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規格と技術の発展

2018年03月20日 09時00分00秒 | 雷日記
こんにちは。 落雷抑制の松本です。

ポンペイの町で一番驚いたのは、轍(ワダチ)の跡と言っていた先輩の話です。 ベスビオス火山の噴火で埋もれた街ですが、轍が残るという事は、当時の馬車の車輪間の幅が決まっていた、即ち、規格化されていたと言う事で、この先輩、規格関連の仕事をしていたのでその観点からの見方からがとても印象的でした。 物を作るのに勝手にバラバラな大きさで作るのではなく、規格化された大きさで作るというのは、それでこそ分業も可能になり、大量生産の前提条件です。

しかしながら、規格がこれにあったもの以外は作ってはいけないと言うルールと捉えると、古いものを作り続け、そこが既得権益の安住の場所となっては新技術にとっては障壁となります。 規格、規格とルールを振り回す人の中には、何のための規格であるのかを忘れてしまい、ルールに盲目的に従うことを優先させる権威主義となってしまう方もおられます。

危険なものが世の中に出回ることは規制しなければなりませんが、新しいいものが世に出てくるのを妨害するような規格であってはなりません。 国家規格となると法律でそれに従う事の強制力が発生しますから、規格の意味を十分に理解して決めていただかねばなりません。 技術革新のスピードが速い例えば無線LANですが、無線LANも規格が合わなければ相互に使えませんから規格に合わせることは重要です。 しかし、これを国家規格とすると制定の速度も慎重になり遅くなっては技術の進歩の足かせになります。 そこで、米国では国家規格を決める ANSI とは別の業界団体である IEEE がこの規格を決めています。 IEEEは、元々、技術者集団で純粋に方式/仕様を決めるのですから、日本語では「規格」と呼ばれますが、国家規格とは異なります。 新しい方式は、提案して認められればすぐに動き出す、柔軟性とスピード感にあふれています。 このような「規格」こそが、新しい技術を発展させる原動力でもあります。

古い規格を振り回して、新しいい試みにイチャモンを付けるのは保守に回った既得権益者で、そのようなジジイは退場すべきで、新しいものでチャレンジしなければ世の中は変わらないのです。 ジジイか否かは生活年齢ではなく、新しいものに挑戦する気概と他人の新しい試みを受け入れる柔軟性があるかないかで決まります。

規格が厳格でなく、解釈の余地を残していることは、新しいい挑戦への幅を残しているという事で、あまり厳密にキチンときめてしまうより、伸びしろとして残しておく方が良いのです。 その幅の中で、規格に合うかどうかを議論するより、根本は、如何に落雷被害を防ぐかが重要なことなのです。 

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