
イスラエル軍の攻撃で殺害されたパレスチナ人の葬式で、嘆き悲しむ人=パレスチナ自治区ガザ地区北部ガザ市で2025年5月18日、ロイター
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共同通信が2025年5月17日に配信した記事の見出しが
「これ以上、何を破壊するのか」ガザ住民、イスラエル軍に怒り 疲弊で退避拒否も
ここまで悲壮な見出しも珍しくないですか?
実際、またもイスラエルがガザに大規模攻撃という話を聞いて、私も思いましたよ。
「これ以上、いったい何を破壊するのか」
と。
イスラエルがガザへの物資の搬入を完全に停止して約2カ月。国連の食料備蓄が底をつき食品価格は14倍に。国際司法裁判所(ICJ)でイスラエルが負うパレスチナ人道支援に関する義務を問う公聴会が始まる。
イスラエルは5月18日、パレスチナ自治区ガザ地区で大規模な地上侵攻を開始しました。
地上での軍事作戦とともに空爆も行われ、ガザの保健省によれば一晩で100人以上が死亡したほか、ガザ北部で唯一機能していた病院も閉鎖されたそうです。
イスラエル軍は声明で、今回の作戦について、人質の解放やハマスの打倒などガザでの戦闘の全ての目標を達成するために開始されたと述べたそうなんですが、全く戦争を止める気ないですよね、彼らは。
【#ネタニヤフの逮捕まだですか】イスラエル軍によるガザ市民の死者数はガザ当局の発表より4割以上多くすでに7万人を突破か。病院の燃料が切れ乳児が次々と凍死。年明け1週間で74人の子どもたちが死亡。
上の時事通信の記事の最後は
『南部ハンユニスのハムード・アワイダさん(48)は「イスラエルは危険地域だと警告し、われわれが退避した先を爆撃する」と訴える。停戦は恒久的なものでなければならないとも強調。「米国の圧力なしでは実現しない」と、トランプ米政権の関与に望みを託した。』
とまとめられていますが、トランプ大統領はウクライナ戦争では侵略しているロシアのプーチン政権、ガザ紛争では侵攻しているイスラエルのネタニヤフ政権を後押ししているのは明らかです。
トランプ大統領は盟友であるプーチン大統領やネタニヤフ首相に有利な方でしか戦争を終わらせる気はないわけで、ガザ市民の淡い期待が裏切られるのは確実。
彼ら以外の国際社会が結束して、ロシアやイスラエル軍の撤退を要求していくしかないんです。
参考記事
村野瀬玲奈の秘書課広報室さんより
『その地獄の現実の中を生きているパレスチナのガザの方にフォローされているSNSアカウント(twitter.com/X)を持つ者として、パレスチナにイスラエルから加えられている暴虐は私に加えられている暴虐であるようにも感じます。大げさだと言う方がいるかもしれませんが、ガザに自分の知人がいると考えれば、パレスチナの蛮行は私にとってより身近なものになります。彼とその家族は大丈夫だろうかと心配し、最新の彼の投稿を転載します。』
ガザからのメッセージ @a7med3mer3li (と日本語訳) (2) #ガザ翻訳
編集後記
トルコでの停戦協議でロシア側がウクライナを威嚇し「ロシアは永遠に戦争を続ける用意がある」 「この場にいる誰かがさらに多くの愛する人を失う」。ウクライナ戦争即時停戦の障害はプーチン政権の存在そのものだ
時事通信の記事では、2023年10月の衝突開始以降、妻と子供6人で10回以上も避難先を転々としてきて今は北部ガザ市の避難テントで暮らすジャミル・アルガルバリさん(35)の言葉として
「われわれが生きているのは地獄だ」
とあり、いっそのこと、家族全員が一度に死んでしまえばと夢想していると書いています。。。
日本の反米拗らせ論者はウクライナ戦争について停戦しないのは侵略されているウクライナのせいだとまだこじつけていますが、無駄に反米をこじらせてないで、イスラエルとそれに加担するトランプ政権をちょっとは批判したらどうなんだ。
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(CNN) イスラエルは18日、パレスチナ自治区ガザ地区で大規模な地上侵攻を開始した。地上での軍事作戦とともに空爆も行われ、ガザの保健省によれば、一晩で100人以上が死亡したほか、ガザ北部で唯一機能していた病院も閉鎖された。
イスラエル軍がガザの北部と南部で地上作戦を進めるなか、仲介国からは停戦交渉を進めるよう求める声が出ている。
イスラム組織ハマスとイスラエルは17日、カタールで間接的な協議を開始した。ハマス系のアルアクサTVによれば、ハマス幹部が「前提条件なしの交渉」が始まったことを確認した。
協議をめぐっては楽観的な見方もある一方、現状の打破につながるかは不透明だ。イスラエルは18日、ハマスが降伏すれば戦闘終結の用意があると示唆した。だが、ハマスがこうした提案を受け入れる可能性は低い。
ハマス幹部は18日、CNNの取材に対し、60日間の停戦とパレスチナ人の受刑者や拘束者300人の解放と引き換えに、7人から9人のイスラエル人の人質を解放することに合意したと述べた。
別の幹部は、アルアクサTVのSNSアカウントへの投稿で、この提案を否定した。同幹部は「2カ月間の停戦と引き換えにイスラエルの捕虜9人を釈放することでハマスが合意したとのうわさは真実ではない」と述べた。
イスラエル軍は、旧約聖書に登場する兵士から名付けた今回の軍事作戦「ギデオンの戦車」によって、ハマスが交渉の場に戻ったと主張している。イスラエル首相府は18日、「作戦上の必要」から、食料危機を防ぐ為にガザへの「基本的な量の食料」の搬入を許可すると発表した。
イスラエル軍は声明で、今回の作戦について、人質の解放やハマスの打倒など、ガザでの戦闘の全ての目標を達成するために開始されたと述べた。
専門家や当局者は、ハマスが協議の再開に応じたのは、トランプ米大統領の中東訪問を受けたものである可能性が高いとの見方を示す。
協議に詳しい当局者はCNNの取材に対し、トランプ氏のカタール訪問時に米国との間で協議が行われ、その後、米国とカタール、エジプトが新たな停戦合意に達することができるかどうかを確認するため、新たな働きかけを行っていると語った。
「ここまで激しい攻撃とは思っていなかった」。北部ガザ市でムハンマドさん(30)が緊迫した様子で共同通信の電話取材に答えた。16日夜、3カ月の次女を抱え、北部ベイトハヌーンから家族6人で歩いてガザ市に避難してきた。3~4キロの道のりに5時間以上かかったという。
「みんな逃げるので精いっぱいだった」と振り返る。停戦交渉はまとまらず、3月からガザでは物資搬入が停止している。ムハンマドさんは「食べ物もなく、誰もが飢えている。もう耐えられない」と訴えた。(共同)
17日、パレスチナ自治区ガザで、イスラエルの空爆により損壊した避難所にとどまる女性(AFP時事)
【カイロ時事】イスラエル軍がパレスチナ自治区ガザで、イスラム組織ハマス壊滅に向け軍事作戦を拡大した。停戦交渉の妥結は見通せず、住民が巻き添えになる可能性が高まっている。「いっそ死んでしまいたい」。壊滅的な生活環境に置き去りにされた住民は、時事通信の電話取材に絶望的な思いを打ち明けた。
ガザ唯一のがん病院が閉鎖 イスラエル軍の空爆で―WHOトップ
北部ガザ市の避難テントで暮らすジャミル・アルガルバリさん(35)は「昼も夜も砲撃音がやまない」と恐怖を語った。2023年10月の衝突開始以降、妻と子供6人で10回以上も避難先を転々とした。「また南部に逃げなければ」。疲弊した声に力はない。
イスラエルは今年3月、ガザへの支援物資搬入を禁止。人道状況が一段と悪化する中、攻撃激化が追い打ちをかけた。「われわれが生きているのは地獄だ」と話すアルガルバリさん。いっそのこと、家族全員が一度に死んでしまえばと夢想しているという。
イスラエル軍は大規模攻撃に際し、住民に避難するよう勧告した。しかし、攻撃はガザ全域に及び、避難先も安全からは程遠い。
南部ハンユニスのハムード・アワイダさん(48)は「イスラエルは危険地域だと警告し、われわれが退避した先を爆撃する」と訴える。停戦は恒久的なものでなければならないとも強調。「米国の圧力なしでは実現しない」と、トランプ米政権の関与に望みを託した。
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震災をダシにして五輪を考えた連中、日本のというより人類の恥だと思います。
以下、独り言
村野瀬さんち経由でarab.orgをクリックしなくては。
先日、息子と一緒にとある病院に行ったのですが、その病院の先生が高校生の息子に「将来の日本を引っ張ってね。日本は過去に戦争を始めたから日本を嫌ってる人達もいるけど、戦争や貧困で苦しんでいる人達を救ってね。日本が平和に貢献していけば、尊敬されるようになるし、他の国もついてくるようになるから」という話をしていました。
いきなりそのような話をされた息子は困惑していましたが(笑)
でも、本当にそう思います。大国は言うこときかなくなってきたから、日本も戦力を持てということを言う人がいますが、国のために命を捧げ、国のために犠牲になった命がある日本だからこそ、世界をリードしなければならないのに、なぜ軍拡しようと考えるのか。
そして、世界で起きている戦争を止める働きかけをして、犯罪人を糾弾するべきだと思います。戦争を仕掛けている国のボスに好かれようと挨拶に行くような政治家もすぐ辞めていただきたいです。