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yuuutunna toki no nikki

David Lodge 「蒸し暑いところ」1998年:①生物学的性行為、②身体快感獲得的=身体欲望的性行為、③美的文化的性行為、④人格相互信頼(愛)的文化的性行為!

2018-04-15 16:51:34 | 日記
 「蒸し暑いところ」Where the Climate’s Sultry

この小説は、英国、1955年における4人の若者について語る。 This story describes four youths in 1955 in Briten.
彼らは デズモンド、ジョアンナ、ロビン、サリーだ。(デズ、ジョー、ロブ、サル) They are Desmond, Joanna, Robin and Sally. (Des, Jo, Rob and Sal)
デズとジョーはカップルだ。ロブとサルもそうだ。 Des and Jo are a couple. So are Rob and Sal.
彼らは一緒にイビサ島でヴァケーションを楽しむ。そこは蒸し暑いところ。 They together take a vacation on the island of Ibiza where the climate is sultry.
しかし事件が起こる。 However, an incident happens.
デズは、恋人のジョーがロブと寝たと思う。他方、ロブは、恋人のサルがデズと寝たと思う。 Des thinks that Jo makes love with Rob, while Rob thinks that Sal makes love with Des.
彼らは互いに猜疑心を持ち、憎悪し合うようになる。 They become susupicious and hateful each other.
実際には、彼らの間に何も起きていなかった。 Actually, nothing happens between them.
彼らは相互に誤解し合った。 They misunderstand each other.
蒸し暑い気候が彼らの正気を失わせたようだ。 A sultry climate seems to make them lose their minds.
今、再び、彼らは仲良くなる。 Now, they become friendly again.
彼らは、以後、前以上に親密になる。 After that, they become more intimate than before.
まもなく、デズとジョーは結婚、ロブとサルも結婚する。 Soon, Des and Jo get married, and so do Rob and Sal.
彼らは、互いに、ずっと良い関係を続ける。 They ever continue to have good relationships with each other.

《感想1》
「雨降って地固まる」で、ハッピーエンドだ。

《感想2》
二組のカップルが、一緒に旅行するのは、確率的にラブ・アフェアが起きる可能性がある。
「遠くて近きは男女の仲」で、外から事情を掴むのは、難しい。

《感想3》
男女の「相関図」は、昔から洋の東西、時代の今昔を問わず、人間の関心の対象だ。

《感想4》
ところで有性生殖は、多様な遺伝子の組み合わせを可能にし、生物の多様性を拡大した。また有性生殖は、優勝劣敗の原理を持つこともあり、強力な雄が性行為(有性生殖の接合)において、しばしば有利となる。

《感想5》
①人間の性行為は、基礎的には生物学的に有用な衝動に基づく。(これは①生物学的性行為だ。)性行為は、ここを出発点(基礎)として、異なる種類を発展させる。
②生物学的に無用な、身体快感獲得衝動に基づく性行為。(これは②身体快感獲得的・身体欲望的性行為だ。)
③さらに、美的陶酔を求める意図に基づく性行為もある。この意図は、しばしば身体快感獲得衝動と重なる。生物学的(①)でも、身体快感獲得的(②)でなく、美的意図に基づく点で、この性行為は文化的である。(かくてそれは、③美的文化的性行為だ。)
④また人間の性行為は、人格相互信頼(愛)とセットにされることがある。愛があるから相手に対し、あるいは相手からの、性行為を求める。性行為が、人格相互信頼(愛)とセットとされる。人格相互信頼(愛)が、性行為の必要条件とされる。この限りで、それは文化的だ。(つまりそれは、①生物学的、また②身体快感獲得的でない。)それは人格相互信頼(愛)的文化的性行為だ。

《感想6》
この小説が問題にするのは、①生物学的性行為、②身体快感獲得的=身体欲望的性行為でない。また③美的文化的性行為でもない。それは、④人格相互信頼(愛)的文化的性行為だ。
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