「歌謡新詩壇」紹介ブログ

歌謡詩の全国同人誌「歌謡新詩壇」の紹介

「歌謡新詩壇」第180号

2017年06月13日 | 歌謡詩
 過日私の若い頃からの先輩(兄のように思っていました)がお亡くなりになりました。私より5歳年上でしたが、私たちにしてみたら、年齢的にもまだまだという感じでしたので、連絡をもらったときには、一瞬信じられない気がして嘘であって欲しいと思いつつ急ぎ弔問に伺い、関係者への連絡など昔からの仲間と手分けをしたのですが、半分気が動転しているような状態ですので手落ちがあり、後日連絡漏れなどで恐縮しきりでした。それにしても、前日透析を受けて(先輩は10年位透析を受けていましたが)自宅に帰り休んでいて体調が急変し、帰らぬ人になったとのことでした。奥様も信じられないおもいで、眠れぬ夜を過ごしたようでした。人の命の儚さを知らされ、我が身に置き換えて考えさせられた痛恨の出来事でした。
 それはそれとして、「歌謡新詩壇」の紹介です。「歌謡新詩壇」第180号は平成27年1月に発行されました。181号からは坂崎さんの作品を紹介します。

                          恋 が た り

                                        作詞 坂崎 広典(特別同人)

                          お店の灯り 消した後
                          ほっとため息 酒まじり
                          ヒュルリヒュルヒュル 冬の夜は
                          冷えたこの躯を 温めてくれる
                          優しい男が 欲しいわね………
                          ふっとこぼした 恋がたり

                          ちらちら小雪 払う手に
                          つのる思いか 雪のあと
                          ヒュルリヒュルヒュル 風の音
                          まるで虚しい 舞台のように
                          切なく演じる 街路灯………
                          楚々と足音 恋がたり

                          どこから吹くか 寒い風
                          古い傷あと 疼きます
                          ヒュルリヒュルヒュル 想い出が
                          なぜかあたしの 背中をたたき
                          話の続きを せがむ夜………
                          今は昔の 恋がたり

 坂崎さんも実力者のお一人です。想い出が背中を叩いて話の続きをせがむんですね?この表現好きですが、私には2節が理解できず悩んでいます?細かいことは抜きにして、女心が沁みてくるような良い作品です。

 


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