DIARY yuutu

yuuutunna toki no nikki

小熊秀雄(1901ー1940)「隅田河」(1937ー1940頃):①ゴミそれ自身の「汚れ」、②貧しい市民という「汚れ」、③価値ある財物も結局ゴミになるという「汚れ」! 

2019-01-14 22:28:58 | 日記
隅田河 Regarding Sumida River,
腐臭は its smell of rotten things
水面をただよひ is drifting above its surface.
缶詰のカン A can of canned food,
赤い鼻緒の下駄、 a wooden sandal with red straps,
板つきれ、 a piece of wooden board,
ぐるりばかりになった麦藁帽 a straw hat without its brim,
青い瓶 and a blue glass bottle etc.
などがポカンポカンと浮いてくる come floating here and there.
市民の生活の断片と They are pieces of lives of the citizen,
人類の哀しい運命の断片 and pieces of people's sad destinies.
彼は河岸を Waves rick the river bank
汚れた舌のように like dirty tongues
ひたびたと舐めてゆく lappingly.

《感想1》川のゴミの歌!ゴミが「市民の生活の断片」。これは確かだ。
《感想2》市民の中には、金持ちもいる。彼らは貧しい者より幸福だ。彼らの出すゴミが「人間の哀しい運命の破片」とは言えない。
《感想2ー2》貧しい市民にとっては、彼らのゴミは「人間の哀しい運命の破片」だ。
《感想3》だが人間にとって価値ある財物が結局、無価値で汚いゴミにならざるを得ないという点では、ゴミは「人間の哀しい運命の破片」だ。
《感想4》波が「汚れ」ているのは、①ゴミそれ自身が「汚れ」ているから、また②貧しい市民の「哀しい運命」が「汚れ」たものだから、さらに③価値ある財物も結局ゴミとなる人間の「哀しい運命」が「汚れ」たものだからだ。
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