
原子力安全・保安院、日本原子力開発機構、気象庁から出されている3つの報告をまとめると、次のようになります(裏付け新聞記事は末尾参照)。
1 6月までに大気に放出された半減期30年のセシウムは15000兆(テラ)ベクレル(原子力安全・保安院)
2 4月30日までに海に放出されたセシウムは3600兆ベクレル(日本原子力開発機構)
3 5月末までに海に放出されたセシウムと大気に放出され海に落ちたセシウムを合わせると1万3500兆ベクレル(気象庁)

物事を単純化するために、セシウム137に比べると量が少ないセシウム134やストロンチウム、半減期が短い放射性ヨウ素などは切り捨てました。
それにしても物凄い量なのだろうとは思いますが、テラベクレルといわれてもピンと来ませんので、広島型原爆で換算すると、
1 福島原発から大気中に放出されたセシウム137は、広島型原爆の168個分
2 そのうち海に落ちたセシウムが原爆112個分、海に放出されたセシウムと合わせると、広島型原爆の152個分
ということになります。
福島原発事故でセシウム137が広島型原爆の168倍放出 うち22%が陸地に落ちた=原爆37発分

忘れてはならないのは、冒頭の数字はあくまでも数ヶ月前までのものであり、今も福島原発事故は収束しておらず、今も刻々と放射性物質を放出し続けていることです。
それにしても、上記のセシウム137は、半減期30年(30年後でも最初の半分は放射線を出している)です。
内部被曝の恐怖33 工程表ステップ1達成は大嘘 今でも毎時10億ベクレルの放射性物質放出

このセシウムが海に空に放出され、汚しました。
その中には、東電が汚染水を貯めておけないので、政府から他国に事前通知もせずに放射能汚染水を放出してしまったものの含まれています。
東日本大震災 福島原発 内部被曝の恐怖9 全然低レベルじゃない放射能汚染水 1万トン以上放出
究極の環境破壊。
オゾン層破壊だの、炭酸ガスによる温暖化だの、石油流出での海洋汚染だのの比ではありません。

気象庁によると、海に放出され、または大気に放出された海に落ちたセシウムは黒潮に乗って、今全世界を巡り始めたそうです。
ゆっくりゆっくり、2~30年かけて、日本に戻ってきます。因果応報とはこのことか。
いや、日本に戻ってくるのが恐ろしいのはなくて、生物濃縮が恐ろしい。
その間、海を汚染したセシウムがプランクトンに取り込まれ濃縮し、イワシなど小魚がまたそれを食べて体内で濃縮し、マグロなど大型魚が食べて濃縮する。
そして、生態系の頂点に君臨する人間がそれらを食べて、身体の中でセシウムを濃縮するのです。
私たちは、かけがえのない海を汚し、自分自身だけでなく、地球に生きる人すべてをヒバクシャにしてしまうのです。
東日本大震災 福島原発 内部被曝の恐怖10 食物連鎖による放射性物質 生物濃縮の問題


もちろん、他国からの損害賠償請求も覚悟しなければなりませんが、一部の人間が利権追及のために『原子力安全神話』や「原発安価神話」を作り出し、それにまんまと乗せられて、全世界の善良な市民をヒバクシャにしてしまったことが、悔しいし、申し訳ない気持ちで一杯です。
世界の子供達を・・・・
本当の原発コスト 原子力発電の電気代は一番高い!
保安院のやらせを産んだ原発推進利権 自民党・経産省・財界・マスメディア・自治体の癒着の構造

とにかく、世界で唯一原爆を落とされた日本が核兵器廃絶の先頭に立たなければならなかったのに、中途半端になってしまっている同じ轍を繰り返してはなりません。
脱原発は可能で、しかも、経済を発展させるということを世界中にこれから発信していくことが、せめてもの罪滅ぼしなのだと思います。
日本に陽はまた昇る 脱原発→節電・省エネ技術でライジングサンアゲイン計画を!

今から日本に出来ることをやりたい、そう思われた方は
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「放射能汚染海域、日本の発表超える」 中国側が見解
中国国家海洋局は、福島県沖の西太平洋で行った海洋環境調査の結果として「(放射性物質に)汚染された海域は日本が発表した影響範囲をはるかに超えている。放射性汚染物質が中国の管轄海域に入っている可能性も排除できない」との見解を明らかにした。
中国紙、科技日報(電子版)が15日、同紙の取材に対する同海洋局の書面回答の内容として伝えた。
これによると、放射性物質の影響を受けているとされたのは、福島県沖東800キロ以内の25.2万平方キロの海域。中国近海に比べてセシウム137が最高300倍、ストロンチウム90が最高10倍の濃度で、それぞれ検出されたという。
同海洋局は福島第一原発事故を受け、6月から7月にかけ、海洋調査船を宮城県沖などの西太平洋に派遣し、調査を行っていた。
2011年8月16日朝日新聞 (北京=古谷浩一)
福島原発のセシウム137放出量は原爆168個分!
福島第1原発から放出された放射性セシウム137は広島型原爆168.5個分。
23日の衆院科学技術・イノベーション推進特別委員会に、政府(細野豪志原発担当相)が提出した数字である。

- AP
- 広島市に投下された原子爆弾によるキノコ雲
放射線の放出量については、東京大学の児玉龍彦教授が先月下旬の衆議院厚生労働委員会で、「熱量にして広島型原爆の29.6個分に相当する」という試算を明らかにしたときにも、ギョっとした。このときの同教授の政府の無策を憤る熱い言葉は、多くの人によって動画配信サイトに投稿されたのでご覧になった方も多いかもしれない。
今回明らかになった試算は、9日の同特別委での阿部知子議員(社民党)の質問を受け、川内博史委員長が政府に提出を求めたものだ。
資料によると、福島第1原発1~3号機から放出されたセシウム137は1万5000テラベクレル(テラは1兆)。広島型原爆は89テラベクレルだったということなので、福島原発は広島原爆168.5個分ということになる。
ヨウ素131では福島が16万テラベクレルで原爆が6万3000テラベクレル。ストロンチウム90でいうと、福島が140テラベクレル、原爆が58 テラベクレルだそうだ。ヨウ素131は半減期が約8日と短いが、セシウム137は約30年、ストロンチウム90は約29年で影響が長く残る。
政府は、この数字が独り歩きすることを懸念して、資料の中で「原子爆弾は高濃縮ウランを一瞬のうちに核分裂連鎖反応させて、爆風、熱線、中性子線を 放出して、大量の殺傷、破壊に至らしめるもの」だと定義。一方、福島第1原発は、「原子炉の運転により核燃料が制御された形で核分裂し、その過程で生成し た放射性物質の一部が事故の結果、環境中に放出され周辺に拡散した。放出された放射性物質が核分裂を起こしているのではない」として、「放射性物質の放出 量で単純に比較することは合理的ではない」と前置きをした上で数字を明らかにした。
だが、168.5個分である。確かに爆発によって巨大なキノコ雲が高度1万メートルにも吹き上った原爆と、爆発といっても原子炉設備を覆っていた建 屋を壊した福島の事故とでは、破壊の度合いという点では比較にならないかもしれない。しかし汚染が広がらず原発周辺にとどまっているとしたら、あのあたり の汚染がどれだけひどいかということではないのだろうか。
また、児玉教授は、これまでの研究結果によると、原発と原爆では、一定期間後の放射能の残存量に大きな違いがあり、1年後に、原爆は1000分の1に減少するが、原発は10分の1にしかならないと述べていた。
原爆の悲惨さを語り継いできた日本人としては、原爆との比較で福島第1原発の放射性物質の放出量を認識することには、それなりの意味がある。
これを聞いて、避難地域の線引きや除染などが今のままでいいのか、原発の安定化のために作業をしている人たちの安全は守られているのか。毎日のように障害にぶつかっている原子炉安定化の作業には、そもそも成算があるのか。いろんなことがあらためて心配になってきた。
記者:竹内カンナ
東京電力福島第1原発事故で、日本原子力研究開発機構は8日までに、汚染水の流出に加え、大気中からの降下分などを合わせた海洋への放射能放出総量が 1.5京(1京は1兆の1万倍)ベクレルを超えるとの試算をまとめた。東電は4~5月に海に流出した汚染水の放射能量を約4720兆ベクレルと推定してい るが、試算はこの3倍以上に達する。
原子力機構の小林卓也研究副主幹(海岸工学)らは、漏えいした汚染水の影響に加え、東電が公表したモニタリ ング数値などを用いて、大気中に出されたヨウ素131とセシウム137が海に降り注いだ状況をシミュレーション。同原発放水口付近の海水から放射性物質が 初めて検出された3月21日から4月30日までの放出総量を試算した。
その結果、海に放出されたヨウ素131は1.14京ベクレル、セシウム137が0.36京ベクレルで、計1.5京ベクレルとなった。セシウム134はシミュレーションでは考慮していないことから、放出総量はこれを超えるという。(時事通信 2011/09/08-05:50)
2011/09/14 06:00 【共同通信】
東京電力福島第1原発事故で海に流出した放射性セシウム137は、黒潮に乗って東へ拡散した後、北太平洋を時計回りに循環し、20~30年かけて日本沿岸に戻るとの予測を気象研究所の青山道夫主任研究官らと電力中央研究所の研究チームがまとめた。札幌市で開催の日本地球化学会で14日発表する。
また海に直接出たセシウム137は、5月末までに3500テラベクレル(テラは1兆)と試算した。ほかに大気中へ放出された後に海に落ちた量が1万テラベクレル程度あるとみており、総量は1万3500テラベクレル。過去の核実験で北太平洋に残留している量の十数%に当たるという。











次の300万アクセスまでに、cafeさんのコメントの字数も300万になったりして(笑)。
今後ともよろしくお願いします。
元祖常連のなべぴさま、わかりました、自我の縮小気をつけます。
とりあえず、今日の更新は3つくらいで勘弁したるかw
「東京電力、政府による福島第一原発の核燃溶融メルトダウン事故が、現在でも一日に約十万トンの汚染水を、海中へ漏洩していると、水冷温装置安定による高温抑制と漏洩推量のレポート結果」、として、報告されています。
さて、アメリカのスリーマイル島原発は、爆発とそれによる漏水もの無い、密閉型でした。
また、ソ連邦のチェルノブイリ原発は、内陸に所在して、黒鉛炉の爆発でしたから空中へ爆破の放出となって、風に乗りドイツとスカンジナビアなど諸国へ、また偏西風ジュに乗って日本を含む東アジアにも、拡散した経過でした。
これに対して、上記のように海岸に接しているので、核燃料が地下へ漏洩して、海水に混じり海流に乗って、現在でも毎日回遊するのが特徴です。その意味から、上記のブログ頁の記事は、その複雑なデータ資料の要点を容易に把握できる。
その結果として、従来、理解し難かった日本に独特の海岸に隣接する福島を含む原発の設置方式が、放射能物質を海流に乗せて回遊する実態を、大変に分かり易く、丁寧なまとめ方で整理できている。
これは、学校と社会教育、実務など、科学と技術、また環境分野などの教材としても、利用できるので、貴重です。すなわち、日本特有の海岸設置方法では、今まで他の原発事故例と比べて、その特徴を掌握するのが、困難だったのですが、決して地下水、海水、空中と希釈されて安全性が、問題なくなったのではな。
むしろ、その放射性物質の拡散が定期的で、魚類、海中の植物、海岸、海中の居住、生物、人間社会へ、絶大な影響を与え、放射能の効力を消していないことを、実証できている。これは、非常に重要です。
コンパクトで、理解し易いまとめとなって、閲覧者にとって認識しやすいので便利な編集となっています。こうした点の才能に感心で、一般にはなかなかできない。
電力会社社員と株主、原発メーカー、歴代政治家、御用学者は裁判により、一般より10倍高い規制値でお願い致します。
お墓参りが18禁になりそうですね。
ウォールストリートジャーナルの記事なら原版があると思いますよ。
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何気に読んだこの文章
まさに想いは同じです。
原発は、命とお金、健康と経済の両方に悪だと思います。
このマンガ 命も金もは
そんな想いからつくりました。
http://d.hatena.ne.jp/naomieu/20120223/1330002493
ちなみに主人はphdエコノミストです。
彼の意見は、日本の自称エコノミストかなり違います。脱原発は 経済のためにもいいのです。