DIARY yuutu

yuuutunna toki no nikki

清少納言(966?-1025?)『枕草子』(1001?)「夜烏どもの・・・・」(69段):烏を公平に評価する!昼間は憎らしいが、夜は愛らしい!

2019-06-28 22:07:05 | 日記
夜烏(ヨガラス)どものゐて、 There are many crows on a tree at night.(夜、烏が木にたくさんいる。)
夜中ばかりに、いね騒ぐ。 They make a lot of noise at midnight because they are half asleep.(烏どもは真夜中に寝ぼけてひどく騒ぐ。)
落ちまどひ、木(コ)伝ひて、寝起きたる声に鳴きたるこそ、 They nearly fall, panic, walk on a branch, and cry as if they just got up. (落ちそうになり、パニックになり、木の枝を伝い、寝起きたばかりのように鳴く。)
昼の目に違(タガ)ひてをかしけれ。 Their such behaviors look lovable though they often provoke me during daytime.(そういう行動は愛らしい。彼らは昼間しばしば私を憤慨させるけれども。)

《感想1》清少納言は烏を公平に評価する。昼間、烏は確かに憎らしい。「権兵衛が種まきゃ烏がほじくる」ように、烏は頭がよく悪賢い。
《感想2》ところが夜、烏どもは、寝ぼけて木から落ちそうになり、あわてて鳴きわめく。愛らしい(「をかし」)!
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする