「僕みたいな政治家が長くやる世の中は危険」政界引退を表明
《「今回の住民投票の結果を重く受け止めている。(大阪都構想は)間違っていたということになるんでしょうね」。大阪都構想の賛否を問う住民投票で反対多数となり、大阪維新の会代表の橋下徹大阪市長の敗北宣言で幕を開けた記者会見。報道陣からは、壇上に並んだ橋下氏と維新幹事長の松井一郎大阪府知事に矢継ぎ早に質問が飛んだ》
--負けてしまった原因は何だと分析しているか
橋下氏「僕自身に対する批判もあるだろうし、都構想についても説明不足だったということだと思います」
--都構想が反対多数となった場合、政治家を退くと発言していた。その思いに変わりはないか
橋下氏「市長の任期はやり遂げるが、政治家はもうやりません。弁護士という肩書はありますから。維新の弁護士としてやらせてもらえませんか、とは言っている。まだ明確な答えはもらえていませんが…。任期満了までの市政については、色んな課題があるが、自民や公明とも話し合って進められるものは進めていきたい」
《政治生命を賭して訴えてきた大阪都構想の夢が破れた橋下氏。しかし結果とは裏腹に、すがすがしい表情で質問に答えていく》
橋下氏「自分なりにやれることはやってきました。7年半前の38歳からずっとです。無理してやってきたところもある。でも自分のためにやってきた人間が、公のために何かしたいと思ってここまでやってきた。自分なりに悔いのない、政治家としてこれまでの7年半思う存分やらせていただいた。最後にこういう結果で政治家を辞めると言わせてもらうのは、納税者の皆さんには申し訳ないが、大変ありがたく思う」