ラクッコピコりんの紙芝居バックナンバーリスト
ピコりんの描いたお話を紹介します。
 




僕はみんなと違う。
いつもはみんな普通に接してくれるけど、
ケンカをした時、最後は僕の顔をバカにする。
僕が暗い所にいると、悲鳴をあげて驚く子もいる。
僕がみんなと違う事は知っている。
みんなも、ふとした拍子で僕みたいになる事を知っている。

僕の顔は火傷をして、みんなのようなきれいな肌じゃない。



とても小さい頃、僕の家は火事になった。
お父さんは1階に下りて火を消そうとした。
お母さんは僕を抱えて外に出ようとしたんだ。
でも1階は火が回っていて、逃げられなかった。



お母さんは僕を抱えて火の中を走ったんだ。
お母さんは燃えながら窓を開けた。
下にはたくさん人がいて「子供を投げろ!!」と聞こえた。
お母さんは、2階の窓から僕を投げた。
「子供は無事だぞ!!」
安心したお母さんは、そのあと直ぐに気を失い窓から落ちた。

そしてお母さんは救急車が来る前に死んだ・・・。

お父さんは、次の日1階の瓦礫の下敷きになって見つかった。



僕の顔は火傷でボロボロになっていた。
お婆ちゃんは僕の顔を元に戻そうと、
何度も何度も整形手術を受けさせたんだ。
手術は恐くて痛くて苦しくて、すごく嫌だった。
顔に移植する皮膚をお尻や太ももから剥がすんだ。
顔だけじゃなく、いろんなところが、ボロボロになった。
もう、このままで良いと思った。

お姉ちゃんはあの日、お婆ちゃんの家に
お泊りだったから、火事に遭わなかったんだ。
お姉ちゃんは、きれいな顔で、僕は・・・

不公平だ。



僕もお婆ちゃんの家に泊まっていれば・・・・。

僕が生きていたのは奇跡だってみんなは言うけど
奇跡なんて起こらなきゃよかったんだ・・・・。

お父さんとお母さんのところに行きたいよ。



今日、近所の家に遊びに行った・・・。
僕は赤ちゃんを抱っこさせてもらった。
「可愛い!!」
赤ちゃんは僕の顔を見て笑った。
赤ちゃんは僕の顔を見ても驚かない。
僕は恐い顔じゃない。



僕は風呂から上がって鏡を見た。
僕の火傷の跡は顔だけじゃない。
背中はなぜかシマシマ・・・。

お母さんは僕を抱っこしていたんだよな・・・。
今日、僕が抱っこした赤ちゃんみたいに・・・。

そうか・・・。



僕のの背中のきれいな肌は、お母さんの腕なんだ。

僕はお母さんにまもられて生きている・・・。


おわり



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コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )


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コメント
 
 
 
”愛” (irumi-cho)
2008-04-13 17:02:00
ラクッコピコりん
  こんばんは♪
お母さんにまもられて・・・”
両親がどんなにか子供を大切にどんな愛よりも深いものか書かれたお話大切な大切な“愛”ですね!
親子の愛は子供のころだけでは有りませんirumi-choには二人の息子と2年生になる孫がいます・・幾つになっても親は子を想う気持ちは変わりません嬉しい時も悲しい時もどうしているかと心痛めています。
きっとラクッコピコりん、のご両親も同じと思いますよ!
 
 
 
ありがとうございます!! (ラクッコピコりん)
2008-04-15 19:30:09
イルミーチョさん
そうです!!
母親の愛のお話でした。
子供もそれに気付き弱音をはかないという前向きなお話。
伝わったようで良かったです。
子供と離れていると、どうしているのか気になりますね。
ピコりんとこは、みんな同じ屋根の下に暮らしているので、親からはウザがられているんじゃないかと思われます。
その分、孫に愛情が注がれます。
ピコりんもその方が安心です。
 
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