どシリアスなマヌケの日常

毎日毎日、ストーリー漫画を描き、残りは妄想.,いや構想の日々の日記。

さぁ、ストーリー漫画を描こう!

2022-09-25 11:04:00 | 日記

「葵の花」の田中陽(あかり)中学3年。制服はセーラー服の予定。高校生でこれになります。スカートはチェックのミニ。

「葵の花」ファーストシーン。
これ、24pで完成原稿があるんですが描き直ししたい。

この女キャラ要らないわと言うことと、実はこの話は敢えて陽の気持ちには触れてないんです。葵と陽が出会って恋が始まる初恋の話。
本当にこれが初対面の話。公立小学校でいじめられ、男の子たちからひどい事をされたのは「見た目のせい」と思っている陽は「男というもの」が怖い。私立の女子校に転校したのは小5の時。超おバカなお嬢様学校。従兄弟の神澤翔(お兄ちゃん)は好き。でも、お兄ちゃんの方が口をきいてくれなくなった。お兄ちゃんにはガールフレンドがいるらしい。お兄ちゃんにはすごく仲の良い親友という人がいて、一人暮らしのその人の家に度々泊まっているとカヤノ叔母さんが言っている。どんな人なんだろう。

前のバージョンより葵の心を掘り下げたい。彼も本当は女が怖い過去を持っている。。。この辺も前ので軽く描いてあるんだけど、投稿しようと思ったので余り残酷にならないように描いてある。今度は、かなり踏み込みます。

陽は「幼い」という位置付けが強かったのを「生まれて初めて知る気持ちに戸惑う」部分を付け足す。だから、陽の気持ちも表面に出します。実際のエピソードで増えるものはない。逆にこの女がいなくなったせいでスッキリするかも。シュチュエーションが変わるところは何箇所もありますね。24pでやってみます。

ネームからですね。上手くいけば今年の1作になるかも。
周期的に絵が描けなくなる体調なので、その時はストーリーのチェックしよう。



「望郷」10 葵の花

2022-09-24 09:02:00 | 日記



高間が料理をしている間、葵はテーブルに座って彼女に最近の気持ち悪い夢の話や自分の仕事についての話をした。高間から生活のサポートを受けてはいたが、顔は殆ど合わせていないので改めて自己紹介している気分だった。
精神科というところは、患者さんの人生の奥深くまで踏み込んで行くので自分みたいな若造でいいのか?といつも思ってしまうこと。初めて担当の患者さんが自死した時には備品倉庫で泣いてしまったこと。ベテランナースに「この不条理に耐えられなければ精神科の医者は務まらない!ずっと隠れて泣いていてください!」と叱られたこと。

「本当は僕ってヘタレなんだよね。さっきまで居た瑠美にも学生時代よく怒鳴られてた。解剖実習の初日にリバースしたからね。僕。留年スレスレの落ちこぼれとか、この大学に入れちゃったのが間違いだったまで言われてたもん。。。金髪の彼女と別れてからかな。意地みたいなものが出てきて、そこからは順調に国試まで行ったんだけど。一生勉強だと思うんだ。」
「人間は学ぶ者ですからね。」と高間はポツリと言った。

「はい。これなんかどうですか?」と高間は言って大きいお皿に乗った大きなハンバーグをテーブルの真ん中に置いた。付け合わせはブロッコリーと粉吹き芋、そして大量の花型人参のグラッセ。
「人参がすごい量だね」と葵が笑って言うと向かい側に高間が座った。
高間が話し出した。
「これは、葵の花。夏に空に向かって高く伸びて沢山の花を咲かせる立葵の花。色は赤。私の夫の名前は葵っていうんです。私は15歳で彼に出会った。。私の夫は私のことを“君は僕の花、葵の花“って時々言ってました。」
「。。。えっ?」と葵が驚いていると、高間の姿が変わった。

「アオイ、ごめんね。私の心が脆いから、あなたは私のために自分の気をほぼ全部私に与えてしまった。手を出して」とあかりは言うと葵の右手を掴んで握手のように握った。「返すよ。あなたが私に与えた分の全部を。」
葵は石のように固まった。それはわずかな時間だった。

葵が我にかえると目の前に高間が居た。「どうしますか?すぐ召し上がりますか?後でにしますか?」と尋ねてきた。27歳の早川葵の中に少し前の記憶は何も残っていなかった。葵の後ろにはアオイが目覚めて立っていた。人間には見えないけれど。


夜道を2人で歩いていた。あかりとアオイの2人で。
アオイが言う。「なんだ?あの夢は!なんで僕が子供たちに睨まれなきゃいけないの?サクラの態度なんか今すぐ殴るよみたいな感じだった。」
あかりが笑って「起きろ!ってことでしょうね。でも、あの夢はアオイの居場所を私に教えてくれた。あの場にいた3人の男の子たちは、すぐあなたを探し始めたんでしょうね。ガン飛ばす演出はヒカルが考えたんだと思う。」
「やっぱりヒカルはマザコンだ。」とアオイが言うと「完全には治らないわね」とあかりが言って笑う。
「僕と瑠美が大人の関係だったなんて信じられないよ。」
「信じなくていい。無かったこと。あの後、瑠美さんはどうなったの?」
「いいやつなんだけど男運ないな〜と思っていたら、30過ぎて良縁に恵まれて子供も男の子が2人できた。仕事も辞めなかった。一生医者を貫いた。」

「高天原に帰ろう」とアオイが言うと「今ここは過去の時間よ。帰れないよ。どうやって時を越えたのか分からない。あなたはわかる?」とあかりは訊いた。
「僕は人間の早川葵の中で眠ってた。。。わからないや。じゃあさ、ここにいて遊んでようか。デートしよう。僕たち普通のデートしたことなかったしさ。遊園地や映画、旅行。お金もいらないし、不都合があったら変化したり消えたりしてバックレられるから大丈夫でしょ。君がやってきた生活を今度は2人で。」アオイが少しふざけて楽しそうに提案する。
。。。それもいいかなとあかりも思う。

「迎えに来た」
後ろから声がした。


2人が振り向くとセキが立っていた。
「アマテラスがウロウロしていたから考えた。ずーっとだよ。1000年以上の宿題。我はな、いつも先を少しずつ予想しながら王様をやっているの。バクチウチみたいなもんだ。必要なものは事前に用意するようにして。」と言って手に持った赤いラメが入った玉を見せた。
『「時鏡のカケラ」から我が作った。こんな物騒なもの、作りたくて作ったんじゃないからね。でも、お前たちが過去に居続ける方がずっと物騒だろう。だから作った。帰るぞ。高天原じゃなくて赤界にね。』

キキは高天原にいる。帰れないだろう。今は。

「望郷」終わり



「望郷」。。。手こずってます。

2022-09-23 06:40:00 | 日記


絵に手こずってます。枚数が多いので。。。絵が下手なので。
今日中には絵が揃うと思うのですが。もう1枚、絵をプラスするかもなので分からん。
水彩カラーが面白くて、ここ数ヶ月コピックには触ってもいない。コピックも使いこなしているわけじゃないけど。透明水彩は遥か昔の高校時代に使っていた。コミケでイラストボードに描いたカラー絵を売ってました。あんなに下手くそでも売れたのは今となっては驚き。

今、手こずってるのはストーリー漫画が描きたくなってきてるからだと思う。殆ど文章のブログでどんどん絵が増えていくのは、絵でストーリーを描きたいんだなと。。。でも、カラーも面白いんだよね。

とにかく今日も一日、お絵描き。


「望郷」。。。一日遅れ

2022-09-22 06:55:00 | 日記
今日、最終話10をUPしようと思っていたんですが、かなり絵の枚数が多くなっちゃって明日になります。1日中描いても終わらなかったわw。

それに昨日は、Costcoへ行ってきちゃってねぇ。。。


手前のカップはティラミスのカップ。Costcoといえば大容量だけど、これは6個入り。前々から東京遠征で見かけていて、食べてみたかったもの。やっと昨日買って一つ食べてみました。
私、料理をするのも好きでティラミスも作れる。材料も何を使うか分かっている。
このカップのティラミス。きちんとコーヒーリキュールを使用していました。少し酔っ払ったわ。
激甘でもなく、むしろ甘くない。美味しかった。

Costcoは楽しいけれど実際に行くと買えるものが少ない。理由は大容量。
昨日も娘と行って自分の買った分の半分以上は娘に分けた。このティラミスも2個は娘へ。

私は運転禁止なので買い物は近所に一軒しかないコンビニでしている。娘には感謝、感謝なのである。
運転禁止になったのは服薬が理由で免許も返上。でも、元々私は運転自体がひどく下手くそだった。その理由はやっぱり病気のせいだと思う。不安障害とパニック障害も重複している。
心臓バクバク変な汗ダラダラでハンドルを握っていて、まさかメンタルの病気だと考えもせず運転していた。怖いねぇ。




「望郷」9 ストーカー

2022-09-21 08:47:00 | 日記
瑠美と葵が、あのバーの日から初めて会う日が来た。
葵は、いつもより少しオシャレでカジュアルな服装をしていた。普段はスーツも着ることがないのでポロシャツに適当なズボンを履いている。精神科医は普段着に白衣を着れば「お医者さん」になってしまう。流石にジーパンはないが。

昼、少し前に瑠美と最寄り駅で待ち合わせ、そのまま2人は普通のレストランでランチをした。
あかりは、変化して高天原の女官の顔貌になり、2人の近くの席で話を盗み聞きしていた。最初、瑠美は葵にお悔やみを言い、葬儀に参列できなかったことを詫びていた。
「大学の友達には父のことは言わなかったから。。。僕の知り合いは医師会から話が伝わった人だけが弔問に来てくれただけだから気にしないでいいよ。」と言った。

食事をしながら瑠美や他の大学の仲間の近況を話し合い、あとはお互いの仕事の話。
あかりは、飲み物を睨みつけ精神を集中して盗み聞きに熱中していた。次は、どこに行くんだろう。
食事をして話をして3時間近くして2人は立ち上がると店の前で別れた。
ほっとしたのも束の間、葵がマンションに帰って1時間もすると、また瑠美から電話があった。受話器を持って葵は「そうだね。また、情報交換しよう」と答えていた。

あかりは、これは「お付き合い」の始まりなのかなと思った。
葵も瑠美も仕事は医師で、まして瑠美は大学病院に勤めているので2人で会う時間はなかなか取れないはずと気がついて、あかりは少しホッとした。でも、その日を境に瑠美からの電話は3日に1度くらいかかって来るようになった。
電話が来るたび、あかりは葵のそばにピッタリくっついて盗み聞きをしてた。家政婦の高間は週に3日でも、それ以外は姿を消して同居しているのだから容易いことだった。

電話の話の内容は、だんだん雑談になっていきプライベートな話になっていった。
あかりは、スマホがない時代で良かったよと本気で思っていた。ある日の電話で葵は夢の話をしていた。「父が亡くなった頃から毎日、同じ夢を見るんだ。紅い長い髪の男に睨まれてる。ただそれだけ。なんか叱られてる感じなんだ。。。そうだよね。精神科の領域なんだけどさ。夢はね。」
。。。紅い髪の男。。。睨んでる?。。。それって、まさか。。。とあかりは思った。

「気持ち悪いことに、最初は男1人だったのが1人ずつ増えて今は5人。男3人、女2人。全員で僕を睨んでる。一番最後に出てきた女なんか僕を殴る仕草をするんだ。」



次に瑠美と葵が会ったのは1ヶ月後だった。
前と同じ店で同じくランチ。でも、その後が違った。葵は瑠美を連れて自宅に向かったのだ。昔、葵は「瑠美をマンションに入れたことは無かった」と言っていた。あかりは、私に嘘をついていたの?それとも過去が変わったのか判断がつかなかった。焦りを感じながらマンションに入っていく2人を見ていた。
あかりは、しばらく考えて覚悟を決めた。

葵の部屋のインターフォンを押した。葵がドアを開ける。「あれ?高間さん。どうしたの?」
高間になったあかりは「今、お客さまをお連れの早川さんをお見かけしました。何かお手伝いが必要ならばと思いまして。」と言った。自分でもイタい行動で恥ずかしかった。
奥から瑠美が「お客さん?」と尋ねてきた。葵は「僕のお姉さんが来た。」と答えた。するとパタパタと足音がして、佐々木瑠美が玄関まで来た。その表情は、爽やかで明るい性格をそのまま映し出したものだった。あの時、穂月がつれてきたルミは別人だと改めてあかりは思った。

「弟さん酷いんですよ。前かのの写真を見てほしいって私を引きずってきたんです。友達とはいえ、同じ女に失礼ですよね。私は女じゃないって言われた気分。」と瑠美は言うと葵にパンチする仕草をした。瑠美の瞳が揺らいでいるのをあかりは見逃さなかった。「早川、私帰るわ。また、みんなで呑もうね。」と言って瑠美は靴を履いて部屋から出て行った。

その後ろ姿を見て、あかりは気がついた。あ。。。バーの日から1年過ぎてる。
「付き合いは1年。2年前に別れた。理由は愛せなかった。」再会した日に葵が言った言葉。その1年が消えた。
「高間さん。申し訳ないんだけど少し早いけど今日の夕食作ってくれる?なんでもいいからさ。」
「かしこまりました」と高間は答えた。

あかりが冷蔵庫を覗いて何を作るか考えていると後ろから葵が話しかけてきた。
「高間さんは、ご主人を亡くされて再婚とかは考えたことないの?」
「ありませんね。夫が好きですから。死んでも好きですから。彼は代わりの効くものではないですから。」
「そっか。そう言うこともあるのか。」
「唯一無二の存在です。私にとって夫は。姿が見えなくなっても。おかしいですか?」
「ううん。僕も代わりはいないし、自分の寂しさを埋めるために他人を利用してはいけないと思うんだ。」

葵も瑠美の気持ちは分かっていたのだ。以前の彼は彼女の好意を利用した。結果、ひどく傷付けた。今度は違う。自分の寂しさを埋めるために他人を代用品にはしなかった。アオイがずっと悔いていた行いが「無かったこと」になった。

10につづく。。。