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かぐわしき名宝展

2011-05-17 07:27:43 | 美術[か]
「香り かぐわしき名宝展」@東京藝術大学大学美術館 

 白檀でできた奈良国立博物館の十一面観音立像はお気に入り。東博の一木彫仏像展で初めて見て、昨年奈良でも見て、今度で3度目。巨大ではない適度は大きさ(42.8cm)と十一面の小さな顔つきがやたら親しみやすくてよい。白檀とは言ってもいつもケースの中なので匂いはしない。

 わりとすごかったのが「芸大コレクション展 ― 春の名品選」

《転生》@平櫛田中 は、子供を食った鬼が、その生ぬるさにおぇぇぇっと口からその子供を吐きだしている彫像。舌の形がひょうたんみたいで変だなぁと思ってよく見ると、食われた子供だった。すごい迫力。

《大日如来座像》@快慶は102.4cm。両耳に小さな穴があいている。あけてあったのかあいちゃったのかわからないが、目線を合わせると耳の穴から反対側の穴が見える。

《毘沙門天立像》@定慶は98.8cm。両目に玉眼、蛇を握りしめながら踏みつけられている邪気にも玉眼。覗き込むと光る眼玉でこっちを見てる。邪気とはいえ、踏みつけられている者からまんまるい目玉で見つめられるというのは妙な気分である。


《新後選・俊成(夜の梅)》@鈴木春信

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