King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

触れられないカレンダーの変化

2021年02月23日 10時59分47秒 | 珈琲

昨日は月曜日なのに妙に人出がざわざわとして来店者も多いのでした。

実は、土曜日曜を乗り切って月曜はスキーに行こうとしていたのですが、

日曜の気候は20℃もあり、外に出たら慌てて上着を脱いでどうしてしまったのかと

思うほどでした。しかし、実は体調とか物事へ向かう気持ちとか何かと今までにない

前向きな気持ちで仕事もはかどり、つまり今まで感じていた何かとブレーキのかかるような

物も結局寒さがなくなったということだったのかという思いをしました。

それで仕事がはかどり予定も乗り切り、月曜は滑りに行けるという感じにはなったものの

しかし、この暖かさはもはやスキーというものではないという気分にもさせたのです。

 

この極端な変化と気持ちの変化に戸惑い、昨日は結局出かけなかったのですが、

気が付けば23日は休日になっており最近は日にち固定の祭日が少なく、はて何の日かと

気にすると天皇誕生日でした。つまりは飛び石連休で人出も多いのでした。スキーに

行かなくてよかったと思うのでした。昨日も暖かい日でなんと訪れた人の中には半袖姿の

人さえいました。

 

そんな訪れた人たちにおすすめしたのがザンビアの珈琲でした。

 

アフリカの豆の入荷が少なくなり、自家焙煎店でもなかなかアフリカ豆を売っていなかったり

するのですが、そもそもアフリカの豆が好きという人もそう多くないのです。

というのもここの所のスペシャルティの豆の人気は何といっても中米の豆で入荷が少なく

争奪戦でどれも高いものばかりです。

 

そんな中、アフリカの豆はヨーロッパの需要が高く、タンザニアなどが高騰するという状況で

大手チェーンがこの豆を取り上げたりしてさらに過熱してみんながタンザニアと騒ぎだすという

ことになったりしましたが、しかし、その実その豆がどういう味でどういう心地になり、なぜ

飲みたいのかというのを語れる人もなく、どこどこのチェーン店が入れて飲んだら忘れられない

とかいうのでそれはどうしてか聞いてもどこどこの豆だからというもの以外話がつながらない

のでした。

 

そんなアフリカ豆も自家焙煎店で売られている豆がどういう焙煎になっているかというと

大概が真っ黒になるまで焼いてあり、苦いだけなのです。

そんなアフリカ豆ばかりの中、私自身ザンビアの豆は知らなかったし、イエローハニーという

名前からしてアフリカらしくないものに僅かの期待も生じて入れたのでした。

これなどは本当に試飲してもらいたい味です。今までに飲んだことのない味なのです。

 

それこそ冬の終わりにこの口蓋の上から広がってくる甘みをじんわりとつつまれて

寒かった冬を思い返してみたくなるのです。

 

思い返すといえば今年はすごいカレンダーに変化のある年でした。しかし、それについて

誰も突っ込むこともなく、淡々とみんな過ごして行くというのはなんか余りの無視っぷり

に不思議な思いが募ります。

 

そんな中、昨日は猫の日だとかでやたら猫関連の番組がテレビであったり、CMも猫エサの

物が頻繁に流れていました。

 

それなのにスポーツの日とか天皇誕生日については誰も何とも言わないような気がします。

 

モカマタリが入荷しなくなった代わりに久しぶりにニカラグアの豆が手に入りました。

私の好きな産地であり、サンタアナが入ってこなくなりしばらく見なかったのですが、

SHGでもあればましなところちゃんとした農園ものでしかもしっかりと固くしまった新しい豆です。

 

この固くしまった深いオリーブグリーンの豆こそニカラグアらしさと中米のフルーティーな風味と

南国の風を感じさせる味を醸します。とはいえこの固い豆をふっくらと開かせるのが至難の業で

特に水分を含んだ新豆は開かせるだけでなく味よく焼き上げるのは一方では行かないのです。

しかしそれ好きな豆だけにどうやればいいかは心得たものです。

 

ニカラグアの豆は焼き上がりも他の豆と違います。その豆姿の迫力とは裏腹に駱駝色の豆肌と

お湯を差したときに上がる香りにニカラグアらしさがこもります。

 

もうひとつしばらくいい豆のなかったコロンビアによいものが入りました。マグダレナですが

これがかつて入れたものよりパワーアップしてコロンビアらしいマイルド珈琲となっています。

苦いだけ黒いだけのコーヒーじゃない珈琲をお探しの方にお勧めです。


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