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実はスゴイ! 大人のラジオ体操って何?

2013年05月09日 | 気になるネタ

今、若い女性を中心にあの懐かしい「ラジオ体操」がブームだ。そのきっかけは、2012年4月に発売された中村格子著「実はスゴイ! 大人のラジオ体操」(講談社)。出版不況といわれて久しい中、51万5000部(3月末)と売れている。

 ヒット商品の中には、いわゆる「やられた!」に属する、誰もが思いつきそうでいながら、これまでなかったという種類のものがある。「実はスゴイ! 大人のラジオ体操」もそうしたひとつだろう。「当たり前」と終わりにせず、実現するところにヒットの秘密がある。

            

 この本のきっかけは、編集を担当した生活文化第2出版部・岡部奈央子さんが、著者の中村さんと別の本(「Dr.KAKKOのツンツンくびれ体操」)を作っているときに、中村さんから「実は美ボディー作りにラジオ体操が効く」と聞いたことだった。

 中村さんはスポーツドクターとして新体操の日本代表などの指導・治療を担当しており、その選手たちの中にもラジオ体操をしている人がいるという。「あの美しい人たちがラジオ体操!?」と驚いた岡部さん自身は運動が苦手。「ラジオ体操も子供の頃、いやいやダラダラやった記憶しかない」が、その思い出とのギャップに、再度驚き、ここに可能性があるのではと考えた。

 早速、ラジオ体操関連の出版を調べたところ、数年前に高齢者向けに出版され、3万部ほど売れている。そこで、「ある程度の需要は見込まれるかもしれない」と判断した。

 単なる解説本ではつまらないと、ターゲットを女性向けにし、装丁やデザインもエレガントにした。「普通に思い浮かべるラジオ体操とのギャップを出したかった」(同)。

 ラジオ体操は、逓信省簡易保険局が1928(昭和3)年に「国民保健体操」として制定し、日本放送協会のラジオ放送で広く普及した。その後、51~52(昭和26~27)年に「ラジオ体操第一・第二」として再構成された。80年以上続き、愛好者も多いため、ギャップをどう出すのか、苦労した。

 2012年4月22日、発売前日にテレビ番組で紹介されたところ、注文が殺到。DVD付きのため増刷が間に合わず、連休中に売り切れになる書店が続出した。

 岡部さんは「ラジオ体操はどこか懐かしさがあり、あの音楽がかかると誰でもすぐに思い出します。それに、付加価値をつけたのがよかったのでは」と振り返る。

 同書は「ラジオ体操第一」のみを紹介しているが、読者からの「第二も」という声に応え、6月には「もっとスゴイ! 大人のラジオ体操 決定版」を発売する。

 日頃、たるんだ体を、あの懐かしい音楽に合わせ、動かしてみるのもいいだろう。 (村上信夫)


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