ざっきばやしはなあるき  

雑記林花或木 Since 2005-01-01 
美術とか映画とかなんとなくぶろぐ 

LOVE展

2013-05-28 18:55:06 | 美術[ら]
「LOVE展 アートにみる愛のかたち」@森美術館

 森美術館10周年記念展、いろいろな愛を表した展覧会、なんとなく漠然とした大雑把なテーマで、だいたい展覧会に行けば、愛を題材にした作品目白押しだろうとも思ったのだが、恋愛、家族愛、いびつな愛、妄想の愛、無償の愛、異質な愛、奥まったカーテンの先には春画まで陳列されている。さまざまな愛のかたちが、草間彌生から初音ミクまで、多岐に渡って紹介されるLOVE展、いろんな愛で見ごたえ充分。それにしても「LOVE展」とはまた胡散臭いタイトルだな。

 街で見かける四角いLOVEのオブジェクト、ロバート・インディアナの《ラブ》を歪めたギムホンソックの《ラブ》。

 杉本博司の曽根崎心中は、文楽人形と十一面観音のコラボ。

 五輪真弓の《恋人よ》が流れる中、昔付き合ってた女TANYにボコボコにやられる会田誠。

 浅田政志の、家族そろってなんちゃって写真シリーズ。
 
 他にも、キリコ、マグリット、シャガールなども普通に並んでいる。そしてなんとダリの《ポルト・リガトの聖母》まで登場、縦2.7m、横2mの大作が福岡市美術館から出張してきた。ダリの前には森淳一の白いマリア像が燦然とスポットライトを浴びている。そのせいでポルトリガトの聖母がガラスに反射して見づらかった。マリア様ちょっとだけ横に動いてもらえるとありがたいんだけど。



ちなみに6月8日の13:00~16:00は臨時閉館。
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根津・本郷建築ツアー

2013-05-28 18:52:28 | イベント
 アートテラーとに~さん主催、イケメソ建築家soさんの解説による、大東京お笑い建築ツアー【根津・本郷編】に参加してきた。根津・本郷とはいえ、もうほとんど東大内部で過ごしたようなものだ。東大は、赤門をくぐったことはあるが、中を歩いたことがなかったので、予想外に広い敷地に注目すべきの建築がたくさんあることも初めて知って新鮮な気分。赤門が正門だと思っていたくらいのおのぼりさん。もしここで学んでいたならぜんぜん別な人生だっただろうなぁ、などと妄想しながらキャンパス徘徊。しかし脳味噌がかなり不足しているので、所詮、夢まぼろしの如くなり。

3331アート千代田 (メジロスタジオ、佐藤慎也)
東京大学:本部棟 (丹下健三)
東京大学:その他多数 (内田祥三)
東京大学:山上会館 (前川國男)
東京大学:福武ホール (安藤忠雄)
東京大学:法学部教育棟 (槇文彦)
東京大学:正門 (伊東忠太)
東京大学:文学部4号館 (大谷幸夫)
東京大学:弥生講堂 (香山壽夫コウヤマヒサオ)
東京大学:弥生講堂アネックス (河野泰治)
谷中テラス (ヨコミゾマコト、照内創)
谷中の家 (みかんぐみ)
カヤバCoffeeの内装 (永山祐子)
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Wonderful My Art

2013-05-19 20:56:57 | 美術[わ]
「Wonderful My Art 高橋コレクションの作家たち」@河口湖美術館

 安藤正子、池田光弘、大畑伸太郎、加藤泉、加藤美佳、草間彌生、桑久保徹、鴻池朋子、五木田智央、近藤亜樹、千葉正也、天明屋尚、戸田沙也加、名知聡子、奈良美智、西尾康之、濱田樹里、町田久美、山口晃。大規模とはいえないが、精神科医の高橋先生が蒐集した現代アートが並んでいる。

 お気に入りは、大畑伸太郎の立体作品《線香花火》。線香花火をしている女性の像に絶妙な色付けをした作品。パチパチはじける線香花火は、かすみ草を使っている。このパチパチ感もいい感じ。本体はスチレンフォームだが、まるで木彫りのように見える。
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空想の建築

2013-05-19 20:55:44 | 美術[か]
「空想の建築」@町田市立国際版画美術館

 ありもしない建造物を描く。空想の産物だから、ものすごく巨大に見せることもできる。古代エジプトの失われた建造物を想像で紙の上に建て直したもの。意味ありげな階段や回廊で組み立てられたコイズミアヤの不思議な立体。SF映画に出てきそうな使途不明な巨大建築物。

 とりわけ興味をそそるのが、野又穣(のまたみのる)の空想建築絵画。昨年、3331 Arts Chiyodaで見てから気になる存在になっていた野又穫の大作三十数点を見ることができる。今年の新作も数点あり、《交差点で待つ間に》という作品には、廃墟のような都市の町並みが描かれていて郷愁を誘う。
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Welcome to the Jungle

2013-05-19 20:53:38 | 美術[あ]
「熱々 東南アジアの現代美術 Welcome to the Jungle」@横浜美術館

 東南アジア諸国、シンガポール、マレーシア、インドネシア、タイ、フィリピン、ベトナム、カンボジア、ミャンマーのアーティストによる1999年以降の作品を展示する展覧会。宗教や文化、民族の違いで、判りにくいものもあるけれど、現代アートなので、国民性を無視しても判りづらいものばかりなのは、いつもと一緒。平面あり、立体あり、映像あり、なんでもあり。
 
 その中でもアフマド・ファド・オスマンの71枚のスライドフィルム作品が阿呆で大好き。スライドに写っているのはさまざまな歴史的な出来事。その中にアフマド・ファド・オスマン自身が、さもその場に居合わせたかのように胡散臭い姿でちょこっと紛れこんでいる。フォレストガンプを思い出す。カップヌードルのCMを思い出す。
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山口晃展

2013-05-12 23:46:47 | 美術[や]
「山口晃展 ~付り澱エンナーレ 老若男女ご覧あれ~」@そごう美術館

 "~"の後ろがちょっと違うけど、昨年秋に京都駅ビルでやった「山口晃展 ~山口晃と申します 老若男女ご覧あれ~」の巡回と言っていいのかな。どちらも似たようなデパアト併設の美術館なので天井は低い。

 お馴染みの洛中洛外図もどきや、源頼朝、馬バイクなどを見て歩き、よい頃合いになった辺りで、「山愚痴屋 澱エンナーレ2013」が開催されているエリアに突入する。

 ただでさえプッと吹き出しがちな洒落のめした作品や駄洒落チックなイラストなども多々ある中に、輪をかけて冗談タラタラな変なモノが登場する澱エンナーレ。まがいもの標識やらサウンドロゴは、いちばんわかりやすいネタ作品。

 今回の図録は、展覧会図録というよりも初の大画面作品集で、昨年から発売されている。中には、昔の作品《ラグランジュポイント》 《四天王立像》などから、最新の作品《平等院養林庵書院の襖絵》や、メゾンエルメスに展示した《忘れじの電柱》の写真も掲載されている。
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『ラストスタンド』

2013-05-03 23:26:40 | 映画[ら]
『ラストスタンド』

 シュワルツネッガー10年ぶりの主演作。カリフォルニア州知事のあとは田舎町の保安官。そこへ悪い奴がやってくる。こいつはおらの町を通すわけにはいかねぇ。元ロス市警の血が騒ぐ。もう歳だ、などと言いながらアクションシーンをこなすシュワちゃん。アクション引退宣言をしたジャッキー・チェンより8歳くらい年上のシュワちゃん。ほぼアクロバットみたいなサーカスみたいなジャッキーのアクションと比べるのはちょっと違うかもしれないが、シュワちゃんは多分まだまだアクション引退などはしないで、ウケればいくらでもアクション映画に出まくるだろう。人はたくさん死ぬけれど、現代版西部劇っぽい雰囲気もあり、ハードアクションの割にコメディタッチで、隋所に小笑いスポットが用意されていて楽しめる映画になっている。
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