読まない本。ほか。

2007-04-08 09:06:03 | ・本・記事。
自転車で玉川上水喜平橋方面へ向かい、その帰りみち例によってこんなおうちよろしなあと横目に通り過ぎかけた平屋が平櫛田中美術館併設の記念館だった。107歳、昭和54年暮れまで住まった清静なる居宅には何か近しい息吹を感じるが、また、舞台姿の武原はんと並んだ等身大の写真はまるで2体の人形のようでもあった。美術館のほうには、植木等のお父さんはこんな感じだったかナンテ思いを馳せさせる像のいくつかや司馬江漢描く江戸時代の清水寺などがある。

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ほんとうに頭のいい人の文章というのは、押しつけがましくなくて親切だ。(*) 親切でも頭がついていけない者に難しいのはいたしかたない。

けさの朝日書評欄のトップは雨宮処凜さんの著書だ。たまに買うビッグイシューの雨宮処凛さんの評論は短いので、わからないけど読む。貧困な語彙から選べば、その刺す痛みの爽快感か。違うな。最初見たときするりとイメージがすり抜けたfukurousennseiの本なら買うが、雨宮さんの本は買わない。多く読まれるといいと思う。

 しかしリカちゃんも時々無粋なことをするひとなのだ。
  この書評じゃ、読んだ気になっちゃうじゃないか。

(*) 勝手なこと言ってるだけです。



きのう駅前の魚屋のよしのとカウンターで少し話をした。このとしになって、世の中には公務員とかサラリーマンとかと、その奥さんたちというものがどんなに多くて、それらが日本の常識をつくっているのだ、農民漁民個人商店工員病人は常識外ね、ということをやっと少しばかり知ったよなどと言った。よしのがスカートではないことに気づいた。きのう、マニキュアをしていない彼女の爪を初めて見た。

いいねえその手。あたしなんかハタラキモンノテダネとしか言われたことがないよハタラキモンじゃないのにと言ったら、あたしもそうだよとハタラキモンは言う。うそだよ。きれいな爪で小さくてかわいい手だった。


あれもこれも、それだけで。そういうもので。


秒針猫はハタラキモン on ザ・ハタラキモンノテの婆皺。

コメント
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