メッキの金玉医者

医は仁術なり、と申します。

医術は単なる技術ではなく、人を救う道である。(大辞林 第三版)

じん【仁】
① 己に克ち、他に対するいたわりのある心。儒教における五常の一。
② 愛情を他におよぼすこと。いつくしみ。おもいやり。 「 -の心が厚い」
(大辞林 第三版)


腰が痛く、腰痛治療で良いとのクチコミで、
六大学の名の付く有名医大で、
レントゲン、MRIも撮り、なんでもない、と、
西洋医学の範疇で判断されて、帰された。

「腰が痛いんですが」と、念を押しても、
「なんでもないです、から、お帰り下さい」と、

言外に、この腰痛治療で名を馳せた医学的見地で判断しているんですから、
私の時間をこれ以上奪わないで下さい。
腰が痛いという、あなたのご意見は、私どもでは、
痛いと理解しません。お引き取り下さい、との強い主張である。
もう、十数年も前の事です。

最近、
お恥ずかしながら、
恥ずかしながらと、言っている時点で、後ろ向きなのですが、
額に汗をかく機会が増え、怠(だる)く、めまいが起こり、
鬱っぽい事が、多くなったので、
周りから、男の更年期障害の可能性を指摘され、
どこに治療に行っていいか判らず、
近所で有名な内科医に診察に行った。

そこで、適切な医療機関を紹介してもらおうと思って。
女医先生が医院長で、私は、女医先生に診察して欲しかったんだが、
男性だからか、男性の医者の診察となった。

立川談志さんの演目で「金玉医者」という落語をご存じない方には、
私はその金玉医者の強烈なキャラクターを説明する文章力がないのですが、
医術ではなく、仁術で、患者を治すお医者さんの落語です。

気鬱な娘さんが、
〽︎蛙、ひとヒョコ〜、ふたヒョコ、三ヒョコヒョコ、
と、医者が唄って、気鬱だった娘さんが三味線を弾くまでになる。
実在の人物をモデルにし、昔の小咄とで、仕立てた落語です。

今回、私を、
診察してくれた男性医師は、
私の症状を、渇いた無理無理な笑いで、笑い飛ばし、
女性ならともかく、男性には、そんな事はないんですよ、と。

これで、泌尿器科に行ったら、何しに来たんだって、笑われますよ、と。
またもや、下卑(げび)たつくり笑いで笑い飛ばす。

結局、私の問題は、何も解決しないで、
血圧を測り、聴診器を胸に当て、のカタチで、帰された。

この医者の笑いが、名医の金玉医者のメッキが剥がれた、
紙粘土で作った傷付いた玉の様な笑い方だったんです。

そもそも、金玉医者のキャラクターを説明出来ない、
自分の説明力のなさで、つまずくのが判っての挑戦だったのですが、
是非、談志さんの「金玉医者」は、
CDにもなってますので、聴いて欲しいです。

治療が出来ないのに、治療費を取るのは、
笑わせたり、喜ばせたり出来ないのに、木戸銭を取る演芸や、アーティストと、
同じ土俵にあげてはいけない、筈なのですが、

ヒトの身体、ヒトの生き死に関わることに携わる医者の、
専門バカぶりと、困っている患者を、困ったまま、
腐りかけの笑いで、お引き取り願わざるを得ない、
知らないと、言えない、残念な、癒えない権威、プライド。

家族や生活習慣の情報まで知っている
掛かりつけの信頼できる主治医を持っている患者の少なさから言って、
たまの診察の短い時間から、
患者へのちょっとした親切なコトバも掛けることが出来ない、
お互いさまの、患者と医者の関係。

余程、演芸やアーティストのパフォーマンスで、
癒されることの方が多いことか。


医は仁術なり。

医者の為の医の仁術が必要となると、
禿げたメッキが、恥ずかしいから、大事な玉は、容易には、観せることが出来ない、です。
残念ながら、そこが、タマニキズで、
結局、治療が出来なくても、
治療費だけは頂戴する詐欺医者が跋扈せざるを得ない。

言葉、ひとつ、で、
安心出来ることもある筈である。

人間が理解(わかって)いる医者となかなか出会えないのが、
立川談志さんの「金玉医者」で、わかるってもんです。
なまいきで、ぜいたくを、言っているんでしょうか。

とっても残酷な言葉を知人に言われました。
自分に合う医者に出会うのは、なかなか難しいんだ、よって。

つまりは、
医は仁術なり、を知らない医者が多いってことでしょうか。











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