携帯電話大手3社が、通話とデータ通信を合わせて月額5千円以下の割安な料金プランを4月以降に導入することが分かった。
ソフトバンクは同日、通話と1ギガ(ギガは10億)バイトまでのデータ通信が利用できる月額4900円(税別)の料金プランを発表。またNTTドコモは家族向け料金プランにデータ通信量の少ないプランを新設する。KDDIも割安な料金プランを新設し、今夏までに導入する見通しだ。
現在、大手3社は通話とデータ通信容量が2ギガバイトの定額プランを月額6500円の横並びで提供している。安倍晋三首相の指示で、総務省が昨年12月、携帯料金引き下げや販売奨励金の適正化を要請したことを受け、ドコモとKDDIも1月中に発表する予定だ。
ソフトバンクの新料金プランは、データ通信容量が1ギガバイトまでで月額2900円。1回5分以内の国内通話がかけ放題となるプランと組み合わせると、合計で月4900円(同)となる。1ギガバイトを超えると通信速度が低下するが、追加料金(千円)を払えば、1ギガバイト分のデータ通信が利用できる。
一方、ドコモは家族向けの「データシェアパック」に、データ通信の使用量が少ない家族向けに数ギガバイトの低料金パックを導入する。これまで同パックはデータ通信量10ギガバイトが最小だった。ドコモは個人向けの1ギガバイトプランも「(ソフトバンクと)同等のプランを検討中」としている。