これじゃぁ、まるで、仁義なき戦いだぜっ!

2007-09-20 13:07:42 | 落語・寄席
先日、落語界に、ヘッドハンティングは、あるのか!?、なんて、
冗談半分で、書きましたが、
知れば知るほど、冗談じゃない、
まるで、仁義なき戦いを観てるような、離合集散。

前から書店で見て欲しかった、
「落語 知れば知るほど」橘左近 著(実業之日本社刊)
新宿 末廣亭で、サイン入りを購入。

第1章 落語の歴史
「大正落語戦国時代へ」
席亭と芸人、三遊派と柳派、小会派の分派派閥、
抗争、対立、引き抜き、分裂、浮き沈み、
読んでいて、目まぐるしくて、ついていくのに疲れてしまう。
まるで、仁義なき戦い、だ。
その間に、大正12(1923)年9月1日の関東大震災があり、
昭和6(1931)年満州事変をへて、”落語協会”、”芸術協会”の二協会に。
当然ながら、落語の世界も、戦争、戦時下の統制、景気、
と、世の中の影響を受けて動いていることを知ることができる。

突然、『仁義なき戦い・代理戦争』のラストのナレーション、
「戦いによって犠牲になるのは、いつも若者たちである。」が浮かんだ。
若者たちに、芸人たちが置き換えられるんじゃないかと、一瞬、思ったんだなぁ、きっと。

早足だけど、簡潔に、落語の発生から、いままでの流れがわかるようになっている。
末廣亭でも、これはいい本だよぉ、と、しみじみ言いながら、渡してくれた。納得です。

そろそろ、
堀井さん、いまの落語の本を出さないかなぁ。

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