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容疑者Xの献身

2008-10-07 | 劇場映画れびゅー
テレビドラマ『ガリレオ』は、ちょうどジムと時間が被ってたので、テレビをつけるといつもクライマックスの時間帯。
なので、ほとんど種明かししか見てなかったドラマなのですが、その映画版『容疑者Xの献身』は、予告編を観る限りむちゃくちゃ面白そう。
ということで、とりあえず観てきました。
★★★★

イイ。
堤真一が相当イイ。
この映画、この役を違う人が演じてたらどう壊れていただろう。

原作は東野圭吾のベストセラーなのだそうで、それも物凄い本なのだそうで、そんなことには全く興味も無くて大変恐縮なんですが、テレビドラマ版の軽いノリが健在だから、堤真一がここまで重く演じてくれてなかったらクライマックスでこんなにも感情移入出来ずにいたかもしれない。

泣けました。
トリックの裏側にある驚きの真意、不器用な愛の形に。
タイトルの意味も、ストーリーの流れも全く知らずに観たので、目からウロコと涙がポロポロと。

テレビドラマ版観てなくても、何の問題も有りません。
逆に、福山雅治と柴咲コウの演じるキャラクター設定は、ストーリーの強さに対してどうでも良い扱いかも。
単発で映画化するよりは、テレビからの流れで映画化した事で興行的には成功したと言えるんだろうけど、ドラマに思い入れの無かった人からむしろ邪魔な設定なような…。

ネタバレ
ベストセラーのネタバレを書いたところで、きっと原作を読んだ方には「何を今更わかったようなことを」と言われても仕方がありませんが、石神にまんまと騙されてしまいました。

全ての事象が見えた通りの事とは違い、映画を観ている中で推測している事が、全て意図して間違った方向に誘導されていたと気づいた時の驚き。

助けたい相手までもを騙し、自らを100%犠牲にしても完璧なトリックを成立させようとする石神の愛と、それに気づいた靖子の告白に号泣。
でも、せっかくの彼の犠牲が水の泡にと思うと、こんな悲劇は無いよね…。



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コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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Unknown (にゃむばなな)
2008-10-22 14:06:05
思い込みというのを映画の中だけでなく、この作品に触れる人にも味あわせる巧さが見事でした。

アリバイ作りのためにウソを作るのではなく、事実をアリバイにするのには驚きましたよ。
にゃむばななさん (そーれ)
2008-10-30 15:12:39
どうもです!相変わらずレスポンス遅くて申し訳ありません。
>この作品に触れる人にも味あわせる巧さ
そうですよねー。
体験型とでも言うか、シャマラン系の洋画によくある手法をまったく違うアプローチでやってのけてる辺りに唸ってしまいますよね。