞はなんの保証もないのにTPPに「まず交渉に参加すべきだ」と社説で断言するダメ新聞だ

読売新聞は社説でTPP参加のため土地を奪う目的で、零細農家を補助金の対象から外せと主張する冷血新聞

 他方、7月11日に旗揚げした小沢新党「国民の生活が第一」は、重点政策として

1 消費増税前の徹底した行財政改革実施や、

2 財政出動による5年以内のデフレ脱却

3 「原発再稼働」に慎重。再生可能エネルギーの活用を通じ原発ゼロを目指す

をあげるとともに

4 環太平洋連携協定(TPP)について、新党は「仕組みそのものが異質な協定だ」

として反対姿勢を打ち出しています。

 しかし、小沢氏はずっと橋下氏に愁眉を送っています。小沢氏は7月8日のNHK「日曜討論」に出席し、

「橋下市長も、行政、統治の仕組みを根本的に変えなければ、この国は良くならないといっている。基本的な考え方は一緒だ。力を合わせながらやっていきたい」

とすり寄ったのです。

 だからこそ、その後の橋下氏のTPPに賛成しないと連携できないという発言は、普通なら小沢氏に対する縁切り発言なのです。

 そもそも、小沢氏の消費税に関する議論は消費税反対でもないし、所得税・相続税の累進課税率見直しや富裕税の導入などを言いませんから、所得格差是正に向かっていません。本当に国民の生活第一志向なのか怪しいと思います。

 それに加えて、まさか小沢さんまで、家来の河村さんみたいに土下座外交をするんじゃないでしょうね。あまり期待しすぎず見守りたいと思います。

小沢グループの消費税増税反対署名運動はどうにも信用ならない



 

与党と新興勢力がともに国民生活破壊なんだもん。藁をもすがる思いでちょっと期待。

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4 コメント

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彼にはそもそも自分の軸となる理念はない気がします (元国税職員)
2012-07-12 16:40:00
 彼は原発、消費税、TPPなどについて自分の意見を大々的に述べていますが、これまでの頻繁な前言撤回を繰り返してきた状況から私なりに考えてみたところ、本当のところ彼は原発、消費税、TPPがどんな結論になろうと興味がないのではないでしょうか。興味があるのは、あくまで自分が常に脚光を浴びること。目立つためには結論や意見を簡単にひっくり返す。そう断言しても、もはや差支えないと思います。つまり、もともと自分の「意見」なるものがない。
 何も驚くことではありません。なぜなら、これらの行状は彼がかつて自身の著書の中で惜し気もなく披露した交渉におけるレトリックそのものですから。
 彼はあえて小沢氏が呑めない要求を突き付けることで、小沢氏がどんな対応をするのか、あたかもゲーム感覚で楽しんでいるのでしょう。
 小沢氏は事ここに至れば、愚直に自分の政治理念をひたすら有権者に訴えればいいと思います。野田政権も批判する一方、小沢氏の主張にも一顧だにしない人々が少なからずいますが、そういった人々は次期総選挙でどんな投票行動をとるつもりなのでしょうか。小沢氏がどんな人なのか、実際に会ったこともないのでわかりませんが、「彼がどんな政策を訴えていて、それが今後の我々の生活にどんな影響を及ぼすのか」ということを考えたとき、もはや小沢氏を応援せざるを得ません。
 東日本大震災や原発事故で追い詰められた今の経済情勢下で、消費増税を強行することがいかに狂気じみたことなのか、我々はもっと知る必要があります。「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」では、物事は何も好転しません。
あまりめまぐるしく (浪速姫)
2012-07-13 00:22:09
言うことが変わるので、かえってみんな気にしないようになるのがこわいですね。

 お得意の話題転換の1つとして、大津の中2生徒の事件に関し、大津市の「教育委員会」を責める発言をしていますが、自身が成立させた「教育基本条例」等の施策が「事なかれ主義」を蔓延させることになると気づいていないのでしょう。
 
 いじめがあったことを公表すれば「学校評価」が下がり、「選択制」の下、定員割れが起き、教師も自分の担当する生徒が「イジメ」問題を起こしたとすれば校長に締め上げられる、あるいは隠蔽を強いられる。
 
 教育委員会が「教育基本条例」の厳格な運用を各学校に求めるなど首長の指示のままに動くようになれば、独自の調査も行えない。

 大津の事件をきっかけに「教育委員会」の存在を批判することで、支配を及ぼそうとする意図は明白です。

 「教育は競争だ」の号令のもと、上記のような状況に陥った学校で、子どもたちはまっとうな教育環境を享受できるのだろうか。

 憲法はもとより1089年国連で採択され、翌年国際条約として発効した「子どもの権利条約」(以下がその4つの柱)をさえ蹂躙するものです。

1 生きる権利
 子どもたちは健康に生まれ、安全な水や十分な栄養を得て、健やかに成長する権利を持っています。

2 守られる権利
 子どもたちは、あらゆる種類の差別や虐待、搾取から守られなければなりません。
紛争下の子ども、障害をもつ子ども、少数民族の子どもなどは特別に守られる権利を持っています。

3 育つ権利
 子どもたちは教育を受ける権利を持っています。また、休んだり遊んだりすること、様々な情報を得、自分の考えや信じることが守られることも、自分らしく成長するためにとても重要です。



4 参加する権利
 子どもたちは、自分に関係のある事柄について自由に意見を表したり、集まってグループを作ったり、活動することができます。そのときには、家族や地域社会の一員としてルールを守って行動する義務があります。

 私見ですが、橋下氏の1個人としての像が浮かんでこないのです。

 どんな趣味があり、どんな食べ物が好きで、どんな本をkよく読むのか、どんな服装を好むか……など、まったく浮かんでこない。生活する人間としての「体臭」、人間味がまったく感じられません。

 尊大傲慢かつ軽燥な態度は性格からというよりむしろ自らに強いたポーズに思えます。「親しい友達もいない」、所属の願望・承認の願望を満たされぬ身の自己防衛のための「攻撃機制」といったような。

 明確な自己・確たる自信を持たぬ脆弱さが氏の本質に思えます。

 財界が傀儡として打ち立てるにはこういう人間が適切なのでしょう。


 
正誤表 (浪速姫)
2012-07-13 06:22:10
×1089年→○1989年 です。済みません。
小沢にも理念はないでしょう (豺(やまいぬ))
2012-08-02 01:08:25
はじめまして、豺といいます。ネオリベ・ネトウヨが大嫌いなので、ときどき憩わせていただいてます。
>頻繁な前言撤回を繰り返してきた状況
>つまり、もともと自分の「意見」なるものがない。
元国税職員さんには申し訳ありませんが、私はこれ途中まで、てっきり小沢のことだと思って読んでました(笑)。
小沢が「消費税を10%台後半に」と主張してたことや、小泉・竹中以前から構造改革路線を説いてたことなんか、意外とみんな忘れてるものなんでしょうか?
ちなみに橋下には一応信念と言うか、性癖のようなものがありますよ。
「貧乏人が普通に暮らしてるのを見ると、憎くてたまらない」という異常な性癖が(笑)。
小沢にそういうところがないわけじゃありませんが、小泉や橋下ほどの情熱はなさそうです。
彼はカネや権力が好きなだけで、それを使ってどうしたいとかは二の次ですから。
そういう意味では「古い」政治家で、橋下とタイプが違うことは事実です。
国民にとっては、大して意味のない違いですが。

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