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警察 が 検挙 をすれば 事故 は減るのか?

2011年01月19日 | 道路交通法関係

 

このブログは新サイトに移転しました。

 

新サイトは[交通違反]取締り110番[否認したら罰金や点数は?]です。

 

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明けましておめでとうございます。

前々から記事にしようとおもっていた内容ですが、正月ボケが直らずしばらく更新を怠っていました。そろそろまた書き始めようと思います。

出発点はここです。
警察は「事故防止の為に検挙してる」と言うが、検挙数と事故発生数には関連性があるのか?

まずは検挙数の推移を見てみましょう。他の記事でも使ったリンクですが、
http://www008.upp.so-net.ne.jp/ko-tu-ihan/LIBRALY/LIBRALY_hukiso-ritu.htm

1989年以降は概ね年間800万件から900万件の間で推移している。反則行為か非反則行為かの判断はこの表からは出来ないが(反則行為でも否認すれば送検されるため)、略式命令+公判請求+不起訴を足せば送検数はわかる。最後に取締件数から総件数を引くと、「反則金を支払った人の数」がわかるので、これを表にしてみるとこうなる。
      取締件数   送検数    反則金を支払った人の数
1989   8,474,055   1,009,369    7,464,686
1990   9,040,369   1,056,419    7,983,950
1991   9,264,950   1,052,357    8,212,593
1992   8,846,233   1,060,621    7,785,612
1993   8,600,922   1,076,238    7,524,684
1994   8,653,881   1,020,534    7,633,347
1995   8,362,792    920,001    7,442,791
1996   8,666,385    962,207    7,704,178
1997   8,965,413    997,122    7,968,291
1998   9,000,102    979,376    8,020,726
1999   8,953,560    986,096    7,967,464
2000   7,882,785    874,836    7,007,949
2001   7,774,398    859,287    6,915,111
2002   7,791,587    832,330    6,959,257
2003   8,106,728    770,920    7,335,808
2004   8,505,919    749,770    7,756,149
2005   8,939,678    718,253    8,221,425
2006   8,573,609    685,207    7,888,402
2007   8,480,056    597,300    7,882,756
2008   8,175,691    512,500    7,663,191
2009   8,345,760    464,354    7,881,406

私が気付いたのは以下の2点
①送検数は減少の一途。つまり悪質かつ危険な非反則行為の検挙は減り続けている。

②反則金を支払った人の数に、反則金の平均額と思われる1万円を掛けると、どこかで見た数字にならないか?


これも以前貼ったリンクだが、2009年度の反則者納金の予算額を示す書面がこれ
http://www.bb.mof.go.jp/server/2009/pdf/200912001000098.pdf

平成21年度(2009年)の予算額は、平成20年度(2008年)の決算額から立てるのが公務員流だが、
2008年に反則金を支払った人数が766万3191人で、2009年度の予算額が766億2221万2千円って、あまりにも符合し過ぎていないか?

まあ、反則金制度のカラクリを考えれば当たり前なんだが、どうみても予算の為に検挙していて、それを元に次の予算を作っているね。一方で悪質かつ危険な違反が多いと思われる非反則行為の検挙は1993年の半分以下まで落としている。送検される非反則行為ってのは、無免許・飲酒・速度超過を中心とした事故に直結する違反とされるものなんだが、これは一体どういうことだろうね?

そこで次のデータを見てみよう。
http://www.gamenews.ne.jp/archives/2009/01/post_4370.html

戦後の事故発生数などのデータなんだけど、確かに交通事故死亡者数は減っているが、事故発生数はどうなってる?

1976年からピークの2006年くらいまで事故数は増加の一途を辿っているではないか!明らかに反則行為の検挙数とは関連性がなく、送検数の減少と反比例して増えているではないか!

2007年からは発生数が微減しているけど、それでも死亡者数ピークの1970年以上発生数を維持しているし、これにはそれなりに説明が付く原因が予想される。まずはこれ

http://www.police.pref.hiroshima.lg.jp/archives/statistics/jikotoukei/15-04.pdf

死亡事故の第一当事者(運転者)の構成割合を見てみると、65歳以上が23.2%もある。さらに原因を見てみると、

http://www.mlit.go.jp/k-toukei/search/pdf/23/23000000x01606.pdf

安全運転義務違反、つまり不注意や操作ミスによる事故の割合を計算してみればわかるが、以前は半数以下だったのに最近はこの割合が50%を大きく超えている。

つまり、高齢者が検挙対象とはならない運転操作ミスや不注意で事故を起こしているのがよくわかる。この高齢者の事故は検挙では防げないのだから、検挙数・送検数に関わらずに増減しても何ら不思議ではない。

つまり、2007年以降は「たまたま」事故発生数が微減しているだけであって、今後団塊の世代がどんどん高齢化していって、検挙対象とはならない漫然運転などで事故を起こしまくれば、事故発生数は再び増加する可能性も十分あるということだ。

では、死亡者数は何故減っているのか?その答えは簡単。

ABSなどの自動車の制動性能の進化や衝突安全ボディなどによる歩行者側の被害の軽減、また緊急医療の進歩によって以前なら死亡していた被害者が助かるケースが増えているからに過ぎず、警察による反則行為の検挙などごく一部を除けば(シートベルト着用率UPは流石に貢献していると思う)死亡事故軽減には何の役にも立っていない。現に送検数を減らし続けた期間に、事故発生数は増加の一途だったではないか!

ということだ。警察シンパは反論したくもなるだろうが、

前述の表で反則金収入が概ね800億円弱で調整されている点や、事故が増えているのに交通三悪とされる「無免許・飲酒・(大幅な)速度超過」の検挙数は減少させ続けている事実と、事故発生数が30年間も増え続けた事実を鑑みれば、警察の検挙は事故減少には何の役にも立っていないどころか、交通三悪の検挙数を減らす事によって、むしろ事故を増やしている。また、いまや交通事故の主役である高齢者が、非検挙対象の安全運転義務違反で事故を大量発生させているのを防ぐには、前々から私が主張しているように、免許基準を厳しくして運転技術が低い者からは免許を取り上げなくてはならないのではないだろうか?

さて、次は視点を変えて国際比較のソースを見てみよう。

http://www2.ttcn.ne.jp/~honkawa/6836.html

日本は歩行者の死亡者が多いね。自転車と合わせると実に45%を占めている。警察シンパはすぐに道路事情だの何だのと言うが、車が歩道に突っ込む事故はそう多くはないのだから、被害者になりやすい歩行者と自転車が、車道を横断したり車道を走行したりする事の危険性を自覚していないのが原因と見るべきだろう。事実、高齢者の死亡原因で多いのが走行車両の直前直後の横断や、横断歩道外横断なのだから、自動車ばかりを悪者にした判決を出し続け、交通弱者を保護し過ぎた結果、夜普通に運転しているだけでも、横断歩道外横断・自転車の無灯火・自転車の右側走行を見かけない日は無いような国にしてしまったわけだ。司法当局関係者はこの事実を認めた上で、歩行者・自転車にこそ安全な道路の使用を勧めるべきだと思うね。

さて、ショッキングなのが次のデータ
http://www2.ttcn.ne.jp/~honkawa/6830.html

おいおい、事故率が異常に高くないか?ここでも警察シンパは狭い国土だとか人口密集などを挙げるが、スイスだって山ばっかりで都市部は狭くて人口が密集しているわ。ワールドカップの時にあれだけ治安の悪さを心配された南アフリカとほぼ変わらない事故率ってのはどうかしているだろ。韓国なんか旅行で行っただけでも運転マナーの悪さに閉口する国だが、事故率では日本が上回っているのだから、日本の警察の無能ぶりには恐れいるばかりだ。

ここでも死亡率では日本は低い部類に入るが、要するに日本車は安全性能が高く、医療も発達しているから怪我で済むってだけの話であって、人は死ななければOKってことではないだろう?脳死して植物状態になっても死亡者数には含まれないし、後遺症が残る重傷を負ったら社会生活は極めて厳しくなるのに、交通事故死亡者数さえ減っていれば警察の検挙が正当化されるわけではない。シートベルト装着率が上がって死亡者が減ったのだって、あれはそもそも車に付いている装備であって、昔の車には付いていなかったのだから、自動車の安全性能の向上の一部でしかないだろう。で、交通三悪とやらが死亡事故に占める割合は

http://www.npa.go.jp/hakusyo/h20/toukei/t3-07.pdf

無免許1.6%、速度超過8.0%、飲酒1.6%で全部足しても11.2%にしかならないが、わき見運転と漫然運転だけで27.9%だぞ?事故原因の「その他」ってのが意味不明だが、交通三悪ってのは「無免許・飲酒・速度超過」ではなく、「わき見・漫然・その他」に変えた方がいいんじゃないのか?

本当はもう少し詳しい資料を読みたかったんだけど、調べてみようとしたら…
http://www.itarda.or.jp/materials/publications2.php?p=1

書籍版で¥3150も高すぎだが、excel版だと¥8850ってのはどういう価格設定だ?書籍になったデータをexcel化するだけで1冊あたり¥5700もコストが掛かるのか?そもそも

この「財団法人 交通事故総合分析センター」ってのが、警察OBの天下り&再就職用受け皿会社じゃないのかよ?「警察庁交通局のご協力を得て」とか「政府刊行物サービスセンター」ってあたりでそういう腐臭がはっきりしてくる上に、この政府刊行物サービスセンターも独立行政法人なんですけど?事故統計なんてものは、警察庁交通局で作成してHPで公開すれば済む情報なのに、わざわざ天下り会社に発注して有料販売するなんてのは、公務員のコストカットどころかコスト増にしかなってないだろが!交通事故総合分析センターは、どうせ随意契約で警察庁から金をもらって統計データを書籍化&excel化しているだけだろ?それで国民にも有料販売して利益を得ているとしたら、これが行政の腐敗でなくて何だと言うのか?

本当にいい加減にして欲しい。こういうところを業務仕分けしてコストカットをして欲しい。天下り先と有料販売で二重取りされるくらいなら、公務員人件費が増加してでも定年までちゃんと働かせて、こういうデータは無料でHPで公開すべきだと思う。

ちなみに知恵袋を見ていたらこんな質問を見つけた。

http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1353737053

「警察官である父の知人の調査会社に話を通してもらい」とあるけど、まさか「財団法人 交通事故総合分析センター」じゃないだろうな?警察と繋がりがある事が推認される質問で、要するに警察OBの天下り&受け皿会社だけど、それだけだと50歳以上の中高年しかいなくて仕事が進まないから、コネで若いのを採って「書籍内容のexcel化」とかをさせてるんだろ?まあ、分析センター以外にも調査会社があるかもしれないが、そもそも事故の調査会社って何だよ?事故原因は警察が事故処理をした時の見分調書などから特定されるものであって、事故の当事者も呼ばずに民間企業が事故原因を後から調べたりは出来ないんじゃないか?もちろん、保険会社がヤラセ事故でないかと調べたりするケースはあるだろうが、普通に暮らしていても警察以外が事故の見分をやっているのを見た事がないのに、そんなに都合よく「警官の父親の知人」が勤めていたりするもんかね?

ともあれ、現状の検挙は事故防止には一切役立っておらず、むしろ非反則行為の検挙を減らす事によって事故を増加させ、免許基準を甘いままにしている事によって高齢者の事故を誘発しているとしか思えない。いくら腐敗した警察行政とはいえ、そろそろ本当に国民の安全を守る為に働こうとするものがトップになって、こういう狂ったシステムを変えてはくれないものだろうか?


追記:今さっきYahoo!のトップページで見つけたけど、挙句の果てには警察はこういうことまでやってるね。もはや統計すら意味をなさないのかも…

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110113-00000028-maip-soci

ちょっと抜粋

人身事故件数を少なく計上していた理由について、加茂賢治監察課長は「当時、県警では人身事故抑止に重点を置いていたが、効果が上がらず、人身事故件数を減らす方法として誤った判断をした」と断定。

おやおや、県警の監察課長が「人身事故防止に重点を置いても効果が上がらなかった」と認めてしまっているではないか。これに関する可能性は2つしかない。

①後でそう言い訳しているだけで、人身事故防止に重点なんか置いていなかった。
②反則行為ばかりを検挙しても人身事故防止には効果がない事が証明された。


個人的には①だと思うが、②だったとしても驚きはしないね。何しろ事故原因の上位3つは「わき見・漫然・その他」なんだから。それにしても「その他」って何だよ?事故原因を違反別に集計したのに「その他」って事は一切の違反がなくて起きた事故って事か?いよいよもって歩行者・自転車側の過失を精査しないと事故は一向に減らないのではないだろうか?

ちなみに少しだけ続報が出た。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110115-00000050-mai-soci

後でソースが消えた時のために少し抜粋

交通企画課長として当初から隠蔽に関与した松尾正博・交通部長や県警によると、計3回の通達の内容を決める会議に出席したのは交通部幹部の計6人。松尾部長は「連日会議を開き、いろいろな事故抑止策の意見が出る中の一つとして出た。誰が発案したかは分からない」と述べた。

ほほう… 「色々な事故抑止策の意見が出る中の一つとして出た。」と言っているが、この日本語だと事故件数を隠蔽する事も「事故抑止策の一つ」としか読めないが、事故件数の一部を統計に入れないってのが「事故抑止策」だと思っているのか?

さらにそれに続けて

また、「統計上のことでしかないと考え、不正行為の認識はなかった。今考えれば判断を誤っていた」と話した。

お前その直前に「事故抑止策の一つ」って言ってるじゃん。それを「統計上のことでしかない」ってまるで軽い事のように言っているが、事故は減っていないんだから大問題だろ。「判断を誤っていた」とも言っているが、

「見かけの事故件数を減らす為に一部のデータを統計に入れずに隠蔽するかどうか?」ってのは不正行為なんだから、するかどうかを判断する問題じゃねぇよ。痴漢した奴が「痴漢するかしないかの判断を誤った」って言えば警察が許すのかよ?

挙句の果てには

一方、末沢部長は、通達を出した当時の交通部長2人(いずれも退職)の退職金について「迷惑をかけたことは真摯(しんし)に受け止めているが、交通行政に大きな影響は与えていない」と語り、県警として返還を求める考えがないことを表明した。

おいおい、公務員で部長と言ったら民間企業の重役にも匹敵する出世頭だぞ。そういう役職ってのは、部下の行為にまで責任を負わされる代わりに高給をもらってんだろ?なんでそいつらがお咎めなしなんだよ?違法行為かどうか以前に、国民の警察に対する信頼を失墜させた事自体が不祥事なんだろが!しかもこれは末端の不祥事ではなく、本部長が厳しく叱責したもんで、交通部長周辺で話し合って決めた本人達の不祥事だろが!

しかも公務員で部長ってどのくらいもらってるか知ってる?

http://wassyoiwassyoi.web.fc2.com/koumuin/nenshuyuumoderu-yokohama.htm

これは横浜市職員の給与だから完全にはリンクしないが、警察官は危険手当等でもっと高い恐れすらあるんだが、

40代後半で1000万超え、50代後半なら1200万超えで、それを基準として退職金が支払われているんだぞ!退職金はもちろん部長職の在職期間中の給与も全て返還させろ!そいつらが今どこに天下りしているのかも公開しろ!一体日本国民はどこまでお人よしなんだ!

調べれば調べるほど怒りしか湧いて来ないが、もう一言だけ…

事故件数の統計数値が操作されていたら大問題なんだよ!この記事自体が警察庁発表の事故統計を元に作成されているのに、他の都道府県警でも隠蔽が常態化していたら、この記事に書いた以上の事故が発生している可能性が出て来てしまうだろが!それ自体が「交通行政に多大なる影響を与えている」んだよ!

これでも警察に止められたら素直に反則金を支払うべきですか?警察シンパの皆さん?



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12 コメント

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統計結果について (Grodon)
2011-01-13 23:21:18
ご無沙汰しております。いつもながら数値化された裏付けには頭が下がります。
前々から疑問であった漫然運転による事故というのは普通に回りを見ても減ったようには全く見えませんでしたがここまで酷い結果となっている事実を数字で見ると驚く限りです。
免許制度については前から賛同しておりますが、誰でも運転していいものなら免許などはなからいらないだろうと思います。乗れない人が出てもそれは資格であって誰でも医者や弁護士になれないのと同義だと思います。
そもそも車を甘く見すぎな人が多すぎます。
反対に弱者保護をやりすぎたという点については全く同意出来ます。歩行者は取り締まりの対象外ということで傍若無人な交通を続けた結果であると思います。
故に車がよけるのは当たり前だとか、横断歩道が遠いからと適当に横切られてはたまりません。またそれに対する処罰はいつも車側です。律儀に交通ルールを守って育った子供でも、そんな大人見て育てばあっというまに堕落に走るでしょう。それよりも、警察の集金活動についてこういった数値が集まって成り立つ理論をもっと公には出来ないものなのかと日々考えてしまいますが、この国は結局ファシズムに近い環境にあるのと国民性なのか国民自体もしょーがないかと済ませてしまっているよな気がしてなりません。無用な警官みればその裏付けのような気がしてならないのは結局自分さえよければという風潮が蔓延しているように感じます。
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ブログを拝見して (en)
2011-01-15 15:01:45
こういった感想をどこに書いて良いかわかりませんでしたので、ここに書かせていただきます。

本日、初めてこちらのブログを知り興味深く読ませていただきました。
私が常々ぼんやりと疑問に感じてる事柄を詳細に亘り詳しく考察実践されてることに感嘆しました。
これからも頑張って下さいというのはありきたりでおこがましいですが言わせていただきます。
返信する
携帯 (おしえて下さい)
2011-01-24 00:33:35
先日赤信号でとまっているとき携帯で話しをしている友人がいました。
いきなり自転車の警官が一人きてガラスをたたきました。
そこを曲がったところでとめろといわれ三車線の一番右にいたため曲がれず直進してしまい次の信号で右により赤信号だったためとまりました。
ものすごい勢いで自転車で追いかけてきてなんでにげたんだと恫喝され逮捕するぞといわれこわくなってにげてしまったそうです。
この場合どうなるんでしょうか?
右から左にいきやすいよう一人だと誘導しないのでしょうか?
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提示義務違反(道路交通法)で逮捕 (ぶーちゃん)
2011-01-24 02:21:06
聞いてもらいたいのと、是非意見をお願いしたくコメントしてみます。ネズミ捕りで止められ、30km道路を53kmで走行と印刷された用紙を見せられました。まずは、私では無い事を主張しました。道交法67条に基づき免許証提示拒否しました、同時に機械が正しいことを今証明してほしい、警察手帳提示を要求しましたが、警察手帳は代表で係長分しか、しかも一瞬でしまわれ、事実上の却下。こちらも、氏名・住所を分かるよう免許証を見せました。しかし、切符を切ることが提示になるとのことから、切符を切る間ずっと提示していろとのこと。6人の警察官に囲まれ、警察官は提示は切符を切ること、私は何を根拠に提示しろと言うのかと何度も免許証を見せながら、切符に転記しようとすればしまってしまうの堂々めぐり。結局警察官が切符を切れない、十分に提示が無い提示義務違反とのことで逮捕。約8時間も身分照会、指紋採取、調書作成等に時間を取られ、釈放。スピード違反は否認のため、不起訴となるでしょうが、行政処分2点は付きます。今回の件、提示義務は無いにも関わらずの逮捕=不当逮捕、裁判をするからと言ったにも関わらず、警察官の名前は代表者という1名だけしか突き止められず、まったく腑に落ちない結果です。行政処分うんぬんはもうどうにもならないにしても不当逮捕で訴えれば勝てる気がしますし、今思えばここまでなるならば、現場で切符を切られて不起訴の方がよっぽど精神的にも肉体的にも楽であったと思われます、結果同じなのだから。
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ご回答 (rakuchi)
2011-01-24 07:17:06
>>教えて下さい さん

状況説明に誤記がありそうですが、右車線にいたため左折出来ず、次の信号でも右車線にいたのでしょうか?止まる気なら仮に信号を直進しても左に寄って止まりますよね?最初から逃げる気満々にしか見えませんが?

後日捜査がある場合もありますし、そのまま何も来ないケースもあります。対応法も存在しますが、今回は状況に疑義があり、またご友人の件ですので回答は差し控えさせていただきます。ご友人の違反容疑はご友人の責任ですし、ご本人からの質問なら答えなくもありませんが、自分で調べようともしない方には教えても無意味と考えます。

お力になれず申し訳ありません。
返信する
携帯 (教えてください)
2011-01-24 07:59:09
ありがとうございました。
内容が具体的にわからず質問し申し訳ございませんでした。
確かに逃げる気だったのか次の信号で左に寄せていたのかはわかりません。
内容をまとめてみるとやはり逃げてたように思えてきました。
返信する
ご回答 (rakuchi)
2011-01-24 10:42:32
>>ぶーちゃんさん

面倒なので全ての記事を修正したわけではありませんが、道交法第67条は数年前に改正されています。

http://blog.goo.ne.jp/rakuchi/e/49b046985d7e9c0f3ed99273be64a06f

要するに「違反を見たから」というのが免許証の提示要件に入ったわけです。提示はした方がよいと繰り返し書いているのは今回の件のような不当な逮捕を避けるためでもあります。

今回の対応に必要だったのは以下の数点です。

①ICレコーダー、もしくは携帯で録音
②警察バッジの呈示に関するやり取り
③囲まれた時の対応

仮に不当逮捕で訴えても、証拠がなければ立件すらされません。警察は貴方が免許証の提示を拒否し続けたと証言するでしょうし、それに対する反証が貴方の証言しかなければ確実に負けます。携帯をいじるふりをしながら録音だけでもしておくべきでした。

次に、結局1名の警官が一瞬見せただけで引き下がってしまったのが問題です。「今ので呈示したことになるのか?」「そうだ」のやり取りをした後で、免許証の提示については「切符を作成する間ずっと見せる義務があると言うなら、お前らのバッジもこちらがメモし終わるまでずっと見せろ」「呈示しない者は職務の執行に当たっていないという事だからこの場から立ち去れ」「だからさっきのように一瞬見せるだけで呈示になるとお前らの上司が言ったじゃないか!」というやり取りを挟むべきでした。それでも拒否してきたかもしれませんが、それを録音出来て初めて武器になるわけです。

囲まれたあたりで大声を出して周囲の助けを呼ぶのが通常の対応法です。囲んでくるということは、体に触れたら公務執行妨害で逮捕しようという作戦です。今回の逮捕が免許証不提示だったのはむしろ幸いで、ここで警官に触って公務執行妨害で逮捕される人が後を断ちません。「身分証も呈示しない拳銃を持った男達に囲まれてると誰か110番して下さい!逮捕もされていないのに数歩動く事も出来ない状態に拘束されています!」と騒ぐと囲みを緩めてきたりします。

大切なのは、警官をビビらせる事であって、怒らせる事ではありません。警察バッジをこちらがメモし終わるまで呈示してきたら、こちらも免許証の内容を写せる程度は提示しなければならないわけですから、それを元に切符を切られてもやむを得ません。淡々と応対されたら私でも切符を100%回避出来るわけではなく、要するに切符を切られる前にどれだけ警官をビビらせられるかが焦点です。また、切符を切られた後でも取り下げてくる事もありますので、とにかく所属階級氏名をメモする事を第一に考えましょう。

例えば今回の事件にしても、今から不当逮捕で訴えようにも囲んだ警官の氏名すらわからないわけで、警察バッジの呈示要件の部分で争えなかった事が警察を増長させました。バッジを呈示させ、常に相手の名前を呼びながら対応するだけでも応対はガラッと変わります。公務員とは保身が信条ですから。

白バイなどの単独検挙では、割と簡単に警告処分に切り下げてきますが、ネズミ捕りのように大勢いると周りの目もあって警察も引くに引けません。そこで警告で済ますためには、その場にいる警官の中で一番偉い奴を引っ張り出すしかありません。警察は縦社会ですから、現場の責任者が「面倒だから警告でいい」と言えば下はそれに従いますが、下の判断で警告で済ませてしまうと、後で上から叱られるわけです。

今回の例で言うならば、係長の所属階級氏名を確認したらひたすらそいつを攻めます。「○○さんが責任者みたいだから、○○さんに対して不服審査請求をします。不当に告知書を交付すると言うならそれはそれで受理しますが、刑訴法に従ってこちらの主張が記載されるまで調書を書き直してもらいますし、その過程で少しでも私の権利を侵害したら職権濫用罪で刑事告訴します。他の者がバッジの呈示を拒んでいる以上、私に切符を切る権限があるのには○○さんしかなく、当然告訴する対象も○○さんになりますがよろしいですね?」とでも言いますかね。

私は生活圏の所轄の署長名程度は調べてあります。「××署というと署長は△△さんだったっけ?後で正当な手続きで抗議をするから言動には責任を持ちなさい。」程度の文言でも急に動揺するのが警察の悲しさです。

小汚いジャージを着ている原付を捕まえてみたら検察官だったので見逃したり、おっさんを停めてみたら「弟が署長だが…」と言ったら無罪放免だったりするのが警察です。私だけでも何度も警告処分での決着を経験していますし、私の周囲でここ数年の間に切符を切られた友人はほとんどいません。大切なのは違反についての否認ではなく、取調中に不法行為があったら絶対に見逃さないぞという点を伝えられるかどうかです。我が身に火の粉が掛かると知って初めて警官はビビります。

それでもビビらない婦警と交機の若造だけは私でも無理です。そういう場合は後で出来る限りの訴えを起こすしかなく、その為にも警察バッジの呈示だけは譲ってはいけません。

今回の件で「面倒だから次回からは否認だけして切符は切らせよう」と思うのか、「バッジだけはちゃんと呈示させてトコトン争ってやろう」と思うのかは貴方次第ですが、日々変わる法律や現状に合わせて臨機応変に対応するしかありません。

繰り返しになりますが、切符を切るための免許証を提示する義務はありません。今回の逮捕も訴えてみればわかりますが、警察は決してこれを理由にはせず、「被疑者が免許証の提示を拒み続けたため、居所氏名が不明のままで逃亡の恐れがあったため、道交法第67条の提示義務違反で逮捕した。」と主張してきます。

居所氏名が明らかならば免許証番号は本部で確認すればわかるのですから切符は切れます。物理的に切符を切らせないように引っ込め続けるだけでは怒らせるだけであり、免許証を引っ込めるのは「だったらお前もバッジをちゃんと見せろ」というやり取りをするためです。

私のブログの記事がわかりにくいが故に今回の事態に至ったのであれば、陳謝した上で過去の記事の訂正をいたしますが、最近の記事の対応法に準じていれば、少なくとも不当逮捕だけは避けられたかと存じます。
返信する
ご回答 (rakuchi)
2011-01-24 10:52:51
>>教えてください さん

誠実なご対応ありがとうございます。大変失礼な話ですが、知恵袋等では自分の違反容疑を友人の話として質問する者が多く、それはそれで構わないのですが、私のブログでは嘘は交えずに質問して欲しいと思い予防線を張りました。

貴方には誠意を感じたのでお答えいたしますが、反則行為では現行犯での検挙が鉄則です。ただし、制止命令に従わずに逃げた場合を除きます。

今回の件であれば、警官がナンバーを記憶し、車の使用者と友人が同一人物なら後日捜査もあり得ます。通常は警察から電話があって「違反の容疑があるから一回出頭しろ」と言われるでしょう。

出頭して罪を認めれば切符を切られます。本来は日付を遡った告知は不法ですが、現場から逃げているので合法と解釈されます。一方で、被疑者が知らぬ存ぜぬを通した場合は立件が難しいです。映像証拠でもあれば別でしょうが、目撃証言だけではやはり現行犯、もしくは被疑者の自白が必要です。

従って、「まるで身に覚えがないのに出頭する義務があるのか?任意ならば行かないからそちらが来ればいい。別に逃げも隠れもしないが、そもそも取締自体にあっていない。」と答えると警察は動きようがありません。自宅まで来ても同じやり取りになりますし、反則行為では逮捕状を請求しませんししても証拠がないので許可が下りません。不出頭を理由とした逮捕というのは、昔の駐車違反のように取締った書証があるものや、オービスのように非反則行為で画像証拠があるものだけです。

これが友人の車だったりしたら捕まえようがない事はわかりますね?本人の車であっても、「知らん。証拠があるなら見せろ。」と言うとどうしようもないのが反則行為というものです。

この知識をご友人に教える事はお勧めはしません。最初から逃げるような人間は私の力を借りるべきではありませんし、今後も逃げ続けるでしょうからブログの内容も無意味です。
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携帯 (教えてください)
2011-01-24 11:20:03
大変恐縮しています。
ありがとうございました。
改めてこのブログを見直し真摯に対応しているところ感銘しました。
私の方でも何かあれば(ない方よいのですが)ご相談させてください。
でも現行犯でなければ立証できない(写真等がなければ)ものなんですね。
また捕まってても色々な対処があるものなんですね。
びっくりしました。
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Unknown (チムキ)
2011-01-29 19:49:08
結構強引に逮捕されるものなんですね。

不当逮捕に対抗するには証拠が全てだということが、よく分かりました。

ICレコーダーの購入を検討します。
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