すーさんの山日記

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八幡平の登山情報

インカトレイル3泊4日コース

2008-11-16 20:48:48 | 南米
インカトレイルはインカ時代(1300頃~1533年)に、首都クスコ(3360m)から4つの州に向け作られた総延長40000kmにもおよぶ道である。30kmごとにタンボ(宿駅)、3kmごとに中継地が設けられ、チャスキ(飛脚)が情報を運んだ。2000km以上離れたクスコとキトの間で、わずか10~12日で間駆け抜けたという。3km10分というようなペースであるから、マラソン選手なみである。
現在、我々がトレッキングとして歩くインカトレイルはマチュピチュまでのごくわずかな区間でしかない。

トレッキング開始はクスコからの鉄道82km地点(2600m)から。初日は乾燥地帯のトレッキングです。トレイル上には遺跡が点在する。

初日のテン場は、最奥の定住村・ワイリャバンバ(2950m)。テント生活も現地スタッフのおかげで快適です。

2日目は遺跡もなく、とにかく登る。
ランチ場所ルルチャバンバまでは樹林帯。ここまでは村人が上がってきて、お店を広げてます。

コース上、最大の難所ワルミワニャスカ峠(4198m)まではワイリャバンバから6時間。ワルミワニャスカとは「死んだ女」という意味。写真見て分かりますか?左に顔、右にオッパイ。

峠を越えると2時間で2日目のテン場パカイマヨ(3635m)。
3日目もまた峠越え。石段登りが堪えます。
ルンクラカイ峠(3998m)への2時間半の登りは、標高も高いし、我々にとって容易ではないが、ポーターたちは足早に追い越して行く。

雲霧林の中のサヤクマルカ遺跡、コンチャマルカ遺跡を経由し、峠から2時間半のチャキコチャでランチ。ハチドリもよく見かけます。緑色の羽が美しい。

チャキコチャから2時間でプユパタマルカの展望の良いテン場。サルカンタイ(6215m)はインカ時代の信仰の山。

4日目はトレッキングのハイライト、マチュピチュ遺跡(2460m)へ向けて下り6時間。次々に遺跡が現れます。

インティパタ遺跡の見事なアンデネス(段々畑)。

マチュピチュの入口インティプンク(太陽の門)直前で、雹に降られる。滅多にないということだが、乾期から雨期に差し掛かろうとするこの時期に、あまり降られずにここまで来たので、まあ良し。しばし止むまで待つ。ガイドはレインジャケットの他に、こんなビニールポンチョを携帯していましたが、意外とこれが役に立っていました。
急な石段を登り終え、10分も緩く登れば・・・

インティプンクです。ここまで来て初めてマチュピチュ遺跡が見える。自分の足で歩いてくれば、感慨もひとしお。
さらにここから1時間でマチュピチュです。
インカトレイルを歩いてきたという優越感。大勢の観光客も我々の引き立て役になってくれるというものか。

ご参加の皆さん、お疲れ様でした。そして、ありがとうございました。
コメント (5)
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