静岡祭りを見ずに、掛川に~
掛川で三熊野神社大祭が開幕 華やか 自慢の祢里を引き回し
2010年4月3日
華やかに飾った祢里を引き回す若衆=掛川市横須賀地区で |
掛川市横須賀地区の旧城下町を舞台に繰り広げられる三熊野神社大祭が2日、開幕した。「した、した」と独特の掛け声とともに引き回される各町自慢の祢里(ねり)(山車)13台が登場し、4日まで3日間続く。初日の「夜祭り」では、若衆が町内で祢里を引き回した。
祢里の上部には「出し」と呼ばれる華やかな縁起物の飾りがあり、中本町は「高砂」、新屋町は「神功皇后」を飾り付けて引き回していた。お囃子(はやし)に乗って旧街道をジグザグに進む様子や、祢里同士が擦れ違う際の作法なども見どころだ。
3日は宵宮で、神社に13台の祢里が集まり、午前10時半から県無形民俗文化財の三社祭礼囃子が奉納される。午後9時まで祢里の引き回しがある。
4日は本祭。神社では午前7時から子授けの神事、例大祭、地固め舞、田遊び奉納などがある。各町では祢里の引き回しがあり、午後9時に神社で千秋楽を迎える。
同神社は701年、文武天皇の皇后が子授け祈願の成就を祝って建立したとされ、子授け、安産、縁結びなどの神として知られる。
大須賀町商工会は大祭に合わせて3、4両日、割烹(かっぽう)旅館八百甚の西側で横須賀特産の砂糖「よこすかしろ」を使った黒糖酒「ヨコスカラム」を販売する。ラムを使ったカクテルや、この時期限定の桜バージョン包装にしたよこすかしろも用意する。3日は午前10時、4日は同11時から。