『お膝送り』

2007-05-04 11:59:32 | 談春
座布団のならべてある広間の高座で、
「お膝送りをお願いしま~す」と、前座さんが大きな声をだす。
満席になってきた客席でちょっと前に詰めて後から来たお客さんに席を作ろうって時にだす言葉。

はじめて聴いた時に、なるほど膝でちょっと前に進むからお膝送り、
後からのお客さんに席をつくろうとする親切も感じ、
何度も何度も、なるほどとうなずいて
落語と出会えて、よかったと感じた時でした。

5月3日(木)
横浜にぎわい座
談春「闇」

ふたりで出かけたのだが、
試されるように、当日券が1枚しか残ってない。
ホールの客席は、堅いね、動かないから。
厳重にボトルで固定されているから、お席送りという訳にいかない。
堅いのは、客席だけじゃなく、
パイプ椅子などの予備も立ち見もありません、あとは、あなた方の問題です、というわけで、
お互い譲りながら、後味が悪いので、
取れなかったと言う気まづさを共有して、今後の教訓にしよう、
つまり、独りで行く、あ~、なるほど。
あ~、なるほどじゃなくて、事前にチケットを取ればいいんで、しかし、これが取れない。

チケットを事前に予約できていなかったわけだし、
駄目もとで向かったわけで、
会場の空間環境を整えるのに、いちいちお客のわがままに応えていたら大変で、
お膝送りって、普段使わない特別な言葉だし、ここが特別ってわけでもないわけで…、

つべこべ言い訳をいわずに、
簡単に、「闇」は池袋も横浜も観ることが出来なかったのでした。
真っ暗闇だぁ!


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