
国民民主党や日本維新の会だけでも厄介なのに、こんな極端な政党があるのかと思うと、イスラエル軍によるガザ侵攻の記事と同じくらいため息が出てしまいます。
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今、ネットで話題の参政党の新日本憲法構想案。
本人たちは憲法「改正」案のつもりなんですが、そもそも憲法の体をなしていません。
その最たるものが主権が誰にあるか書いていないんですよ。
ネット上では第4条がもっぱら話題になっていて、その第1項で
「国は主権を有し、独立して自ら決定する権限を有する」
とあるので、国民主権じゃなくて国が主権者になってるよ!と驚かれています。
これ、憲法学を学んだ人間からはさらに驚きがありまして、憲法学上の主権には実は3つの意味があるんです。
1 国民や領土を統治する国家の権力(統治権)。
2 他国からの干渉を受けず、独自に意思決定を行う権利(独立性・対外主権)。
3 国家の政治のあり方を最終的に決定する権利(最高決定権)。
参政党の憲法案第4条は実は1と2についての規定で、国家に主権があるのはいわば当たり前ですから、わざわざ憲法に書くことじゃないので日本国憲法にも書いていないんですよね。
そして、普通、主権とは3を意味していて、これが国王にあるのか国民にあるのかでその国の政治が全く変わるのでどの憲法にもこれは規定されているんです。
国民に主権があれば国民主権、国王にあれば王政ですよね。
ところが、参政党は憲法をそもそも勉強せず理解もしていないので、国政の最終的決定権が誰にあるのか、日本が国民主権なのか天皇主権なのか、肝心なことが憲法に全然書いていないんですよ!
もうここからして、参政党憲法はそもそも憲法の名に値しないことが明らかです。
しかし、私がもっと驚いたのは、参政党憲法には基本的人権の規定がないんです!!
これには絶句したんですが、そもそも憲法を作る意味は市民の権利を守ることですから、日本国憲法では第3章「国民の権利」と言う章が一番長いのに、それが参政党憲法では「国民の生活」という名前になってしまっていて、憲法の中に「権利」と言う言葉が一度も出てこないんです。
よほど国民から権利を奪いたい、むしろそのための憲法案なんですよね。
その代わり「権理」という意味不明な、発音だけ一緒の言葉が出てくるのですが、国民の「権理」も少なくてですね、
「国民はすべて主体的に生きる自由を有する」
というこれまた何を言っているのかわからない条文の後に
「国民は、健康で文化的な尊厳ある生活を営む権理を有する」
という今の生存権に似たような条文と
「国民は、自ら学び自ら考える力を中心とする教育を受ける権理を有する」
という教育を受ける権利もどきと
「国民は政治に参加する権理を有し、義務を負う」
「候補者となる権理」
という参政権もどきの条文にしか「権理」と言う言葉さえ出て来ません。
これ、明治憲法より遥かに少ないですよ。
つまり参政党の憲法だと、思想良心の自由も表現の自由も信教の自由も財産権も職業選択の自由も何も保障されないんですよ。
法の下の平等も規定されていなくて、逆に女性を差別したり、外国人を排斥することができる条文はいっぱいあるんです。
そして、現在の憲法で徴兵制を禁じているとされる奴隷的拘束の禁止の条項はなくて、
「国民は、子孫のために国をまもる義務を負う」
は明記されているので、参政党は完全に徴兵制をやる気が漲ってます。
これだけじゃなくて参政党憲法には義務がてんこ盛りで、
「報道機関は偏ることなく、国の政策につき、公正に報道する義務を負う」
とまでわざわざ規定していて、他方で言論の自由も検閲の禁止も規定されていませんから、もう検閲など言論弾圧もする気満々です。
そして参政党憲法には国民の裁判を受ける権利も規定されてないんで、国民は自分の「権理」を守れないようにしてあるんです。。。
こんなエセ憲法案を出してくるところからして、日本を舐めてるのはこの人たち。
そして、全部の条文の中で一番長いのが「第一章 天皇」で、もちろん
「天皇は国民の幸せを祈る神聖な存在として侵してはならない」
という大日本帝国憲法と同じく絶対不可侵条項があります。
びっくりしたのは、天皇が元首として国を代表するとまで書いてあることで、そんなの天皇家にとっても有難迷惑、できるわけないでしょう。
百数十年前に明治天皇が出した教育勅語を尊重するように義務付ける条文まであるし。
この人を思い出した。
功績だの、政治力だの関係ない。オリンピック憲章にも反する女性蔑視発言をした森喜朗東京オリ・パラ大会組織委員会会長は辞任しかない。その後、五輪中止特使にして引退!!(笑)
他方、「国民は必要な医療を選択する自由を有し、その選択をもって差別されない」となっていて、反ワクチン陰謀論政党であることを隠そうともしていません。
いやあ、わたくし、自民党改憲草案や日本青年会議所とか統一教会などの憲法案が酷い酷いと思ってきましたが、そもそも憲法の体をなしていない改憲案は初めて見ました。
こんな政党が日本に存在すること自体が国際社会に対する恥ですな。
トランプ信者Qアノンが反ワクチン陰謀論から親露派陰謀論へ。そして東京大学の研究は反ワクチン陰謀論者が参政党支持になる傾向を指摘。一般に「熟慮性が低い」という陰謀論者にどう対処するか。
参考記事
村野瀬玲奈の秘書課広報室さんより
「参政党の憲法改定草案は、憲法とは呼べないような形式と内容を持っています。多くの人が指摘していますので、いくつかお持ち帰りします。」
『日本人ファーストとイキっているのですが、参政党改憲によって基本的人権も国民主権も奪われた後の日本国民は「ファースト」には絶対になれず、政府の手駒、税金支払いマシン、政府のための無限の資金源、政府の戦争のための使い捨て兵士、政府の奴隷にしかなれないんです。「日本人ファースト」と言いながら、自分が主張する改憲で自分が単なる政府の手駒に成り下がることは想像できないのが参政党です。』
自民党より粗雑で乱暴な参政党の思想は「権力者ファースト」、「外国人差別が日本を救う」というもの。 #参政党に騙されるな
参政党には、日本を「乗っ取っている」アメリカ政府と駐日米軍をどうにかする考えはあるのですか?むしろ、日本を「乗っ取った」アメリカと米軍からの独立を主張しているのは日本共産党。 #参政党に騙されるな
参政党に投票すると、特攻隊員にされる順番があなたに回ってくる可能性が高まる。参政党は日本を壊すな。
kojitakenの日記さんより
自民党では高市早苗が強硬な「減税派」。総選挙があれば「ガラガラポン」で高市が自民党を割って民民、参政党、日本保守党と「大減税連立政権」を組む可能性もなきにしにもあらず?
編集後記
わたくし、
「ところが、参政党は憲法をそもそも勉強せず理解もしていないので、国政の最終的決定権が誰にあるのか、それが国民主権なのか天皇主権なのか、肝心なことが憲法に全然書いていないんですよ!」
と書きましたが、実は参政党はわかってやっていて、天皇主権と言いたいところをそこまで言ってしまうのは憚られるので、わざと主権者が誰か書かなかったのかなという考えもチラっと浮かんだんです。
でも全体を読んでみたら、こいつら憲法の勉強なんてしとらんわ!全然気づかないで主権規定を落としとる!!と確信しましたです(笑)。
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立民・米山氏は反論「必要変わらず」
吉川氏は「今では婚姻前の氏も多くの企業や公的機関で使用でき、普通の働き方として定着している。それでもなお法改正が必要であれば、現行制度で対応できない具体的な場面を明確に示すべき」と主張した。
立民案は平成8年に法制審議会(法相の諮問機関)が答申した民法改正案要綱を踏襲している。一方、旧姓が通称使用できる場面は当時に比べて拡大している。
これに対し、立民の米山隆一衆院議員は法案提出者として「確かに30年前の法案だが、必要とされる事項は全く変わっていない。そのまま現在に適用できる」と反論した。
立法事実に関しては「結婚後もアイデンティティーの一部である姓を使い続けたいとの希望を実現する」と述べ、経団連などを聴取した結果「旧姓併記による登記、パスポートの取得では限界がある」と答弁した。
吉川氏「社会全体の納得を」
吉川氏は、選択的夫婦別姓の議論について「アイデンティティーや感情論ではなく、日本独自の戸籍制度の在り方、国の根幹に関わる重要な問題だ」と指摘。
その上で「戸籍制度は家族の関係や身分を公(おおやけ)に示す文化的な柱だ。夫婦別姓の導入は現行の同一戸籍同一氏という家族の形を根本から否定する」と懸念し、「社会全体が納得できる形で議論を進めてもらいたい」と訴えた。(奥原慎平)
参政党の神谷宗幣代表は5月29日、東京都内で八重山日報の単独インタビューに応じ、西田昌司参院議員の「ひめゆりの塔」発言に端を発する沖縄戦の歴史認識問題について「日本軍が悪いという言い方だけすると、米軍が正義になってしまう。これから基地返還を米軍と交渉しないといけないのに、その交渉も不利になってしまう」と述べた。「歴史の影の部分を教えるなら、命をかけて沖縄を守った方々のことも同列で報道しないと、本土と沖縄の心理的な分断につながってしまう」と指摘した。
5月に青森県で行った街頭演説で、西田氏の発言に関し「本質的には間違っていない」と述べた真意を問われ「西田さんの発言をすべて聞いたわけではなかった」とした上で「西田さんと歴史観は一致している。言いたいことの本質は賛同できると言った。沖縄の歴史教育について『むちゃくちゃ』という言い方をしたのは適切ではなかったとは思う。ただ西田さんが本当に言わんとしていることは、そこではない」と説明した。
参院選沖縄選挙区で歴史認識問題を争点化する動きがあることについて「徹底的に議論すれば歴史の真実は国民に知れ渡る。争点化は望むところだ」と、参政党として受けて立つ考えを示した。
尖閣諸島問題に関し、石垣市が尖閣諸島の住所を表示した標柱を現地に設置するため、国に上陸許可を申請していることに言及。「国は上陸を認めるべきだ。日本の内政問題なので、中国がクレームを言ってきてもしっかりと外交で議論の土壌に乗せ、国際社会に日本の正当性を訴える」と強調した。
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斎藤知事、前総務部長の告発申し入れ拒否の意向「考え変わらない」 文書問題で4会派の求めに
https://blog.goo.ne.jp/raymiyatake/e/af8c4e51cf14028e1e50a05aac33b427
"兵庫県の告発文書問題を巡り、告発者の元西播磨県民局長(故人)の私的情報が漏えいした問題で、県議会4会派が申し入れた県の井ノ本知明前総務部長の刑事告発について、斎藤元彦知事は4日の定例会見で「重く受け止めるが、県としての考えは変わらない」と述べて、申し入れを拒否する意向を示した"
いやはや、県として考えは、とほざきましたよ。
朕は県なり!
参政等が頑張らなくても、日本には既にこんな思想の首長が君臨する県が実在しているのですよ。これ、地元紙の神戸新聞が報じてるんですけど、先日出ていた社説なんか、なんかぬるいんですよね。せっかくこんな言葉を地元紙として報じたのだから、明日、改めて、斎藤を断罪し、強く辞職を迫る社説を書き直してほしいと思うのですがね…。
いちおう、その社説です。↓
<社説>私的情報漏えい/知事は自らの責任直視を
https://www.kobe-np.co.jp/opinion/202505/0019040237.shtml
【速報】第三者委員会が「告発者の処分は違法」指摘も 斎藤知事「私の、県としての考え方としてはこれまで会見で述べさせていただいた通り」と「処分は適切だった」認識を変えず
https://news.yahoo.co.jp/articles/f82428dd7636dea09ff8ec1938090031770a0208
まあ、本人の人格的に朕は県なりなんでしょうし、その論理意外に強弁する論理がないってことなんでしょうけどね。
万博の溜水のごとく、いろいろ出てきますな、ってあれは維新?
ジコウNコクイシンホサンセイに気をつけましょう。
世の中、タイラント・トランプが再選されるくらいです、何が起こるか。
多方面で事態が動いていて気ばかり焦るのですが、もう都議会議員選挙が目の前なので、今日はまた小池百合子知事と都民ファーストをディスる予定です‼️笑