犬ケ島

日本が大好き過ぎるウェス・アンダーソン監督から、不思議の国ニッポンへのプレゼント。
『犬ケ島』を観てきました。
★★★★★

舞台はウニ県メガ埼市と言う奇妙奇天烈な日本の架空の街と、犬達が住む犬ケ島。
全編通して、英語と日本語のちゃんぽんで物語は進みます。

大好きな日本の要素を全部盛り込みたかったのか、てんこ盛り過ぎておかしな日本像は、逆に監督にとってはたまらなく愛しい存在なのだろうと言う事が容易に想像出来るレベル。なんかね、映画を観ている間、ずっと愛を感じて凄く嬉しいんです。

しかも、違和感しか感じない日本像が描かれる映画はいくらでも有る中、この映画のは一味も二味も違って、おかしなところも含めて全て微妙なクオリティーを保っていてセンスが良いんですよね。余程良いスタッフに恵まれているのでしょう。

初っ端に出てくるメガ埼市の書き方からまず素敵で、「メガ」は縦書きで漢字のように一文字に纏め、次に漢字の「埼」と。「むむむ、この只ならぬセンスの良さは」と掴まれてしまう。

元々ストップモーションアニメにハマり易い私なので、この映画にも、映画のパペットにもぞっこん。
また無駄遣いしてドールを買い集めてしまいそうなのを必死でこらえております。

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