【バンコク=田原徳容】ペシャワール会現地代表の中村哲医師(61)は27日午後、タイの首都バンコクの空港で記者会見し、現地スタッフが伊藤さんの遺体を確認したことを明らかにした。
中村医師によると、遺体は、ジャララバードの北北東約40キロの山岳地帯で発見された。頭部と足を銃で撃たれており、「村人に追いつめられた犯人グループが、一緒に走って逃げるには邪魔だと判断し、乱射に近い状態で殺害したのでは」との見方を示した。
犯人グループについては、「現地での活動で恨みをかうようなことはなく、トラブルもなかった。政治的なものでもなく、単なる強盗目的ではないか」と述べた。また、手口などから旧支配勢力タリバンなど武装勢力ではない者による短絡的な犯行の可能性を示唆した。
現地の治安情勢について中村医師は、雪が解けた4月以降に悪化し、対日感情もこれまでになく悪くなったと感じていたとし、「そのような状況下で、邦人スタッフの一時撤収を進めていたが、情勢に対する認識が甘かった点はある」と厳しい表情で語った。
中村医師は、28日中に専用機でパキスタンのペシャワール経由でジャララバードに入り、伊藤さんの検視に立ち会い、30日までに遺体とともに帰国する予定。
中村医師によると、遺体は、ジャララバードの北北東約40キロの山岳地帯で発見された。頭部と足を銃で撃たれており、「村人に追いつめられた犯人グループが、一緒に走って逃げるには邪魔だと判断し、乱射に近い状態で殺害したのでは」との見方を示した。
犯人グループについては、「現地での活動で恨みをかうようなことはなく、トラブルもなかった。政治的なものでもなく、単なる強盗目的ではないか」と述べた。また、手口などから旧支配勢力タリバンなど武装勢力ではない者による短絡的な犯行の可能性を示唆した。
現地の治安情勢について中村医師は、雪が解けた4月以降に悪化し、対日感情もこれまでになく悪くなったと感じていたとし、「そのような状況下で、邦人スタッフの一時撤収を進めていたが、情勢に対する認識が甘かった点はある」と厳しい表情で語った。
中村医師は、28日中に専用機でパキスタンのペシャワール経由でジャララバードに入り、伊藤さんの検視に立ち会い、30日までに遺体とともに帰国する予定。