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ゴールデンスランバー

2010-02-02 | 劇場映画れびゅー
立て続けに期待してた割りにつまらなかった映画を観てしまった勢いで、あんまり期待していなかった『ゴールデンスランバー』を観てきました。
★★★★

考えてみると、邦画のサスペンス逃亡劇でこんなにワクワクした記憶がないかもしれない。

ベースにあるのは学生の頃のノリ、ただただ仲間と居る事が楽しかった記憶、ノスタルジックな空気が全編を通して感じられる、文字通り黄金のまどろみな映画。
最後の最後までむちゃくちゃ楽しんで観ました。

「お前、オズワルドにされるぞ」
冒頭で嵌められて犯人扱いされる主人公の逃亡劇。
一見複雑な展開は無くて、一本道のシンプルさで主人公の心の動きだけを観ていれば面白そうな感じ。
設定の甘さが「微妙なんじゃ?」と思わせる、突っ込みどころもチラホラ、でもそこは観客にかけられた罠。

そうたかをくくって観ていると、途中から思わぬ展開の連続にワクワクが始動する。
関係ないと思ってたどうでも良い設定から、突っ込みどころだと思っていたところも含めて全部伏線だったりして。
しかもそれらが考えて観てなくてもわかりやすく演出されているから、どんな人にも楽しめてしまう内容。

複雑なのに難解じゃない、万人にお勧めできるハラハラワクワク、笑いどころと突っ込みどころ、そしてちょっぴり感動と悲しみの詰まった秀作です。

映画で人気の役者ばかりを集めたキャスティングにも注目!

ネタバレ
冒頭のシークエンスをラストに持ってくる演出。
それが無くても相当満足していたのに、思わぬ追い討ちによい映画を観た時に起きる鳥肌が立って幸せな気持ちに。
しょーもない映画を2本観た後だったせいかもしれんけどw

放置されてる廃車がバッテリー交換だけで動いたり、花火の打ち上げにノートPC使ってる時代に学生だったやつらがなんでカローラの古いCMソングを知ってるのかってところ、ソニーに固執し過ぎてポータブルワンセグテレビを買わずにPSPを買ってしまう辺りにはスポンサーの関係もあるから目をつぶりましょうw



ゴールデンスランバー
伊坂 幸太郎
新潮社

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コメント (6)    この記事についてブログを書く
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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
>パレード左奥の警官役さん (そーれ)
2010-03-02 22:17:00
どうもです!
そうなんですねぇ、でもやっぱ変ですよねー逃げるのに必死でゲームするわけでもないのにw

バッサリ切ってて正解ですねぇ、テキトーにするべきところはテキトーにした方がスピード感あって楽しい^^
PSP (パレード左奥の警官役)
2010-02-24 16:58:01
はじめまして。

ワンセグテレビではなくゲーム機を買ってしまうのは原作からの設定です。
このブログを拝見して「そういえばそうだな」と今更納得しております。笑

また、原作ではセルフGSで軽くメンテをするシーンがありますが、
映画ではばっさり切ってありました。
尺や映像のスピード感からいえば正しい選択だったと思います。
Agehaさん (そーれ)
2010-02-23 16:02:59
どうもです!
なるほど、強力な信頼関係と拘りで作り上げられてるんですねー。
時間があったら原作も読んでみたいなぁ。
キルオ。 (Ageha)
2010-02-21 08:33:50
伊坂さんはアヒルと鴨…の時、何刷目かわすれたけど、原作文庫の一部を変更してしまったくらい、中村監督にはハマっているし、フィッシュの時はあの役は濱田くんがいいなって名指し。ゴールデンに至っては、キルオは濱田くんかをあてがきして書かれてるというから、伊坂さんの、2人へのリスペクトはハンパない気がします。(笑)
でもこの三人が揃うと無敵。面白かったです。
>KLYさん (そーれ)
2010-02-03 13:01:53
どうもです!
原作は相当面白いらしいですねぇ。
機会があったら読んでみます。

頭とラストは映画オリジナルなんですね、あの場面だけで硬めな仕事をしてる旦那が居て、家族がうまく行っていて、通り魔が街を騒がせていて、といろんな背景をかたっていて、それでもってラストも同じ場面。
上手いですよねぇ。
大好きです (KLY)
2010-02-03 00:35:01
原作も夢中になって読みました。頭とラストは映画オリジナルですけど、これは中村監督お見事!って感じです。
細部はもちろん本に譲りますが、その分魅力的な俳優さんが上手く演じてくれて、映画としての良さがとても出ていたと思います。