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デイブレイカー

2010-12-01 | 劇場映画れびゅー
人類がバンパイヤに取って替わられた世界を描く『デイブレイカー』を観てきました。
★★★★
アイデアが凄く斬新でついつ見入ってしまった。
そっか、この映画みたいにウィルス感染でバンパイヤが増殖した事にしなくても、『トワイライト』や他の吸血鬼もののバンパイヤ達にしたって規律が無ければ好き勝手に人間を襲って、襲われた人はバンパイヤになって…の繰り返しでこんなバンパイヤが中心の世界になってしまう事だってちょっと考えたら想像つくけど、それを題材にした映画って無かったよな。
(何かの映画の中でこうなってしまう危険性に関する台詞有ったよね)

という事で、人類は不死を自ら望んで感染を繰り返し過ぎ、世界の95%がバンパイヤに、世界は人類に代わる新たな種としてバンパイヤを中心に何もかもが回っている。
パンデミックからわずか10年、感染を免れた人間は彼らにとり消費されていく食料として扱われ、野良人間は軍隊に捕獲されて採血工場に直行…。

ついこの間まで同じ人間だった相手を食料としか見ていない元人間達の社会がムチャクチャリアルで面白い。
現在の人類の社会生活がそのままバンパイヤにとって替わられているので、社会構造はそのまま。

そんな不死で世界を制圧したはずの彼らには重大な問題が迫っていた。
食いつぶしすぎたせいで食料の人類が絶滅寸前、つまり彼らにとっては代用品が利かない食料がほぼもう付きてしまいかけたところから話は始まります。

ウィルスものと吸血鬼ものをかけてはいるものの、ルールは古典の吸血鬼ものに従っているので小難しいように見えて実際は馴染みの設定が主体。
しかしその馴染みのはずの設定のいらい方がイチイチ上手くて、ストーリーに関してよりも設定に関して「なるほどそう来るか」と何度も思わせるうえ、古典から近未来スリラーを確立してるところが凄い。

イーサン・ホークの見事な憂鬱顔芝居が吸血鬼に映える映える。
サム・ニールの天然異形の者顔もオイし過ぎる。
でも何よりこの映画の成功は、どこからどう見てもバンパイヤの親分顔なウィレム・デフォーを人間役に持って来たところ!
いや、書いてるうちにもう一回この映画観直したくなってきた。

ネタバレ
凄惨な増殖の連鎖で幕を閉じるラスト10分が最凶にイイ!
人類を救うのが、血で血を洗う大量共食いとは…。



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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
>ヒナタカさん (そーれ)
2010-12-14 22:00:07
どうもです!
>「穴のあいた車でのカーチェイス」に感動しました。ヴァンパイア映画でしかできないアイディア
でしたねぇ、それも視界の見せ方から、車内で光を避けるバンパイヤの混乱ぶりも面白かったですねぇ。
>KLYさん (そーれ)
2010-12-14 21:56:51
どうもです!
ですねぇ、これを切欠に似たようなモンスターホラーが次々に作られないことを願いますがw
狼男だらけな未来とか…。
ロジックを考え始めると、心臓を杭で打たれたら一瞬で燃えて灰になったり医学的に生命活動していないのに生きているところまで説明しなきゃいけなくなりそうなので、深く考えるのは辞めときましょうw
Unknown (ヒナタカ)
2010-12-02 21:50:36
こんばんは。トラックバックも送らさせていただきました。
デイブレイカーは本当斬新でしたね~。
自分は世界観もそうですが、「穴のあいた車でのカーチェイス」に感動しました。ヴァンパイア映画でしかできないアイディアでした。
Unknown (KLY)
2010-12-01 01:03:00
ありそうでいてなかった世界観ですよね。上手いもんです。
出来たら火がついて消えたら何で人間に戻ったのか、その血を飲むと何で人間に戻るのか、リアルじゃなくていいからロジックが聞きたいです。ロジック的にはその2つの治療法が繋がってたりしたらなお面白かったのに。w