見えないを 見る

*


見えないを　見る　

みえないから　
かかとを　おもいきりあげ　
みる　
はだかのおおさまは　
とっくに　とおりすぎ　
おおさまの　はだかが　
あちこちに　ちらかっている

わかれ道の涙

*

わかれ道の涙　

いつだって　まよう　
きみに　であったり　
ぼくに　であったり　
きみと　わかれたり　
ぼくと　わかれたり　
まよいに　まよって　
ここに　たちつくす　

なにものであるのか

*

なにものであるのか　　

なを　うしなえば　
しあわせを　
どのように　
もとめるのだろう　
　

 

　　

変身

*


変身　

うまれかわりの　
しっさく　

眠り

*


眠り　

ゆめみている　
とおい　かこと　
ちかい　みらい　
かこと　みらいを　
かけあわせると　
いまの　いまの　かなしみ　

隠し文字

*


隠し文字　

おはぎを　
さかさからよんで　
おはぎ　
ねじれる　ひび　

ガリバーとは 誰か

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ガリバーとは　誰か　

ちいさなへやに　はいると　
としおいて　かなりこがらな　
ガリバーが　ねっころがっていた　

きょじんでもなく　こびとでもない　
わたしたちは　はたしてなにものか　
あんぱんくいながら　はなしあうのだった　

先行きが見えない

*

先行きが見えない　

まいなすの　かげが　
ききゅうみたいに　
よるを　ただよう　

すべてが分かった

*

すべてが分かった　

もちろん　
あそびなのですが　
ちいさな　からだが　
みごとに　
ふゆうしています　

覗きの 絡繰り

*

覗きの　絡繰り　

あらいざらい　
おはなしください　
にちぼつ　までに