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患者の心へ(薄っぺらな捉え方してませんか)

2011年06月11日 | 薬剤師
化学構造式はあっても、医療現場、私生活では実際の化学構造は目には見えません。
その図式をイメージで思い描いて薬剤師は薬効薬理作用を考えます。
それは正しいことですけど、そのデータが全て完全に正しければ副作用は存在しないか、1、2種類で済むはずです。そうでないと言うことは、生体反応に絶対は無いと言うことであり、薬や化学反応で人間の体の反応を全て説明しようとすることは個別のイレギュラーな事象を見逃す可能性のある危険な行為です。
生き物は心と体と生きる能力で生きています。これを何でもかんでも化学にからめて考えることは感心しません。
私が薬学生、薬剤師に分かって頂きたいことは
「人間はそんなに簡単な生き物では無い、心と体は直結して生きている」
ということです。
心の具合で体調も崩れますし、生きる気力で回復も早まります。
そんな人間の心の部分を感じるためには、まず道徳、そして医療倫理、その過程を経て、はじめて患者の心へと入っていけるのです。
この道徳と医療倫理の2つの過程を通過せずに患者の心に入っていこうとすれば、それはその人間(患者)に対して限りなく失礼なことであり、その人の人格を認めない行為です。(患者の心に正装して訪問するか、普段着で訪問するかの差)
その人の気持をその人の口から実際に聞かずに「この人はこう考えているのだろう」とイメージできるのは、よほど、自分をかえりみずその人に貢献している人間かそうした医療者です。
そんな医療者になってもいないのにそんな医療者のふりして医療行動を行うことは危険な行為です。
そんな薄っぺらな行動は患者、他の医療者、世間からはバレバレです。
ただ、薬剤師だから、周りは何も言わないだけです。
だから、私はあえて皆さんに事実をあからさまにして言ってるのです。
耳の痛いところを前向きに受け止めることの出来る薬剤師だけ、次のステップ(薬剤師の未来)に進んでいけるのだと思います。
薬学部は6年制になって、臨床、医療現場の重視される段階になっています。
薬剤師はこれからもっと、そういった医療現場に対応できるように意識改革をしていかなければならないと思うのです



関連:
日本薬学会の会報誌「ファルマシア」の2011に『調剤薬局「ひなた」』2010に「薬剤師の患者学」と調剤薬局アラカルト」の書評掲載されました
http://farumashia.pharm.or.jp/
「薬局新聞」2月2日号「ケースエクスプローラー」12面に取り上げられました
http://www.yakkyoku-shimbun.co.jp/
WEBマガジン「ファーマシストマガジン」1,2月号特集書いてます
http://www.pharmacist-magazine.com/special/2011/201102.html
千葉「成田エリア新聞」1月28日号「ピープル」に載りました
http://www.narita-station.com/2011/01/28/
文芸社
http://www.bungeisha.co.jp/bookinfo/catalog/list.jsp




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