せんそうの日常。

2009-08-05 21:15:01 | ・本・記事。
1972年発行の「海鳴りの島から」は沖縄戦の実態を広報するための小冊子で、中盤には「友軍が一番おそろしかった」という見出しが見える。母親の買った何かにおまけでついてきたものだという曖昧な記憶。ちなみに母は、私が好きだったウチの店員さんを褒めると、「あのヒトはアカだよ」と返すようなヒトだったが。その冊子を、なぜか捨てられずにいる。私がただ持っていても何の意味もないのだが。

ワタシタチハセンソウヲクリカエシテハナラナイというようなときのセンソウには、戦火、殺戮、血、叫びがプリントされていまいか。血湧かし肉躍らせたき好戦派のイクサの日常は、多分それだろう。

『野火』を文庫本で読んだとき、ああこれが戦争なんだ、と思わせるものがあった。ごいんきょかたぎ紙夕刊の連載、太宰治にかわって、同じくことし生誕100年を迎える大岡昇平が始まっている。(樋口覚「死者の季節」という見出しは、検索してもヒットしない)。今夕は『俘虜記』。近いうちに読むかもしれない。


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