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キャッツ 【感想】

2020-02-03 22:38:00 | 映画
それは肝だめしだった。アメリカでの公開時、酷評を超えた悲鳴を聞いて、劇場で見ることに決めた。年間ベスト級のタイトルが乱立する黄金の1月に水を差すかのように降臨した本作。リアルな”人面猫”のキャラ造形は想定通りのホラーであり、序盤、クネクネした体の動きもCGで施すものだから、さらに気持ち悪くなる。中盤以降、目が慣れ、ミュージカルシーンを中心に、演者の実際の体技が採用されるようになって違和感が薄れる。ミュージカル版の「キャッツ」は未見。有名なナンバーが2つくらい耳に残っているくらい。見た目の課題をクリアしたものの、物語を楽しむ映画としてはシンプルにつまらない。まるで綿アメのようで、ぎゅっと握りしめると5分くらいで語れる内容だ。猫たちの戯れを、音楽とダンスで楽しむ、っていうコンセプトのようだ。なので「長老が来たぞ~」っていうクダリだけで、5分近いミュージカルにする。。。展開を変えるイベントも随所にあるのだけど、長い歌唱パフォーマンスが逆に足を引っ張って集中力を切らす。これほど上映時間を長く感じた映画も久しぶりだ。
たぶん、素材として映画化に向いていないのだろう。あるいは、映像作品としてアレンジすることが不向きなのかもしれない。同じ空間を共有しながら、生身の肉体から奏でられる舞台劇でこそ輝く物語か。新しく転職した職場でも軽く話題になった。賛否は真っ二つ。ミュージカルの「キャッツ」を見ている人には響いている模様。自分はもう見ることはないだろう。
【50点】

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