日常のぼやき

引きこもりレベル上昇中。そろそろ必殺技でも覚えそうです。

漫画感想 復讐の未亡人

2016-06-16 | Weblog
刀剣乱舞で今剣が極になったらなんか闇が深くなっててワロタ。


今回は復讐の未亡人という漫画の感想いきます。
ネット見てるとオンラインで見る漫画の告知が結構あって、これの紹介が一時期多かったので気になって買いました。

注意:ほぼ内容そのまま書く勢いでネタバレします。あとこの漫画は性描写が多いです


内容はざっくり言えば、ブラック企業で働いていた夫が過労から自殺をし、妻が夫の同僚達に復讐していく話です。
復讐と言ってもグロ描写があったり血を見たりというのではありません。上にも書いたとおり性描写が多いでお察しと思いますが、男相手は体を使って誘惑し女相手は言葉巧みに操ったりあしらったり協力者の陽史が体を使って陥れたりします。



鈴木優吾
故人。優秀なシステムエンジニアだったがやや気弱な性格で仕事を押し付けられすぎて過労、欝になり自殺(正確には欝からの解離性遁走のようなので、事故とも捉えられる)
やや気弱な断りきれない人として描かれているものの、リアルに考えれば誰もがこういう人だと思います。それやりたくないです、自分の仕事じゃありませんと声に出していえる人はあまりいないので誰でもなりえる存在として書かれていると思いました

主人公:鈴木蜜(本当は美月という名前だったが正体を隠す為に戸籍上で名前を変更した)
蜜と名を変えて会社に潜入した姿は妖艶で仕事も出来て優しい、まさに完璧な女性。ただ言葉巧みに相手をあしらったり心を掴んだりするのは心理学を学んだようですね。
常に柔らかい笑顔を浮かべているものの、復讐を実行するときは瞳孔が開き狂気じみた顔になります。ちょっと出来すぎな気もしますがこういう人が本当にいたら恐ろしいな、という印象。
男相手には体を使いセック以下略が多いのですが、貞操観念が薄いとかヤるのが好きなだけ、という感じではないように思えました。憎い相手でさえ愛おしい相手のように愛を囁ける、これぞ究極の狂気だなと思います

協力者:鈴木陽史
優吾の弟。やや口が悪くとっつきにくそうな性格なものの、優吾を大切に思っていたことには変わりなく蜜と協力して復讐のサポートをする。こちらも心理学を学び女性の心を掴むのはお手の物で性描写が多い(ただし蜜と違ってあくまで復讐を遂げる為の手段として割り切っているようではある)
蜜と違って皆殺しにしたいくらいの思いは持っていたようですが、蜜の意見を尊重して陥れる復讐に止まりました。

斉藤真言
優吾の部下。蜜たちからすれば彼も復讐の対象ではあるが、仕事に対して情熱を持ちダメな事はダメとはっきり言う、パワハラ上司にも真っ向から挑むなど自分の意思を貫く強さを持った人物。彼は優吾を心配し親しくしていたのだが結局優吾を自殺に追い込んでしまった会社、同僚、自分に悔しさを抱いていた。
蜜が唯一自分の正体を明かし、他の対象とは違う対応のされ方(後で詳細は書きますが)をされた人物



ターゲット1、課長の橋本
言葉が悪く威圧的な態度で部下を追い詰める、典型的なパワハラ上司。優吾を追い込んだ直接の原因の一人で一番最初に蜜たちのターゲットにされた。
蜜は優しい言葉と体を使って橋本を誘惑、会社内でもやってしまうくらい橋本を依存させた。ただし、少しずつ飲み物に毒を混ぜじっくりと体を壊しながら。
物語中盤で入院、誰にも看取られることなく蜜の名前を呼びながら死亡。唯一直接死に至らしめた相手でもあり、蜜の復讐の闇の深さがわかる


ターゲット2、古武
会社の創業者の親戚。コネ入社でSEの仕事はあまりできない。優吾と同じチームにいた同僚だが、仕事をほぼすべて優吾に押し付け断ったら降格処分だと脅していた。優吾が自殺するほど追い詰められてしまった直接の原因二人目。
復讐内容はあまり凝らず、システムバグを直せと客に扮した陽史が軟禁するというもの。ただし、とても狭い部屋にPCとサーバー、寝袋、少量の食料のみ。窓もなく電話も通じない、誰も助けを呼べない状態。そんな状態でひたすら陽史から屑だのという罵詈雑言を浴びせられ続ける(当然トラブル解決などできない)
閉じ込められた状態で2話が終わり、その後失踪という形で会社には来なくなりましたが後に開放された様子が描かれてはいました。なんか変な宗教に目覚めてましたけどね。心が遠いところにいってしまいました。
死んでいないし、橋本に比べたらぬるいと思うかもしれませんが「部屋に閉じ込めたけどどうする?」という陽史の問いに「自分のした事を反省するまで閉じ込めておきましょう」と言った蜜の顔は狂気に染まっていたのでこちらも橋本と同じくらい許せないレベルだったとわかります。


ターゲット3、板橋
自分にできない仕事を優吾に押し付けていた同僚の女性。ただし可愛さをアピールし「どうしよう~」と困った様子で相手に「じゃあやるよ」と言わせていたので、本人の罪悪感はなかった。実際優吾を追い詰めるつもりはなく、無自覚に負担をかけていた。いますよね、こういう人。メンタルは普通の人並かやや弱いので、追い詰められるとどんどん沈んでいくタイプ。
陽史は他の連中に比べればそこまで復讐対象でもないと言っていたものの、過労の原因となった者を蜜が許すはずもなく復讐対象。
まず飼っていた猫がばらされて肉の状態で猫の写真つきで宅急便で送られてきた・・・と書くと物凄くグロイですが、実際は猫を殺してはおらず食用の肉に猫の写真をつけ、「この肉がお前の猫だ」と思わせただけです。本物の猫は陽史がケージに入れていたので・・・どうしたんだろう。陽史が飼ったのか、野に放ったのか。
いずれにしても精神的ダメージが大きく精神不安定になったところに蜜が近づきべったり密に依存。蜜に頼りっきりになっていた為、クレームがおきた時対処ができずどんどん追い詰められてしまう。
ただ斉藤が渇を入れたり自ら今までの自分の言動を反省したり、もう一度システムを学ぶ為専門学校に入学するといって会社を辞めたりとターゲットの中で唯一再スタートを切った人物でもあります。まあ、精神が安定して元気に生活できているのかはわかりませんが。


ターゲット4、社長
社長も一応ターゲットになったといえばなりましたが、こっちは凄くあっさり終わりなんというかついでだったのではないかという印象。
社長就任は世襲でシステムのことはわからず、予算を大幅カットされたので仕事が激務になったから蜜に目をつけられましたが、体の関係になり浮気相手となるも「気が済んだから飽きた」という理由であっさり関係をやめてあっさり終了。社長ももともと女好きであっただけということと、奥さんが妊娠して夫婦生活に少し物足りなさを感じていただけなので蜜と別れるとあっさり妻の元に戻りました。
悪意もなく、優吾個人を追い詰めていたわけでもないので他の面子に比べると復讐内容があっさりでしたね。

ターゲット5、佐伯
狡猾で女を武器にした立ち居振る舞いをする企画部の女性。ぶりっ子のような言動も多くしたたかさもある。恋人の前田が元暴走族(親は警察)で社内で気に入らない者はすべて前田に暴力や恐喝で排除してもらってきた。ただし佐伯自身貞操観念は薄く誰とでも肉体関係になるタイプ。
最初蜜のターゲットではなかったが、調べていくうちに佐伯は浮気がばれそうになったとき咄嗟に優吾の名前を出し、強引に誘われたと噓をついたため優吾は前田に酷い暴力を受けたことがあった。当時蜜はそれを知らず、ボロボロの状態で帰宅した優吾に驚いたが転んだだけだと明らかにごまかした様子に不審に思っていたがここで理由が合致、復讐の対象となった。
いつもどおり佐伯は恋人に酷いおばさんがいるの、と駆除対象にしようとしたが蜜と実際に会ってみたらとても良い雰囲気の大人の女性で前田は話が違うと蜜をいたぶる事を拒否。
前田を回避した蜜は着々と佐伯を追い詰める準備を進める。その内容は、前田と佐伯の結婚式に佐伯のハメ撮り映像を流すというもの。女性の最大のイベントである結婚式にそんな映像を、親戚知人友人全員の前で流された佐伯も前田もトラウマなんてもんじゃないです。
佐伯の話は全体の半分近く使った内容なので、メインイベント(?)は佐伯と言って良いです。

式場を出た後の蜜の「はあ、すっきりした」というセリフと表情は非常に晴れ晴れしたもの。


最後に。
ターゲット・・・だったのでしょうかね。優吾の部下の斉藤です。
彼は何度か蜜が「あの会社にいるのは悪い人ばかりではない」といっていた対象になっており、直接的な復讐対象ではありませんでした。物語中少しずつ斉藤への評価が上昇しているような描写もあり、斉藤の面白さや仕事への誠実さに蜜はやや好感を得てきたようにも見えます。
蜜は唯一斉藤にだけ、自分は優吾の妻で会社にきたと正体を明かしました。復習するためにきたのか、の問いには想像に任せるとはっきりといわず。
今回最大のポイントは、何故自分には復讐しないのかという問いに

「それが貴方に対する罰」

という謎めいた言葉を残します。
ラスト、しばらく月日が流れたようで蜜は再婚し妊娠がわかりました。相手は斉藤です。ラスト、斉藤としながら気持ち良い、というセリフで終了。




全体の感想。
性描写が結構多くてそういうの萎える、という人もいると思いますが個人的には面白かったと思います。主人公の蜜がそういった行為を好んで行うのも含め良い感じに狂ってるので。
復讐の内容は殺人や拷問ではなく、言葉や精神的に追い詰めて最終的には人生を台無しにされるようなものだというのも良かった。あっさり殺して終わり、ではないあたりに蜜と陽史の狂気をうかがわせます。
特に蜜はヤっているとき、相手の首に手をかけしめるような動きをする癖があるようで。本当は首を絞めて殺してやりたいんだろうな、という静かな殺意を感じます。
復讐心が強ければ強いほど性欲がわきたてられるような印象なので、溢れた感情を性欲に摩り替えて発散しているようにも見えました。

他の方の感想でもありますが、終わり方は賛否両論ですがこれも個人的意見としては結構好きな終わり方です。ハッピーエンド、ではないでしょうねあれは。蜜の「気持ちいい」のセリフは、漫画冒頭である「復讐は気持ちいい」にもかけてると思うので、一体誰に対しての復讐なのか。自分を置いていった優吾か、優吾を救えなかった斉藤か、自分自身か。そういう想像させる終わり方が、全体を通して謎めいた存在だった蜜らしいといえば蜜らしいです。
はっきりしてるのは幸せな家庭を手に入れましためでたしめでたし、ではないというのはわかります。
斉藤に対するのは復讐、ではなく罰。うーん、どういう意味でしょうかね。なんとなく心から愛したとか、気を許して再婚したのではないだろうとは思います。斉藤の「俺のすべてを捧げるよ」というセリフの後に「気持ち良い」と言っているので、優吾の良心的存在だった斉藤さえ自分の思うようにしたことで自分、優吾、斉藤、全員に復讐を遂げたような印象でした。考えすぎかなあ。まあ感想なんて読んだ人ごとで違うものだし、KAZAはこう思いましたってだけです。
ただ身ごもった事はどこか素直に嬉しそうでもあり。優吾以外の人と家庭を作る事にどんな思いがあっただろうと思います。


1巻完結なのですっきり読み終えます。絵もすごく綺麗ですし読みやすかった。
エロシーンが多い事が気にならないならオススメですね。内容がっつり書いてしまいましたが、蜜の狂気じみた表情やキャラたちの心理描写など漫画として絵としてみる事をオススメします。

くどいですが、ヤってるシーンが結構多いのでそういうのが苦手だのつまらんだの思わない人に限りますけどね。

コメント   この記事についてブログを書く
« 出張ついでに観光とかいいで... | トップ | 自作小説 怪しい除霊グッズ... »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

Weblog」カテゴリの最新記事

関連するみんなの記事