心の風景

晴耕雨読を夢見る初老の雑記帳

新しい年の船出

2012-01-08 09:54:34 | Weblog
 きょうも早朝から愛犬ゴンタとお散歩にでかけました。すると、小さな丘の上に立つ柿の木にヒヨドリたちが群がって朝のお食事をしていました。その周りではいろいろな小鳥たちが賑やかにおしゃべりをしている。イタリアはアッシジの聖フランチェスコのように、小鳥とお話はできないけれど、なにやら楽しそうでした。 

 新年を迎えて1週間が過ぎました。2日までは孫たちに囲まれて「おじいちゃん」をしていましたが、皆が帰った翌3日は、珍しく東大阪の花園ラグビー場に高校ラグビーの応援にでかけました。ラグビーとは縁遠い私ですが、若者たちの弾けるエネルギーを肌で感じると、なんだか元気をいただけるようで、地元の高校が勝ち進むと時々応援にでかけます。そして翌4日は大阪新年互礼会。政財界の集まりですが、こちらはかつてラガーマンだった橋下大阪市長の「熱い心」に目が覚める思い。いよいよエンジン始動、2012年の幕開けです。

 ことしのお正月は例年になくゆっくり過ごしました。ふだん落ち着きのない生活をしていますから、せめてお正月ぐらいは遠出をせず呑気に過ごしたいという思いがありました。そのぶん、積んでおいた本にも何冊か目を通せました。年末には、1年間に読んだ本のうち、あまり関心しなかったものは段ボールに詰め込んで古本屋に直送しました。特に今回は、リタイアまで数年に迫ったこともあり、身辺整理の意味も込めて仕事関係の本を思い切って整理しました。そのぶん、書棚が少し落ち着きましたし、なによりも気分的に楽になりました。こうして少しずつ、知識という贅肉を落としていくことになります。その先には、生身の人間としての私だけが残ります。

 そうそう、花園ラグビー場の帰りに日本橋のレコードショップに立ち寄りました。ピアニスト・舘野泉さんのLPを探しに行ったのですが、残念ながら見つけることができませんでした。その代わり、1階の中古CDのコーナーで3枚のCDを見つけました。「シャコンヌ~演奏生活50周年・最新録音」「夜の海辺にて~カスキ:作品集」「北欧の抒情シリーズ~パルムグレン:ピアノ名曲集」です。シャコンヌなんて昨年発売されたばかりですから、新品同様です。
 そんな次第で、新年早々、舘野さんの世界に浸っています。改めてピアノの透明さと奥深さに気づきます。ピアノの音がずっしりと心に沁みます。それは私にとっての原点回帰なのかもしれません。いやいや、激動の時代に微動だにしない強かさ、ふと自らの立ち位置を考える、そんな世界なのかも知れません。じっと静かに耳を傾けました。
 きょうから始まるNHK大河ドラマ「平清盛」。そのサウンドトラックは吉松隆氏の作なのだそうですが、舘野泉さんがNHK交響楽団をバックにピアノ演奏をするのだとか。

 話は変わりますが、年末に帰ってきた次男君からiPadをいただきました。スマホ関連のソフト開発に携わっている関係でしょうか、普段からこういった機器はいろいろお試しのようで、用済みになったお古です。でも私にとっては新品です。
 マニュアル本を買ってきて、薄っぺらい板のようなPCをいろいろ弄って遊びました。「これは使える」と思ったのは、EVERNOTEというネットサービスでした。自前でHDDを持たなくても、テキストやPDF、OFFICE文書、WEB資料等あらゆるデータを、ネット上のクラウドと呼ばれるデータ保管場所に預けることができるのです。さらに、それをiPadだけでなくPCやスマートフォンで共有できます。さすがに個人情報や社内情報を預けるわけにはいきませんが、一般的なWEB資料やPDF資料を持ち歩くには便利です。埃をかぶっていたカラ―スキャナーScanSnapに再度お出ましいただきました。
 
 お正月休みに続く3連休で、身も心もずいぶん綺麗になった感じがしないでもありません。呼吸を整えることができましたし、情報武装にも手ぬかりなし。さあて、今年も頑張ってみますか。
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