印鑑の楽善堂 四代目店長 平澤 東のブログ

東京 八王子 印鑑文字工房 楽善堂の店長が印鑑や文字の魅力を語る

印鑑のラフデザイン

2008年11月08日 | 印鑑の文字

──── 八王子で印鑑を作り続けて100年 ────

こんにちは。東京、八王子で印鑑を作っている職商人(しょくあきんど)の平澤 東(とう)です。

印鑑を彫る前にお客様に「こんな感じの字になります」とご覧に入れるものを「印稿」(いんこう)とよんでいます。印鑑のラフデザインといってもいいでしょう。

店頭で、お客様のいらっしゃる前で筆ペンでざっと書いてしまう場合と、1日くらいお時間をいただいて、完成品に近いものをFAXでお送りする場合もあります。最近はFAXはないけれども、メールの受信なら可能と言うお客様もおいでです。この場合はメールの添付でお送りしています。

実印や銀行印は篆書(てんしょ)といって、楷書とは全くかけ離れた字になる場合があります。
また、「山」や「田」のようにすぐに判読できる文字の篆書もあります。
下記の作品例は判読しにくい方の文字です。「心也」と彫ってあります。特に男性のお名前で「○也」さんがありますね。この「也」が読みにくくなります。「心」「也」は楷書では違いがすぐに分かりますが、篆書だと似たような字になります。

印鑑を作る側の職人としては、お客様から「何なの、この字は?本当に○○の字なの?」とクレームをいただくことの無いよう、事前ご説明をしたいと思っております。


上から「心也」と彫ってあります。この2字は篆書だと見た目、似た字です。
 

楽善堂のホームページ
http://rakuzendo.com

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