AVP2/エイリアンズ VS. プレデター

対決ものお祭り映画ブームも沈静化して久しい今日この頃。
やらなくていいのに『エイリアン VS. プレデター』の続編『AVP2/エイリアンズ VS. プレデター』が来ちゃったので、とりあえず観てきました。
噂の“バットマン対スーパーマン”に始まる二次ブームへの布石となるのか？！
★★

お祭り映画な事を前提とした作りで、恐怖やスリルなんて言葉を完全に吹き飛ばして単純にエイリアンとプレデターのコラボレーションを楽しませてくれた前作。
その第二段ともなると、俄然盛り上がりだけに期待が集中していたのですが、前作のエンディングから始まる序盤のテンポの速さこそ好感が持てたものの、途端にどうでも良い人間サイドのドラマが始まって失速。
しかも舞台はのどかな田舎町。
若者たちもなんだかパッとしない、いや、俳優に全く華が無いせいか。

わざわざ華も力量も無い安物俳優達をキャスティングしてるんだから、演技なんてさせる必要無いでしょう。
前作では、圧倒的な強さを前に人間ドラマなんて途中から吹き飛ばしてくれたんですが、今回は中途半端にずっと引きずるのでただのモンスター映画になってしまった。
せっかくプレデターが一人で来てるんだから、人間なんてそっちのけでプレデター一人称で描ききってしまえば良かったのに。

両方のシリーズ全体を通しての大いなるパロディー映画なのは前作と同様なんだけれど、お約束のつなぎ合わせだけで前回楽しめたのは一作目だったから。
今回もお約束のつなぎ合わせな作りは同じなので、全然新鮮味が無かった。
有り得ない設定を増やすのには反対だけど、見せ方を変えるくらいの工夫はして欲しい。

つか、ほんと言うと、エイリアンをプレデターなんかと一緒にくくって欲しくない。
エイリアンシリーズって、映画としての格はずっと上でしょう。

ネタバレ
ネタ元で描かれていなかった新たな繁殖方法を描くのは反則。
クイーンも無しに、いつの間にかエイリアンがワラワラ沸いてきたと思ったら、あんな事で誤魔化すなんてファンとしては頂けません。

両方のシリーズの世界観崩してしまいかねないじゃないですか。
プレデターの交配方法を受け継いだとしか説明が付かないんですけど、プレデターって口から出産する生物なの？なんて真面目に考えるのも馬鹿馬鹿しいから辞めてくれｗ
ベタでも良いから今回もクイーンにフェイスハガーの卵を産ませて欲しかったなぁ…。

ユタニさんてだれよ！

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