伝道院の同期で仏教婦人会連盟の講師をしている
田中信勝さんの詩が仏婦連盟機関誌「めぐみ」に
掲載されていたので転記しました。
きのうの夜の あの静けさは
雪の降る音だったのですね
愚かにも気づかなかった
いのちの妙音
やがてはとけて 大地を潤す
功徳の雪だというのに
賑やかなるものに 心うばわれ
華やかなるのもに 眼うばわれ
うかうかと うかうかと
聞きもらしてきた…降雪の慈音
決して聞きもらしてはしらない
あなたの悲しみの音を…と
見上げれば
雪の華 私の上に舞い降りて
声をかけ
同朋(とも)と見わたせば
そこはもう まばゆいばかりの
白銀の世界
(仏教婦人会連盟講師 田中信勝) ◇