今年は富有柿がたくさん実をつけました。
果実の肥大につれて枝が垂れ下がってきたので、先日、枝吊りをしたところです。
この富有柿はずっと鉢植えにしていたものですが、鉢植では観賞用柿のような小さな果実が4~5個実るだけなので、平成9年に畑に植え替えしたものです。
しかし、昨年までは樹勢が弱く、幼果の殆どが自然落果し、収穫は小さな果実を含めて10個ほどでした。
ところが地植えして4年目になる今年は漸くしっかりと根を張ってくれたようであり、自然落果後もたくさんの果実が残っており、果実から先の新梢も長く伸びるなど、昨年までとは明らかに樹勢の強さに違いが見られます。
この為、果実の肥大につれて枝が垂れ下がってきたので、枝折れ防止のため枝吊りをしたものです。
・柿の幹にポールを立て、ポールの上部からビニールテープを十数本垂らして、垂れ下がった枝を吊り上げています。
この柿の木は父が亡くなる3~4年ほど前に接木してくれた形見の柿で、今年初めてこのようにたくさんの実をつけてくれました。
今年3月に父母の7回忌の法要を済ませたところなので、天国の父も喜んで、そのお返しとして、たくさん実らせてくれたのかも知れません。
・今月中旬には自然落果が終わるので、最終摘果をする予定です。
・垂れ下がっている枝を、このようにテープで吊り上げています。
柿に纏わる言葉として「杮落とし(こけらおとし)」があります。
「杮落とし(こけらおとし)」とは、劇場が新築されてから初めて行われる劇のことを言いますが、この場合の「柿」の字は、右側の「市」の部分の縦棒が突き抜けて長くなっている字で、「こけら」と読み、「木材の削りくず」などの意味があります。
そして、その言葉の謂れは、新築、改築工事の最後に足組みなどの杮(こけら:木材の削りくず)を払い落としたことからと言われています。
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そのうえ、柿の枝吊りも手数がかかるのですね。
「杮こけら」と「柿かき」の漢字は、似て非なる綴りでしたか・・・、難しい・・・。
語源が柿だったの?