碧き地平線の記憶

この小さき世界の中で

デザインと技術の正当な対価

2007-12-12 12:00:30 | Weblog
写真は先日、入荷したオリバーピープルズの新作限定モデルだが、少しでも金属の知識がある方には、このオリバーピープルズのジュラルミン製フレームを実際に手に取ってみれば如何に造り込みが凄いか解るはずだ。この20周年記念限定モデルのジュラルミンフレームは2年の歳月をかけ、日本でしか加工生産できない最新の技術で開発された。ジュラルミンはチタンよりも約40%も軽量で、航空機、ロケットなどにも使用され強度、硬度ともに大変優れ、ニッケルフリーであり、金属アレルギーの心配もない。 テンプルにはバネ蝶番を使用し、テンプルエンドには七宝樹脂を塗布し、肌に優しいフィット性を追求してある。ケースは、フランスの老舗高級ブランドも採用している皮革メーカーの高級革を使用し、日本国内で丁寧に縫製したケースが付属する。  今の日本人のほとんどの人達はその商品なり物なりに対して、造ったデザイナーや職人のセンス、技術、経験という形の無いものには価値を理解出来ず、それに対してお金を出すという意識は無い。目の前にただある物が形が似ていれば、どっちも同じで安い方を選ぶ、という無思考。自分の眼鏡の世界でいえば、一番大事なレンズの度数を忘れて何も考えずを使い捨てのスリッパ買うように価格で決めてしまう。眼鏡は長時間使用するし、神経まで影響を与える大切な物。高精度なフレームとその人に本当に合った度数、レンズ、これが一体になるとすばらしい道具になる。眼鏡は何年も使う物、心して本物に出会って欲しい。