今日は裏岩手縦走路をモッコ岳登山口から大深山荘を経由して松川温泉へ。
今日で5月も終わりと言うのに、薄寒いが風吹き抜けるモッコ岳。
モッコ岳分岐手前はすっかり融雪。踏み抜きの恐怖もなくなり、登山道脇のショウジョウバカマも余裕をもって眺められます。
モッコ岳分岐から40mほど雪渓を横断すると、あとはモロッコ沼(モロビ岳〜モッコ岳鞍部の沼)まで雪は無し。
ですが、今シーズンは倒木や落下した枝が多く、処理に時間がかかります。今年の冬は雪が少なく、風が強かったためでしょうか。
モロッコ沼から諸桧岳までは、山頂部の笹原手前までは雪上歩きです。要所にピンクテープをつけておきました。
笹原に出れば、山頂までほぼ雪は無し。
山頂を過ぎ、石沼への下りが始まると、また雪上歩きです。ここも要所にピンクテープを付けておきました。
満々と雪解け水を湛える石沼。降水量が少ない時には、干上がって水底の石がゴロゴロと露出するようになるので石沼。
石沼から前モロビへの登りは登山道上にまだ雪が残っていますが、この区間は3〜4日で露出しそうです。
前モロビから嶮岨森まではほぼ融雪。
前モロビを下りながら、嶮岨森を望む。
嶮岨森稜線も、山頂〜大深山荘の中間点までは雪は無し。
裏岩手縦走路の鏡沼。
中間点から先はまた雪上歩きのミックス。度々現れる倒木、落下した枝に時間を取られます。大物は後日チェーンソー持参で処理の予定。仮の処理として枝払いだけしておきます。
大深山荘の周りも相当露出しました。(前回の様子)このようなご時世の折、ご利用になる方も少ないと見えて、小屋の中はキレイでした。日頃からキレイにご利用いただき、感謝いたします。今後とも利用後の、清掃と戸締りにご協力ください。
大深山荘からは、源太ヶ岳を経由せずに松川温泉へ下山します。大深湿原の水場はすでに露出しているので、水の補給出来ます。
大深湿原のトラバースはこのルート上の核心部。滑落しないようにご注意ください。ピッケル、ストックは必携。
次から次へと倒木。細いものは、手鋸でなるべく処理します。
源太ヶ岳分岐へ高度を下げていくと、徐々に積雪量も減っていき、登山道の露出箇所も多くなってきます。
大深山荘〜源太ヶ岳分岐の湿原に残る雪渓は命に関わるような事故にはならないと思いますが、源太ヶ岳山頂直下の雪渓はかなり斜度もあり、下山には注意が必要です。
源太ヶ岳分岐から松川温泉の間は、特に緊張を強いられることもありません。
上倉の水場では水の補給が可能な状態です。
下るにつれ、ムラサキヤシオ、タムシバ等、開花した花が多く見られるようになります。
新緑のブナ林。日一日と緑が濃くなっていきます。
5/12に倒木処理の際に設置した簡易木道もだいぶ道に馴染んできました。