ある男が死んだ。
彼は生前中ろくなことをしなかったので、送られたのは天国ではなく地獄。
出迎えたのはマッチョな門番の赤い悪魔。
「これはこれは、ようこそ地獄へ。
おい、どうしてそんなに暗い顔をしている?」
「地獄に送られたのに、明るい顔なんかできるかってばよ!」
「しかし地獄には楽しいことがいっぱいあるぞ。酒は好きか?」
「酒? もちろん」
「それはいい。
月曜はウィスキーとテキーラとワイン等々、吐くまで飲むことになっている」
「へえ。楽しそうじゃないか」
「タバコは好きか?」
「もちろん」
「それはいい。
火曜は世界中のタバコを朝から晩まで吸い続ける。
肺ガンなんて心配無用。もう死んでるんだからな」
「素晴らしいな」
「ギャンブルは好きか?」
「もちろん」
「それはいい。
水曜はルーレット、バカラ、ポーカー、その他なんでもギャンブルの日だ。
破産なんて怖がる必要もない」
「素晴らしいな」
「ドラッグは好きか?」
「もっちろんってばよ!」
「それはいい。木曜は覚醒剤、コカイン、マリファナ等々、何でもありの日だ。
心ゆくまで吸ってもらう」
「素晴らしいじゃないか」
「お前は男もイケるか?」
「いいや、俺はホモじゃねえってばよ」
「.....ふーむ。じゃあ、金曜はちょっと辛いかも」