ラックストーン・レコード雑記帳 - アート・和菓子・音楽

ラックストーン・レコード主人、山口'Gucci'佳宏がアート、和菓子、音楽などなど、徒然なるまま書き綴る、まさに雑記帳。

今日の和菓子 番外編 [平成二十一年三月十七日]

2009年03月17日 | japanese sweets
今日はライヴ仕事で大阪に来ております。出掛けの東京も温かでしたが、大阪も温い陽気、春が来ましたね。今日は大阪ネタでも、と思いながらもネタが拾えず、なので全く大阪感もなく申し訳ないですが、前々から温めていた和菓子ネタを披露します。

「どら焼き」考
最近、和菓子の記事を載せる機会が少なくなっておりますが、それは、結構粗方、美味しいものが分かってしまったので、あえて新しいものに手を出さず、美味しいと思われる菓子を繰り返し食しているからなのです。新しいものを食してないので、紹介する和菓子もない訳ですね。

で、今日は自分の連れである女流サクソフォーン奏者、岡村トモ子女史のブログ 3/2の記事を見て改めて「どら焼き」について考えてみました。

「どら焼き」は自分の和菓子嗜好趣味の中では「たい焼き」と並んで双璧を成す和菓子界に於ける二大巨頭です。自分は「どら焼き」を大好きです。ただ、「どら焼き」と「たい焼き」は、両方とも内部に「あん」が収められている和菓子でありますが、その食性が異なります。「たい焼き」は焼きたてアツアツを食べるもの。「どら焼き」は通常、常温保存したものを食する菓子であること。そう自分は定義します。そんなこともあって「どら焼き」は携帯食としても重宝すると思います。て言うか、自分の持論では「どら焼き」は携帯食にピッタリだと思うのですが?! 岡村トモ子女史もそんなことを述べております。

・ひとつでもボリューム感があり、腹に溜る。
・あんこの糖分は一気に血糖値を上げ、エネルギー源として効率が良い。
・安価である。(どんなに高くても一個200円まではしない。)

小腹が減って動きが鈍くなった時には持ってこいでしょう。そんなありがたい和菓子です、「どら焼き」は。

「どら焼き」はあん菓子であるので「あん」の良し悪しはもちろん美味しさの重要な要因ではありますが、「あん」に劣らず「どら焼き」に於ける大きなポイントが「あん」と共に「どら焼き」を構成するふたつしかない要素の片割れ「皮・側・がわ」です。(自分は「がわ」と表記します。) 「あん」にはいろいろな種類があるので (例えば粒あん・こしあん)、「あん」に負けず劣らずに「がわ」が「どら焼き」の美味しさを左右すると自分は考えます。

そんな「どら焼き」の「がわ」ですが、大きく分けて構造の違う3種類に分類出来る (写真参照!?) と思います。それは生地の成分と焼き具合の違いによって生じた違いだと思われますが、気泡が、

(1) 縦の筋状に入っているもの
(2) 泡状に入っているもの
(3) 横の層状に入っているもの

の3種です。この構造によって、それぞれにかなりの食感の違いが出ますね。自分の感覚では (1) は歯切れが良く、弾力がある食感、(2) がふわふわとした食感、そして (3) がモチっと食感に思えます。自分の好きな「どら焼き」のほとんどが (1) の「がわ」タイプのものなんですよ、これが。きっと、その歯応えの感じが好きなのでしょう。

てな訳で、自分のお気に入り「どら焼き」を挙げておきます。
まず、自分の中では既に殿堂入り、”The Best Of "どらやき" Of Universe!” と言えるのが

上野 うさぎや → http://www.tctv.ne.jp/usagiya/
(本ブログ: 過去ログ http://blog.goo.ne.jp/rakstonerecords/e/dcf4076cabb150dbf0f35460b7a4ccc3)

です。何と言ってもここの「どら焼き」に勝るものはないと思います。別格です。しっとりと弾力のある「がわ」にちょっと甘みの強いトロっとした「あん」、絶妙なハーモニー。最強のおやつです。

そして、追随するのが、

いま坂どら焼 神馬屋 → http://www.dora-yaki.com/
(本ブログ: 過去ログ http://blog.goo.ne.jp/rakstonerecords/e/dcf4076cabb150dbf0f35460b7a4ccc3)
特に此処の「こしあんどら焼き」は絶品です。

川越 亀屋 → http://www.dora-yaki.com/
(本ブログ: 過去ログ http://blog.goo.ne.jp/rakstonerecords/e/ef3f554f62317550305deb1bc08fd61c)
亀の形をした「がわ」が特徴的な「亀どら」。あっさりとした甘さの「あん」がマル。

牛込中央通り 岡埜栄泉 → http://www.wagashi.or.jp/tokyo/shop/0815.htm
(本ブログ: 過去ログ http://blog.goo.ne.jp/rakstonerecords/e/c7808cc03a4adb9611c1cfce022dc9af)
かなりの厚みのある「がわ」が特色で、ボリューム満点の逸品。

辺りですね。
そして、他には、

日本橋 うさぎや → http://r.tabelog.com/tokyo/A1302/A130202/13003250/
(本ブログ: 過去ログ http://blog.goo.ne.jp/rakstonerecords/e/7645448d2bc698092c0566758772c64a)
うさぎや分家店。上野に比べて「あん」の甘味が控えめで「がわ」が若干フワフワしたライトな感じです。

阿佐ヶ谷 うさぎや → http://r.tabelog.com/tokyo/A1319/A131905/13000731/
(本ブログ: 過去ログ http://blog.goo.ne.jp/rakstonerecords/e/f2ea4ae1e48229cb63d128dd6ad66ba8)
こちらもうさぎや分家店。うさぎや3店の中では「あん」の甘味、「がわ」の歯応えがが一番強いと思います。

笹塚 御菓子司 皐月 → http://www.sasahata.com/f018/index.html
(本ブログ: 過去ログ http://blog.goo.ne.jp/rakstonerecords/e/c5cddefbaf973a5e6f34e9ed7bcf5557)
かなりドメスティックな街の和菓子屋さんの品ながら、なかなか隅に置けない存在の美味な「どら焼き」です。

も自分のフェイヴァリットです。
あと、岡村女史が紹介している

中野 むさしの玉屋 → http://www.musashino-tamaya.com/

も美味しいし、前に岡村女史にもらった、彼女の故郷、山口県下関市の

巌流本舗 → http://www.ganryu.co.jp/index.html (だったと記憶する?!)

の珍しい白あんの「どら焼き」とかも美味いっす。

まぁ、自分の「どら焼き好き」は一生、続くことでしょう。

ビバ、どら焼き!!

※今度は「たい焼き考」、「大福考」とかも展開してみようかな?!


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1 コメント

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どらやき (Ryo)
2009-03-24 16:21:41
うさぎやさんのは美味しい!ですよね。私も好きです。
今気になっているのは『亀十』(かめじゅう)さんのどらやきです。ご存知ですか?
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