「歌謡新詩壇」紹介ブログ

歌謡詩の全国同人誌「歌謡新詩壇」の紹介

「歌謡新詩壇」第177号

2017年03月06日 | 歌謡詩
 春弥生です。とは言ってもここ上州では、南岸低気圧が通る度に期待に反して大して雨も降らずに、翌日は北西の強風が吹き砂埃を上げて荒れ狂うのです。こんなことの繰り返しが5月まで続くのですから、血圧に良くないこと甚だしいと言ったらありません。南岸低気圧ですから、お江戸は雨がけっこう降るらしいのですが、上州は雨雲の勢いが弱く、お涙ちょうだい程度で、次の日は強風というわけです。毎年こんな悔やみ毎を言っているようで申し訳ないです。それでも梅の花は満開になり、今朝はめじろらしき小鳥が梅の花を啄んでいました。

 全国同人誌「歌謡新詩壇」の主宰は広島在住の三宅立美先生です。「銀座の庄助さん(北島三郎さん、クラウンレコード移籍第1作目)」をはじめとしてたくさんの楽曲を世に送り出しています。「歌謡新詩壇」第177号は平成26年4月に発行されました。177号からは、その三宅先生の作品を紹介します。

                            女のふるさと

                                         作詞 三宅 立美(主宰)

                                風が窓辺に 揺れるのは
                                わたしの心が 震えるようです
                                 強がりだけで
                                 生きて行くのは ダメですね
                                 冷たくされても いいのです
                                あなたの胸が ふるさとだから
                                忘れない 離れない ついて行きたい

                                雨が 隠した 星屑を
                                探しているよに 苛立つ夜です
                                 信じていても
                                 噂ばなしに 乱されて
                                 誤解を受けるの 悪いくせ
                                あなたの胸が ふるさとだから
                                温もりが 欲しいのよ そっと抱かれて

                                鳥のさえずり 聞きながら
                                わたしはときどき 散歩に行きます
                                 話して欲しい
                                 も一度出直し したいのよ
                                 我がままばかりを 言うけれど
                                あなたの胸が ふるさとだから
                                思い出に 頬染めて 夢に酔いたい

 三宅先生は90歳を幾つか超えられたはずですが、若々しい作品です。それも女心を唱ったもので、恐れ入りましたと思わず頭が下がります。まだまだ私などは足下にも及びません。勉強します。

                            

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