名古屋するめクラブ

~名古屋発くうみるあそぶ~

佐渡裕著「僕が大人になったら」

2015年01月13日 12時00分14秒 | 読む

番組を見て、再読したくなり本棚を探す。

あった!

一昨年のダイナミックな断捨離を潜り抜け残ってました、

佐渡先生の「僕が大人になったら」。

CDジャーナル(1997年5月号〜2001年4月号)に連載されていたエッセイ集。

前書きは「大人になったらベルリンフィルの指揮者になりたい」

という小学校卒業文集のコメント。

当時、中心に活動されていたコンセール・ラムール管弦楽団、

他、パリ管、シュツットガルト放送交響楽団、ミラノ、チェコ等々

で振った自らの経験を、自らの言葉で、「素直に」綴った、

これこそ、指揮武者修行紀行文。

かつて訪れたことのある劇場や、ポゴレリッチなんかのプレイヤーの名がストーリーに登場すると、

遠いヨーロッパの話でも、ぐっと親近感が沸いてきます。

フランスやドイツのオケ(音)に対する佐渡先生の認識なんかも、

普段聞くことのできない貴重なお話。

「もっとも大切な才能とは、好奇心、探究心、勇気である」とのこと。

佐渡先生の文章は、

佐渡先生の作り出す音楽と同様、

読む人に勇気と元気を与えてくれるエネルギーで溢れてます。

僕が大人になったら
若き指揮者のヨーロッパ孤軍奮闘記
 (PHP文庫)
PHP研究所





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