ブラスカル

元マラソンランナーですが、今や加齢と故障でお散歩専門、ブラタモリっぽく街歩きをしています。

20年4月に読んだ本

2020-05-02 19:21:55 | 読書
外出自粛で時間はあったはずなのに、4月に読んだ本はわずかに12冊。図書館が閉まっているからかな。でも積読本は山ほどあるので、とりあえず読む本には困らない。5月は積読山崩しの月にしよう。

19年のカドフェス本読破に挑戦中。4月は8冊読んで計85冊、全冊読破まであと13冊。
◆過ぎ去りし王国の城 (宮部みゆき)
なんか、宮部さんらしくないお話。宮部さん、TVゲーム好きとお聞きしてたので、最初はそういうやつかなと思ったら、途中から話は一転シリアスに。でも、並行世界とか、今の時間線とか、結局ラノベっぽい話だったかな。

◆さよなら、ビー玉父さん (阿月まひる)
自分の志を持たず、だらっと人生を生きるコン、にもかかわらず遊やキャロンに好かれて、それでも煮え切らないコンにイラっときて、感動よりもどうもそっちが先に来て、読後感はあまりよくなかった。

◆セロ弾きのゴーシュ (宮沢賢治)
別の文庫で表題作をはじめ半分くらいは既読。
宮沢賢治の童話って、面白いのかそうでないのか、私には良くわからない。独特の雰囲気、文章も韻があって、読むのは苦にならないのだが、うーむ。

◆女が死んでいる (貫井徳郎)
初読みの作家さん。「必ずあなたも騙されるどんでん返し8連発!」と帯で煽られ期待しすぎてしまったのか、普通に「ふーん、なるほどねー」って感じで読了。基本的に叙述トリック系。最後の「レッツゴー」がほほえましくて良かった。

◆地図男 (真藤順丈)
「宝島」で直木賞を取った真藤順丈さんのデビュー作ということだが、なるほど何となく構成とかが似ているような気もする。地図男が語る挿入話は、奇想天外というか、現実味がないというか、おふざけというか、それが妙な味は出してはいるものの、「宝島」とは比べてしまうと、ちょっと。。。

◆おそろし 三島屋変調百物語事始 (宮部みゆき)
読む順序が逆になってしまったが、これが「三河屋変調百物語」の第1巻。なるほどおちかの事情、良くわかりました。
宮部さんの作品は頁数が多いのだけど、読みやすくてそれを感じさせない、すっと入ってすいすい読める。最後ので4つの中編がつながるが、個人的には最初の「曼珠沙華」と「魔鏡」が好み。

◆ラスト・ワルツ (柳広司)
D機関シリーズの4作目だが作風は変わらず。
「ワルキューレ」「舞踏会の夜」「パンドラ」「アジア・エクスプレス」どれも良いが、「舞踏会の夜」は結城中佐その人なのでしょうか、今までの作品をあわせてもこれが一番面白かったかも。

◆狗神 (坂東眞砂子)
初読みの作家さん。土俗的で隠微なミステリー・ホラー、20年ちょい前の作品だけど、雰囲気的には昭和30年代くらい?の時代設定であれば、もしかしてこんなこともあったかもと思わせる。
美希と晃の関係は中盤で想像がついてしまったが、悲劇的な結末はなんとも後味悪し。

◆スイート・マイホーム(神津凛子)
ほんわかなタイトルとは裏腹に、かなり気味の悪いミステリー・ホラー。中盤で黒幕はほぼ読めたが、それにしてもこのラスト、後味悪すぎ。

◆店長がバカすぎて(早見和真)
これ、「イノセント・ディズ」の早見さんが書いたの!?とまずびっくり。最初はなんじゃこりゃと思って読み始めたけど、馬鹿馬鹿しいと思いながらも徐々にのめりこみ、読み終わった時は「ああ、面白かった」と思えた。
本屋大賞9位、書店員さんの評価、意外に低かったですね。本に対する愛よりもラブコメ要素が前面にですぎちゃったのかな。

◆嘘と正典(小川哲)
「魔術師」(マジシャン)、「ひとすじの光」(競走馬)、「時の扉」(東フランク王・ヒトラー)、「ムジカ・ムンダーナ」(音楽)、「最後の不良」(流行)、そして「嘘と正典」(共産主義)、時間が絡んだ話ということを除けば共通点もない短編が6点。小川さんの小説は「ゲームの王国」に続き2冊目だけど、読み手を選ぶ人なのかもしれない。表題作はスケールのでかいタイムパラドックスものSF、濃密で文句なしに面白かった。「魔術師」「ひとすじの光」も楽しめたが、それ以外は、自分の理解力、感性の問題と思うが、ややきつかった。
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◆大人のやりなおし中学化学 現代を生きるために必要な科学的基礎知識が身につく (サイエンス・アイ新書)(左巻 健男)
高校時代、自分は化学が超苦手。苦手というレベルを通り越して授業はほとんどわかっていなかった。国立は文系でも入試科目に理科があるのでやむなく物理を選択。そんな自分が今さらながらに一念発起。前半は「なんだやさしいじゃん」と思いながら読んだが、ラスト1/4くらいはなさけないことに難しく感じた。中学レベルもやばいのか?
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